
今回もまた、リプログラム(コーディング)ネタです。
興味本位で始めたもののすっかりハマってしまっております(*^^*)
軽い設定変更などはFORScanでも表示される項目で対応できますが解析が進んでいなかったりしてできる事の数分の1程度(ヘタすりゃ数百、数千分の1かも)しかいじれません。やはり突き詰めていくと各データの解析をしてそれぞれが何の設定なのかの解析が必要になります。
今日はネットを探して見つけた超ベンリな解析ツールについてご紹介します。ちなみにこのツールのドキュメントを見つけられておらず、やりながらこんな感じかな?程度の説明ですのでその程度で見てください。。。
まずは用語定義から
・AB:As Built format data。各車のECU(Module)設定情報が記述されてます。実車から取り込む事出来ますし、Fordからも元データをDLできます。
Ford AsBuiltData Download Page
・VIN:Vehicle Identification Number. 日本風に言えば車体番号
・ETIS:Electric? Technical Information Service Fordオンライン技術情報サービス。VINで検索するとその車両の装備等の情報が細かく出力されます。本稿ではこの装備情報をETIS情報と呼ぶ事にします。
ツールはAs-Built Explorer(サイトタイトルはAs-Built Compare)というものでして、下記からDLできます。
CompulsiveCode.com
まあ、なんというかコザッパリしたサイトで、はじめはクリックするのも若干ためらいました(笑)
DLした物はZipファイルなので、適当に展開すれば実行ファイルができます。なお、同じ階層にDeducerというディレクトリが出来ますがココには後述するVINで検索する車両データが格納されてます。初期状態ではエクスプローラの情報は一つも無いので、拾い集めが必要です。
AsBuiltExplorer.exeをダブルクリックで起動です。
立ち上がるとこんな画面です。
画面上部にタブが並んでますので、一応簡単に説明しときます。
項目 | 内容 |
Compare As-Built | ABファイル(Ford/Motorcraftフォーマット)、ABTファイル(FORScanフォーマット)のdiffツール(比較ツール)です |
Checksum Calc | 各値の最後尾2桁はchecksumになってますが、この値を計算するツールです |
Deducer - Get Data | VINを入れるだけでETIS情報(車種毎の詳細装備表)とABファイルをDLします。後述の各Deducerを使うためにはこのGet Dataで情報を取得しておく必要があり、車種バリエーションなど多ければ多いほど解析精度があがります |
Deducer - Feature by Vehicles | ETIS情報にある機能から候補となるABデータのAddress/データ値を抽出するツールです。こちらも表示されるものはあくまで候補ですので、全ての場合もあれば余分な物も出る場合もあります。 |
Deducer - Vehicle/Feature by Bit | これはABデータのAddress/データの対象bitがどの機能に相当するかの逆引検索ツールです。こちらも表示されるものはあくまで候補ですので、全ての場合もあれば余分な物も出る場合もあります。 |
<使い方>
Compare As-Built
いろいろ調べていくと色んな車のABデータの比較を行いたくなるのですが、ABファイルの中身はどうやらXML形式なものの、改行コードがうまく入っていなくて1行にみえてしまいます。
これが原因で通常のdiffツールが使えずにいたわけですがそんな比較ができる画面です。
これだけでもこのツールの有り難みを痛感します(;_;)
使い方は上の絵の通りですね。
実行するとこんな画面になります。これも絵にコメント書いたのでそのままです。
Checksum Calc
ABデータのAddress毎にデータがHEXで入っていますが、末尾2桁がChecksumになってます。
このChecksum計算が地味に面倒くさいのですが、この部分を計算してくれる画面です。
これも絵のコメントの通りです。
→スイマセン。このツールの作者から指摘がありまして私の使い方が間違えてました。
正しくは、元のchecksumも含めた上で弄りたい箇所をイジって、Re-Culcすると正しいchecksumが計算されます!
Deducer - Get Data
このツールの神な部分がここからのDeducerという機能です。
これは車に装備されている機能がABデータのどのAddressに相当するのかを検索して
候補を表示してくれます。この機能を使うためには多くのサンプルデータが必要になるのですが、そのデータを取得する画面です。
必要なものはズバリVINのみです。
(これがあるので、みん友の皆さまにVINのご提供をお願いしておりました)
これも簡単な使い方は絵にコメントしてます。
こんな感じで検索を行うと対象VINの車の装備等の情報がETISサイトから取得できます。なお、これはAs-Built Compareツールの画面内でFordのサイトを表示させてるだけなので、情報は確かです!
Ford ETIS
自分の車も検索掛けると意外な発見がありますよww。一つ誤解してたのはD車のようなJDM車は日本で改修すると思ってたのですが、工場出荷時点で既に殆どが国内仕様になってるみたいです。あとJDM車はUSDM車と比べてかなり装備が省かれてます。
ちなみに、日本語環境でお使いの方はブラウザのdefault languageを英語にしておかないと、Save Infoが失敗します。冒頭にも書きましたがDeducerの精度を上げるにはより多くのデータが必要で、グレード・装備の違いなど網羅的に揃えた方が良いです。
Deducer - Feature by Vehicles
ETIS情報にある車両の装備機能から候補となるABデータのAddress/データ値を抽出するツールです。検索結果の表示窓をスクロールさせた最下部に該当しそうなAddress/bit情報が表示されます!
共通してbitが立ってしまっているような装備だと余計なデータも引っかかってしまいますが、無いより100倍マシです。解析が相当楽になりますww
Deducer - Feature by Vehicles
こちらはFeature by Vehiclesの逆でABデータのAddress、bit位置から機能を検索するツールです。
これは精度イマイチであまり使い勝手良くないですが、無いよりマシです。
自車のFMラジオの件、ハイビーム時のFogの件共にこのツールでの成果です。
今は相変わらずエンジンON時のスマートキー持ち出し警告の無効化の調査をしてますが、このツールでも進捗は芳しくないですね。
海外フォーラムでも評判悪いですが、11y-15yエクスプローラ用の情報はないですね。。。
ボクもTry&Errorのやり過ぎで既に50回以上は書き込みしてます(爆)
そろそろ心が折れてきました。。。
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Posted at
2016/07/05 23:10:14