目的
チューニング・カスタム
作業
DIY
難易度
中級
作業時間
6時間以内
1
セキュリティーの取付について、電源やロックアンロック連動など、一般的な配線についてのみ説明します。
(2018/10/28再編集)
セキュリティーは2ボタン3チャンネルの古いVIPERです。警告音にはサイレンとボイスがあります。 このセキュリティーは1996年購入の古いもので、車を乗り換えるたびに移設して使っています。よって、近年のセキュリティーとは配線や制御が異なるかもしれません。
エンジンルーム内の外から見えない位置にサイレンとボイススピーカを取り付けます。適当な金具をエンジンルーム内のボルトに共締めし、その金具にサイレンとスピーカを取り付けました。12Vサイレンであれば片側はアースに落とせばよいので、エンジンルーム内でアースの取れているボルトに共締めします。
ボイススピーカーの配線は、2本とも車内のボイスユニットまで渡す必要があります。サイレンの片側と合わせて3本の配線を車内に引き込みます。
エンジンルームから車内へは、既存の配線が通してあるゴムブッシュに割り込ませて通しました。柔らかい電線は通すのが面倒なので、硬めの2芯シールド線を使っています。これなら電線を差し込んでグイグイ押せば車内に入っていきます。1本通せば芯線2本とシールドで計3本の配線を車内に引き込めるわけです。
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電源の確保です。次の3本を接続します。各配線名はセキュリティー本体裏側書かれた配線名です。
・INPUT 12V POWER(常時電源12V)
・INPUT SWITCHED IGNITION(イグニッション検知)
・INPUT CHASSIS GRAND(アース)
上記のうちイグニッション検知は、本来エンジンがかかったら+12Vを出力する配線に接続するものですが、私はいつもACC(アクセサリー電源)で代用しています。
このセキュリティーでのイグニッション検知は、警告を発したことのメモリーをクリア、プログラムスイッチでの設定、リモコン無しでのアンロック操作などに使われます。
エンジンスタータ付きのものは、エンジンがかかったか否かを検知する必要があるのでACCでは代用できないものもあるかもしれません。
グローブボックスの裏から電源をとります。下側にある内装生地のカバーをクリップ3箇所で外したあと、グローブボックスを開いたところにあるネジと下側にあるネジを外します。隠しネジなどはありませんでしたが、ネジは全てトルクスネジです。グローブボックスには照明用の配線がつながっているので、注意して外します。
左上の資料の通りコネクタに配線を割り込ませた後の拡大写真が左下です。常時電源12Vは黒いコネクタの1番で、写真の向きで見て左下が1番ピンです。私の車ではグレーの電線で少し太めの電線でした。この配線に写真のタップを付けて電源を取りました。
ACCはそのコネクタの右隣りにある白いコネクタです。写真では影になって良くわかりませんが、白いコネクタの2番がACCです。写真の向きで見て左側の下から2番目の配線で、茶色の電線でした。
私の車では、このACC配線に既にナビの配線が接続されていたので、そのナビの配線のヒューズの後から配線を取りました。
アースはフレームに止めてあるネジからとりました。グローブボックス裏の左上のネジがアースに落ちていたのでそこに丸型端子を使って共締めしました。
その他、セキュリティー付属のショックセンサーなどをコネクタで本体に接続します。ボイスユニットやモーションセンサーなどのオプションは、セキュリティーやオプション個々で異なるので、ここでの説明は省かせていただきます。
これで、基本部分は取り付け完了です。電源とサイレン、スピーカがつながったので、セキュリティーが動作するはずです。
この段階で、リモコンでセキュリティーが反応するか、サイレン、ボイスが鳴るかをチェックします。
<電源接続の際には>
このセキュリティーは電源がつながると、いきなり警告音がなります。私はいつもサイレンの配線を外した状態で電源を接続し、本体内蔵のリレーがカチャカチャ動くのを聞いてからリモコンでセキュリティーを止めます。その後、サイレンを接続して動作を確認しています。つないだ瞬間から、サイレンが鳴るのは心臓に悪いですから、、。
