
仰々しいタイトルですが(苦笑)1年ほど前から気になっていた塗装方法で「クリスタル塗装」「ミュータントクリスタル(多分商品名)」「結晶塗装(ある意味間違っていないが、違う方法もある)」など色々と呼び名があったり、商品で売っている溶液のが結構なイイ値段であることで、自作(実験)する動画もあったりしたので、ずーっとやってみたかったのです。
基本的な塗装工程はラップ塗装に似ていますが、ラップを使用せず自然に?運任せに?模様を付けるこの方法はテキトーな私に向いているのです😆
知ってるよ!って人はスルーして下さい。
【概要】
ラップ塗装と同様に下地の塗装と上塗り(キャンディーカラー)の間に1層設けて奥行きのある仕上がりにします。
基本構成は以下の通りです。
_ キャンディーカラー
― 下塗り2層目(※今回の工法)
― 下塗り1層目
〓 パーツ本体
最終クリアや下地調整・磨き・足付け等は省いていますが、塗装構成はラップ塗装と同じです。
ラップ塗装で言う、ラップでポンポンが化学反応?でできた結晶をマスキング代わりとして、下塗り1層目に別の色を定着させる方法となります。
【液体の正体】
手品の種明かしを見るかのように各動画では紹介されています。
使用するものと言うのは「尿素」です。
尿素で溶液を作成し、表面に塗るだけ。あとは、乾燥している間に結晶化が始まります。
必要な物としては、
①尿素
②食器用中性洗剤
③お湯
これだけです。
尿素自体はホームセンターで購入できます。
園芸用のコーナーにありましたけど、1袋8㎏は多すぎです・・・😵
小分けにしたら、

何やら怪しい事件の押収物みたいになりました(笑)
【実験開始】
溶液を作る前に、対象物の処理をしていきます。
今回使用するのはPPシート(10cm×15cmにカット)

まぁ、剥がれてくるのは分かってますが(苦笑)あくまで実験なので・・・😅
①下地処理後に下地1層目を普通に塗装(今まで通りでOKです)
・好みによりますが、黒色または銀色で塗ります。

塗り方もテキトーです(シルバーをベースにするなら一度黒を塗った方が良いです)
②クリアを塗ります(下地塗装の剥がれ防止)
・今回は実験なので3回くらいにしました。
③クリア層にペーパー掛け(ここ重要!😆)
・番手は#600か#800で全体的に削ります。
④溶液を作ります。
・尿素:お湯が1:1なので量りを使い、同量入れます。食器用洗剤を1%いれ混ぜます。
写真は20gなのでお湯も20gの計40gにします。

※尿素は温度を下げる作用があるそうなので、湯銭することをお勧めします。
※混ぜたお湯の温度は70℃くらいで溶け切らず、湯銭して溶液を50℃くらいにしました。
⑤溶液を塗ります。
・刷毛で全体に行き渡るように塗りました。気泡はつぶします。
⑥乾燥は自然乾燥で
・無風で直射日光は×、湿度も高くないような場所にします。温度が高いと結晶化が難しいみたいなのでドライヤーやヒートガンも×、冷風は風の方向で結晶化が変わるらしいので△
・5分くらいしたら結晶化が始まり、15分くらいでおおよその模様になります。
⑦下地2層目の塗装
・結晶化が納まったのを確認(今回は1日置きました)したら、2層目の塗装をします。注意が必要なのは厚塗りしないこと。厚塗りをしてしまうと模様が出にくいほか、結晶化を剥がすのが難しいです。

下地シルバーに黒

下地黒にシルバー
⑧結晶の除去
・塗装が乾燥したら、結晶化した尿素を除去します。水で濡らしながら#2000かスポンジで軽くなでると取れます。あくまで軽くです!注意してください
⑨完成
・模様はこれでつきましたので、あとはキャンディーカラーを塗って仕上クリアで終了です。

拡大
尚。結晶化の模様が気に入らない場合は一度水洗いすると簡単に取れるので、④⑤⑥を繰り返し気に入った模様になるまで行うのも良いと思います。
又、今回は平面でしたが、曲面(高さのあるもの)では違った表現になるやもしれません。
【おまけ】
どこかの記事でPVAも市販の溶液に入っているというのを見たので(5%)入れてみた。

結晶自体は発生し細かくなったが、細かすぎてマスキングの効果は出ない模様・・・😩
コントラストが必要なのである程度の粗さは確保したいところ。
簡単にできるけど8㎏消費とかどんな無理ゲー(笑)
使用場所としてはワンポイントとかインパネ・ドアミラーあたりかな?バイクだとヘルメットやタンクに塗っている動画もありましたし・・・ここから更に考えていることがありますが、それはまたの機会に😏
では、今回はこの辺で😊
let's enjoy DIY❗️
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Posted at
2022/02/07 12:42:47