ベルトドライブ、チェーンドライブ　シャフトドライブにギアドライブ

空冷のポルシェ911は、幸いにも設計が古いため、カムシャフトの駆動に「タイミングチェーン」を使っています。
「チェーンドライブ」です。







しかし、その後、高性能な「タイミングベルト」の登場により、普通の車のエンジンでは、コストや静粛性に劣るチェーンは使われなくなってしまいました。
「ベルトドライブ」です。


しかし、近年、チェーンの消音化が実現し、より信頼性の高いタイミングチェーンが、再び主流になっているそうです。

イタリア車では、タイミングベルトの交換に神経質にならないといけない車があったようです。
タイミングベルトが切れると、エンジンのオーバーホールが必要になります。
そうなると一大事です。


オートバイの後輪駆動は、チェーンが主流です。

最近はチェーンの性能も上がり、伸びにくくなりましたが、基本的にだんだん伸びていくので、定期的にチェーンのたるみを調整する必要があります。
また、グリースアップも必要になります。


しかし、BMWの一部のモデルは、昔から、「シャフトドライブ」です。
これは、ほぼ、メンテナンスフリーですし、信頼性が高いです。
その分、コストがかかっています。


ハーレーは時代に逆行して、「ベルトドライブ」を使っています。
もちろん、メンテナンスフリー。
このベルトで100馬力以上耐えられるのですから、たいしたものです。
ただし、石をかみこんで切れたりすることもあるそうです。

そんな、ハーレーにも、最近のエンジンには弱点があります。


エンジンには、短いカムチェーンがあり、このたるみを取るために、黄色いシューでチェーンを押さえつけています。
しかし、数万キロで、このシューが磨り減って粉砕することがあるそうです。

定期的に、シューを交換すればよいのですが、面倒なので、カムギア化してしまう人が多いのです。


ギアにすることで、回転音がしますが、信頼性は向上します。
「カムギアドライブ」なんて、レーシングエンジンみたいでしょう！

ついでに、カムをハイカムにして、オイルポンプを大容量に交換するのがお約束だそうです。
もちろんコンピューターマップも書き換えが必要。もしくは、コンピューターを別メーカーのものに交換してしまう人もいます。

ここまでやっても、車ほどお金はかからないのが、バイクのよいところです。



これは、「1986オメガトライブ」です。