又、点検や修理に出す際のことを考えて、常時電源にキルスイッチを付けておき、自分しかわからない所に隠しておくと良いでしょう。セキュリティーのヒューズを抜くという手もありますが、本体は簡単には触れない場所に隠すのでヒューズを抜くのは大変です。
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ドアのロック・アンロックの連動です。左の図の通りドアパネルを外します。ドアミラーインナーパネル、ドアノブパネル、ウインドースイッチパネルも全て外してしまわないとドアパネルは外れません。
ドアミラーインナーパネル、はドアパネルを外す際に上方向に持ち上げる際にじやまになります。ドアノブパネル、はドア本体に固定してあるパーツと噛み合い、ドアパネルを挟み込む構造になっています。
ドア内側にグレーのウレタンのようなものが貼ってあります。これが粘着力の強いガムのようなもので 貼られているので、カッターの歯を入れながら粘着剤を切って行きます。
戻すときは、もういちど貼り合わせれば元の通りに貼りつきます。はがす部分は、ドアアクチュエータ付近と、車体へ配線を送りこむ辺りの2ヶ所です。あとは配線を通す際に必要に応じてはがします。
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ロック、アンロック連動の為に組んだ回路です。セキュリティーの出力でC接点2回路のリレーを動かしています。
ドアにキーを差し込んで回したときと同じ信号を入れてやることにしました。これができるのはマスターになっている運転席のアクチュエータだけです。
コモンである線番MC70Cの線をロック用とアンロック用のどちらかとショートさせれば良いのですが、そのままショートさせても動きません。
アクチュエータの接点が常にどちらかの配線をショートさせているからです。この接点を殺すためロック、アンロックの際はコモン線をアクチュエータから一時的に切り離します
この方法であれば車はキーを使ってのロック、アンロックと同じ動作をしてくれます。よって、ハザードによるアンサーバックも、ドアミラーの格納も連動となります。又、本来のキー操作や純正キーリモコンの操作にも影響はありません。
下の写真はアクチュエータのコネクタの直前に配線を割り込ませたところです。ここからリレーまで4本の電線を通します。コモン線は切断して両側を、ロック用線、アンロック用線はエレクトリカルタップで分岐しました。
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ドアから車体への配線通しです。左の写真はその間をつなぐゴムのジャバラです。車体に入ってすぐのところがコネクタになっているようでした。その横から配線4本を通します。私は並行コードを2本使いました。
このゴムのジャバラを元通りにはめ直すのには結構苦労しました。車体側が非常にはまりにくい構造になっています。
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次はドアが開けられたことを感知するINPUT DOOR SWITCHの配線です。このセキュリティーのドアスイッチの配線は(-)インプットと(+)インプットがあり車に合わせていずれかを使用します。
国産車の場合によく使われる(-)インプットは、運転席のドアスイッチにつないでおけばドアが開いたときに配線がアースに落ちて警報がなります。ところが307SWにはこのドアスイッチがありません。
その代案としてドアが開いたときに点灯するルームランプと連動させることにしました。ルームランプ点灯時に+12Vが流れる配線を(+)インプットに接続します。
307SWはカギが開いた時点でルームランプが付くので、実際にはカギが開けられた時点で警報がなります。
万一カギを解除せずにドアが開けられたとしても、どのドアが開いたときにもルームランプが付くので必ず警報がなります。結果的にドアスイッチよりもセキュリティーの強化となりました。(もちろんドアオープンでルームランプが付くようにしておくことが前提)
配線はフロントのルームランプから取りました。ランプのユニットの外し方がわからず、天井の内張りの隙間からコネクタを抜いて配線しました。ランプのユニットにつながるコネクタは3つあり、真ん中のコネクタがルームランプです。コネクタがユニットに刺さっている状態で、向かって一番右側の線が+12Vでした。写真は、そこにエレクトリカルタップをつないだところです。この配線をセキュリティーの(+)INPUT DOORSWITCHに直接つなぎます。
