コールマン２レバーストーブ 508 修理 (レバー折れ) 追記 2023-01-15

お正月ネタとして、アウトドアグッズの修理です。
Coleman 508、これは 87 年製造の希少な２レバーのストーブです。 正月のお楽しみ用としてジャンク扱いで 5,800 円で去年調達しておきました。 結構綺麗な個体でケース・取説・工具付きなら普通は 2 万円以上するのですけど...
見た目は壊れている感じは無いのですが、バラすと火力調整レバーが折れていました。

うーん、普通ならジェネレーターアッシーで交換なのですがこのモデルのジェネレーターはもう作られてなく、未使用品はオークション等でも希少で出ていても１～２万円するようです。『うーん、だからジャンクでこの値段なのか』
調べてみると、２レバータイプのストーブでは良くあるトラブルのようで、レバーごと作り直す必要があるようです。

純正レバーは2.3mmのステンレスのようです。ところがこのサイズは一般に入手が難しいようで、ノギスを片手に色々探しに行くと 100 均で4本セットのハンガーの太さが丁度良さそうでした。直線部分を切り取って使いました。

レバー部分を作成中。 下が折れた純正品です。 実はここでミスをしてしまい、火力の Hi-Lo が逆になるように曲げてしまいました。 まぁワイパーを倒立する感じで個性が出て良いですかね。(笑)

折れたレバー部分の摘出のため、ジェネレーターのロウ付けは外してしまったので再度銀ロウでロウ付けです。

なんとか接合できました。 強度より気密性が重要です。
この黒い操作部分はビニ傘の骨の先っちょ流用です。

グラファイトパッキンは紐状の物を使用しました。 3mm 程のカーボン繊維とPTEFを織り込んだ物のようです。これはグランドパッキンと呼ばれる物で耐熱は200 度となっていました。(色々種類はあるようです) これを軸に巻き付けるように充填して使いました。 3センチくらい使ったと思います。

さて組み上げて点火！ パッキンが馴染んでくるとレバー部から燃料が漏れて来ますので、取り付け部分を増し締めします。 数回繰り返すと締まり切ってしまったのでパッキンを追加してまた締めます。 しばらく燃焼させたら安定しました。 なお、このタイプのパッキンは少量の漏れはあるのが普通みたいです。 (逆に、漏れないのは締め過ぎだとの情報も)

熱電対で温度を測ると、通常使用中は約 150 度、空焚き全開で 165 度まで上がりました。 このパッキンの耐熱温度は 200 度なのでなんとか大丈夫そうですね。
さて、早く実戦で使いに行きたいです。 これで沸かして飲むコーヒーはきっと美味しそうです。

-追記 2023-01-15 -
2 レバーストーブ修理に 100 均の BBQ 串を使う動画が YouTube にありました。
『ほぅ』 っと思って探してみるとコレかな? というのがありました。

魚を突き刺して焼く系の長い (290mm) 串、3 本セットで税抜き 100 円。

色合いを比較しますと...
上がハンガー、下が焼き串、そして純正レバーです。
写真では良く分からないですがハンガーは鉛色、焼き串はほぼ純正レバーと同じ色合いです。ハンガーはステンレスではないですね。

純正レバーの太さは 2.37mm のようです。 赤レバーの方も同じでした。

焼き串は純正より 0.08mm 程細いですが、ハンガーよりは太く純正レバーの太さに近いので、次はコレで作ってみます。

- 追記終わり -