
さて、最後の別格本山巡りは、こちら☆

山門。
埼玉県入間郡越生町にある曹洞宗、長昌山(ちょうしょうさん)龍穏寺です。
室町時代より曹洞宗の僧録司として知られる。
江戸時代初頭には徳川家康より関三刹に任命。
3,947寺(1635年時点)の寺院を統治し、曹洞宗の宗政を司った。
境内には太田道真(父)・太田道灌(子)の墓所がある。

太田道灌像。

本殿。
【歴史】
807年(大同2年) - 龍穏寺の基礎となった寺院が建立される。
当時の名称・規模は不明。羅漢と称する旅の僧が建立したとの伝承があり、現在も門前に羅漢山という名称が残っている。
現在地より数百メートル東南の「堂沢」(現:「道沢」に比定)に建立された。
9世紀から15世紀は近隣の霊場・黒山三滝や秩父・三峰山の影響もあり、天台宗系の修験道に属した。
この頃の名称は瑞雲山長昌寺。
1472年(文明4年)、太田道灌・道真により中興され、堂宇が建てられる。
1612年(慶長17年) - 徳川家康より天下大僧録に任命され、下野国・大中寺(栃木県栃木市)、下総国・總寧寺(千葉県市川市)と共に関三刹となる。
これは寺数の多い曹洞宗を江戸幕府が統治するための役職で、上記3寺が全国約15,000寺・20,000人の僧侶を分割統治した。
『関三刹』
江戸時代に関東における曹洞宗の宗政を司った3箇所の寺院。
ちなみに関三刹の1つ。
栃木県の大中寺は以前ブログで怖い伝説を取り上げたお寺です(笑)

心の池。
関三刹は江戸幕府の本末制度政策の一環であり、従来の寺院制度との間に混乱が見られるようになる。(雑学事件、補陀寺-龍穏寺争論など)
1646年(寛永13年)、江戸幕府寺社奉行の諮問席に任命され、10万石の格式を与えられる。
1660年(万治3年)、第22世住職・鉄心御洲が曹洞宗の大本山・永平寺(福井県永平寺町)の貫首となる。
これ以降、永平寺の貫首は江戸幕府が関三刹の住職より選び、任命する制度が確立する。また、大本山と関三刹の権威が並立し、安定するようになる。
1752年(宝暦2年)、火災により、建造物を焼失する。
1841年(天保12年)、 建造物が再建される。七堂伽藍が建立され、学寮が発達した。多数の修行僧が在住し小永平寺と呼ばれるようになる。
1913年(大正2年)、 再度火災に遭い、学寮などを焼失する。山門・経蔵・熊野神社などは火災を免れ、有形文化財として現在に残る。
(Wikipedia抜粋、引用)
関東の由緒ある曹洞宗の中心寺院だったんですね!
龍穏寺の開山は1430年だが、実質的には1472年の太田道灌・太田道真の手によるものと推定される。
その後、太田家は後北条家に仕え、後北条家が滅びると江戸に入った徳川家康に取り立てられる。
太田家は関東で名の知れた名門であり、在来の武将を取り立てたのは関東に基盤を持たない家康の統治政策の一旦であった。
また、江戸城を築城したのが太田道灌であった事も理由の一つであると考えられる。
いづれにしろ高名な祖先、太田資長(道灌)・太田資清(道真)と縁の深い龍穏寺が、関三刹に推挙された遠因となっている。
(Wikipedia抜粋、引用)

江戸城外壕の石。

山門(町指定有形文化財)

熊野神社(町指定有形文化財)

経蔵(県指定有形文化財)

鐘楼と銅鐘(県指定有形文化財)

本堂天井の書(桑原翠邦による書)
天井に文字は非常に珍しい気がする!
ちなみに桑原翠邦さんは北海道帯広市の書家らしくお墓もこちらにあるようです。
比較的新しいものでしょう。
ちなみに本堂?本殿(禅宗寺院では本殿も多い)の額の文字は「護国殿」だろうか?
定かではないが神奈川県足柄の曹洞宗大雄山最乗寺には本殿(護国殿)がある。
本殿の脇の石段にずっとワンちゃんが佇んでいた(笑)
龍穏寺の着生植物群(セッコク)(県指定天然記念物)も素晴らしいらしい。

ちなみに山門は仁王像ではなく、四天王です。
暗くて金網もあり写真撮れませんでしたが。
四神(東方の持国天、南方の増長天、西方の広目天、北方の多聞天)。

御朱印です。
しかしなかなか田舎の山奥にある大変風情のある寺院でした☆
しかしなんぼ修験道とはいえこんな山に車もなしで昔の人とは本当にすごいなぁ~とつくづく思った(笑)
それにもし大火で本堂等、焼失していなかったら相当立派なお寺だったんでしょうね♪
以上、別格本山巡りでした!
1つ神社入ってしまったが(笑)
ちなみに全国に同じ名前の神社は数多くありますよね!
北関東や関東には鹿島神社や香取神社。
もちろん八坂神社や愛宕神社、八幡神社などなど。
多分ですけど、御神体、御祭神が同じであれば系列は同じだと思います。
日本の神様は分霊によって分けられるのでしょう。
同じ神様であれば効力はきっと同じ(笑)
新しく神社を建てる時は、大きな神社の神様から分けてもらうようにする。
これを「勧請」(かんじょう)と言います。
だから大本の「総社」「総本社」じゃなくてもご利益はきっと同じじゃないですかね(笑)
逆に言うと伊勢神宮や出雲大社、関東で言えば鹿島神宮や香取神宮に行けなくとも同じ神様を祀る神社であればなるべく近くの神社巡りできっと十分なのでしょう(笑)
この新型コロナ禍において密にならず地元の寺社巡りを楽しむことやお願いごとをしに行くこと。
もちろん疫病鎮静祈願や健康祈願をしに行くことは悪いことではないと思うし、(もちろん不要不急の外出をするな!と言われればそれまでですが。)
ただ、きっと宗派に限らず全ての寺院が平和を祈っているだろうし、いろんな仏様やいろんな神様が今のこの非常事態においてきっとより良い平和な状況を作り上げてくれることをどうか願っております(*´-`)
ブログ一覧
Posted at
2021/02/06 16:58:47