配線はAピラーの中を通します。Aピラーの中にはカーテンエアバックのヒモがあります。ヒモは左の写真で私の手が写っている辺りから上に伸びています。配線を通す際はこのヒモよりも奥側に通すと万一エアバックが開いた際に妨げにならないと思います。又は、手前側に通して十分に予長をとってやるのも良いかもしれません。いずれにしてもエアバックが開く際は内装を破って出てくるので、少々配線があっても引き出されるか、引きちぎられると思います。
ただし、確信は持てませんので、あくまで自己責任でお願いいたします。
この配線のついでに、セキュリティー本体から出ているLEDランプの配線もここを通しました。フロントガラス上部にLEDランプを付けておくと、車外から見てもセキュリティーが働いていることを確認できます。このLEDはセキュリティーが働いていることを示す他に、点滅パターンで警報がなっていたことも教えてくれます。
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セキュリティー本体から出るその他の配線については下記に簡単に例をまとめましたので参考にしてください。
左の写真はセキュリティー本体の裏側にある配線説明です。
■OUTPUT PARKING LIGHTS
リモコンのアンサーバックと光による警告のため、スモールランプ接続するものです。いままでの車ではオーディオ裏のイルミネーション配線に接続していましたが+12Vを流す配線であり、CANやBSIへの影響を懸念し接続していません。また、ランプ類のリレーがマイナス側であれば接続しても光りません。この配線は警告専用にランプを設置して配線することを考えています。アンサーバックはドアロック連動でハザードが光るので無くても問題ありません。
■DOMELIGHT
セキュリティー解除の際、室内灯を付ける配線です。+12Vを送るのでこれも接続はしていません。307はこの配線を接続しなくてもアンロック時に室内灯が付きます。アンロック時に足元やキーシリンダー周りを照らす照明に使っても面白いでしょう。
■(-)INPUT DOOR SWITCH■
ドアスイッチ配線は(+)インプット側を使用したので、この配線は不使用です。この配線はアースに落とすだけで警報を鳴らすことができるので、傾斜スイッチなどをつなぐだけでジャッキアップ検知センサーなどが作れますね。他にもリレーのB接点を使って、エアロ盗難防止のループセンサーなども作れると思います。1本の電線を外装品の内側に通しておき、どこかが切れたら警報が鳴るようにすれば良いでしょう。この配線はアイデア次第で色々使えますね。
■(-)INPUT CAHHNEL3■
エンジンスタータなどのオプションで使うものです。リモコンにある2つのボタンを同時に押した際に、この配線がセキュリティー本体の中でアースに落ちるようになっています。私はセキュリティーをかけずにドアロックのみを操作する為に使用しています。この配線と常時電源の間にリレーのコイルをつなぎ、接点側でドアロックリレーを動かすようにしました。 307SWには純正のキーが2本ついていますがドアロックリモコンはひとつしかありません。リモコン付きのキーを増設するには2万円弱の費用がかかるので、かわりにセキュリティーで同じことができるようにしました。これでスペアーキー+セキュリティーリモコンでキーレスエントリーができます。アンロックの際はセキュリティーをON-OFFと操作すればドアが開きます。
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OUTPUT PARKING LIGHTSの配線に、テープLEDというものを接続しました。サイレンが鳴っているときにライトなどが光っていないと、駐車場などではどの車のサイレンが鳴っているのかがわかりません。また、音の聞こえにくい建物の中から車を見た場合、光がなければサイレンが鳴っていることに気がつきません。光物であれば何でも良いのですが、面白そうだったのでコレにしました。このテープLEDは、アースとOUTPUT PARKING LIGHTSの間に接続し、運転席のバイザー前に取り付けました。車外からも視認できます。
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