2016年12月01日
耐久レース 燃費タイム周回計算②
前回は必要なデータに関して記載しました。
一度でも同じサーキットでの耐久レースに出たことある車両であれば、
おおよその平均ラップタイムと燃費が算出できると思います。
レース時間(秒)-給油ピット時間(秒)(ピットインやピットアウトでロスした時間含む)×回数-ドライバー交代のみでロスした時間(秒)×回数-その他トラブルなどでロスした時間(秒)-スタート時にロスした時間
を周回数で割ります。
これが平均ラップタイムです。
ちなみに、2016年間瀬サーキット耐久レース最終戦での、
私たちのNBロードスターを例にとって計算すると、
デフブローしてリタイアする前のコントロールタワー通過時間が、
180分ピッタリ。
で、135周。
(10800秒(180分)-340秒(1回だけ給油した分のロス時間)-10秒(スタートでロスした時間))÷135周=77.40秒
1周あたり77.4秒で走っていたことになります。
この計算により、自車の平均ラップタイムが導き出されるはずです。
次に燃費計算ですが、
(スタート時の燃料量+給油量-最後残っていた燃料量)÷(レース時間(秒)-エンジン切ってた時間(秒))×60×60
です。
“最後残っていた燃料量”
というのは、正確に計測するのは難しいのですが、
針の位置を見て、みなさんの経験と勘を頼りに算出してくださいw
これまた私たちのNB号の最終戦のデータですが、
リタイアしてしまったので最後の残量はわかりませんが、
私が155分走って燃欠していない(おそらく2Lくらい残っていた?)ので、そこまでを計算してみましょう。
(48L-2L)÷9300秒(155分)×60×60=17.80L/h
となります。
これが私たちが回転縛りをしながら走った最終戦の生データです。
全開で走れば一発のタイムは72秒台出ますが、燃費は23.5L/hくらいになってしまいます。。。
燃費データに関しては正確でなくても大丈夫です。
燃料パイプの長さにより燃料タンクよりも多く燃料入る車種があったり、
逆に、横Gかかると燃欠気味になり最後まで使いきれない車種もあるし。
燃欠しない程度に少しサバ読んで計算しておけばいいと思います。
そして、レース残り30分くらいで走りながら調整すればいいでしょう。
前回の復習はここまでにし、
今回はデータを元にして計算していきましょうか。
まず作戦を練るに当り、
“1位になるために必要な周回数になるよう、給油回数&ラップタイムを導き出す”
という作業を行います。
まず給油回数は、
妥当な回数と、
1回少なくした回数、
1回多くした回数、
の3パターンでいいでしょう。
そして、それぞれのパターンで、目標周回数を超えるために必要な目標タイムを計算します。
現時点で目標タイムより自車の方が速いようであれば、レース時にそれを実行しつつ更なるタイムアップを目指せばいいでしょう。
目標タイムに届かないようであれば、車両に手を入れるかドライバースキルを上げるか…
目標タイム計算は、
(レース時間(秒)-ピットでロスした時間(ピットインアウトでロスする時間含む)-スタートでロスした時間)÷目標周回
目標燃費は、
(スタート時の燃料量+給油量)÷
(レース時間(秒)-ピットストップ時間(エンジン切ってる時間))×60×60
となります。
続きはまた次回に。
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Posted at
2016/12/01 13:08:01
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