
あ、どうも。
今日のブログはネタバレ要素満載です。
しかも長文です!
なので、これから観に行かれる予定の方は
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1970年代から80年代にかけて活躍し
もはや伝説となった英国のロックバンド「Queen」。
そのカリスマ的ボーカリスト、フレディ・マーキュリーの半生に
スポットを当てた映画「ボヘミアン・ラプソディ」。
なにやら世界的にも大ヒット中なんだとか。
先日のブログで書いた通り、自分も劇場へ足を運びました。
しかも4回も観てしまった!w
ま、元々ガチなQueenファンではありますが、4回も観たのには理由があります。
何故か?
感動しちゃったからですww
映画のオープニングは名曲
‘Somebody To Love’に乗って
LIVE AIDのステージに上がるシーン。
フレディの背中越しに追うようなカメラワークで、
ウェンブリースタジアムの大観衆の前へ。
まるで彼と一緒にステージに立つような臨場感を演出!
この演出が、クライマックスに向けての大いなる伏線となる訳ですが
この段階ではそんなことは全く想像できませんわなー
話しは1973年に戻り、Queen結成へと進みます。
彼らの前身となるSMILEにも触れてます。
そして、ブライアン・メイとロジャー・テイラーがフレディを誘う場面。
辞めたボーカルの代わりに俺なんかどう?
いや、その歯じゃ無理だろ
そこで
‘Doing All Right’を見事なまでの高音で披露し、それに即興でハモる3人。
自分、いきなり心掴まれましたw
そしてフレディの家族や生い立ち、父親との確執などの描写もあります。
あまりくどくなくサラッとですが、映画の中での重要なピースの役割は
十分に果たしていたし、後半に訪れる怒涛の涙腺崩壊に一役買ってますw
さて、今回のメインとなるQueenのメンバーたち。
役者の成り切り具合が半端ないっす!
まずはフレディ・マーキュリー役の
ラミ・マレック。

本人と比べれば線は細いし小さいし、そんなに似ている訳じゃないのだがー
まんまフレディです!w
役作りに物凄い努力を感じる!
ラストのライブシーンは完全にフレディが憑依しとりますw
ブライアン・メイ役の
グウィリム・リー。

激似です!(汗。
これは本人か?
この映画のために70年代からタイムスリップしてきたのか!?と思うくらいw
顔もですが、表情とか演奏時のクセとか全部♪
ロジャー・テイラー役の
ベン・ハーディ。

彼も顔自体はそんなに似てないのだが、ドラムたたく時の仕草なんか
本人そのまんまで全く違和感ナシ!
素晴らしいの一言に尽きます。
ちなみにロジャー・テイラーと聞いてDURAN DURANを思い浮かべた人は
自分よりもちょい下の世代ですねw
ジョン・ディーコン役の
ジョセフ・マゼッロ。

似てます、特に口を一文字にする表情とか文句なしに♪
‘ザ・パシフィック’っていう海外ドラマ知ってる人いますかね?
‘バンド・オブ・ブラザーズ’と同じHBO作品なんですけど
あれに主要人物でキャスティングされてるユージーン・スレッジ役の人です。
そしてあとで知ったのだがー
‘ジュラシック・パーク’の1作目に出てた子役が彼だったようです!
ちなみに今回の映画、ブライアンとロジャーは関わっておりますが
ジョンはノータッチだそうで。
彼はフレディ死後、完全に表舞台から去りましたね。
メンバー内で一番物静かで優しいジョン・ディーコン。
フレディの死が彼に与えたショックは想像できないほど大きな事だったんでしょう。
話しを戻します。
作中では、数々の名曲誕生のエピソードが描かれています。
‘Seven Seas Of Rhye’
‘Love Of My Life’
‘We Will Rock You’
‘Another One Bites The Dust’
などなど・・・。
極め付けは作品タイトルにもなっている
‘Bohemian Rhapsody’
アルバム「オペラ座の夜」を象徴する、Queenの代名詞にもなっている作品。

あの名曲がどうやって産み落とされたのか
驚愕のオペラパートがどのように作られたのか
バラードから始まってオペラそしてロックへと移行する変化に富んだ曲は6分にも及び、
ラジオで流せないとダメ出しを食らいながらもそれを突っぱねるメンバー達。
自らの自信やプライドに一点の迷いもない様を垣間見れるシーンです。
Queenは当初、本国イギリスでは色物扱いされていたんです。
もちろんファンは多かったし、アルバムも売れてはいましたが
奇抜なファッションや曲調が、評論家筋には不評だったようで。
LED ZEPPELINやDEEP PURPLEのような王道からすれば異端ではありますが。
それでも日本で人気に火がつき、あっという間に世界中から絶賛されることになるQueen。
自分の場合、初めて手にしたアルバム(当時レコード)が1978年の「JAZZ」だったので
Bohemian RhapsodyやSomebody To Loveは後聞なんですけどね。
途中からでも彼らが活躍してた時代を知っていたことは今でも宝物のように思います。
この映画で一番史実と食い違うところが、AIDS発症について。
劇中ではLIVE AIDの前にメンバーに告白となりますが、実際はもっと後です。
なので、あのタイミングではそのようなエピソードはあり得ないんですが
映画の完成度を考えれば全然アリ!だと思うわけです。
自らのわがままでメンバーを切り、ソロ契約をしたは良いものの
恋人メアリーの忠告を聞き入れて「ファミリー」に戻る決断をしたフレディ。
反発しながらも受け入れる3人。
そして再結成となり、失われた時間を取り戻すべく活動開始。
そんなタイミングでのAIDS告白・・・。
このシーンは泣けます。
実際はこんな話しは無かったと分かっていても、泣けます。
必死に涙をこらえるジョンの姿に心打たれます。
この映画はノン・フィクション作品じゃあないんです。
フレディ・マーキュリーとQueenの伝説を見せるためのエンターテイメント作品です。
史実がどうたら言う人はドキュメント映像を見ればいいんですw
そして、物語を締めくくる感動のラストシーン。
LIVE AIDを完全再現した驚愕の21分間。
冒頭でフレディがステージに上がる場面をもう一度見せる訳ですよ。
ただし、今回のカメラはフレディの背中越しではなくメンバー4人の後ろから。
フレディとの確執を乗り越え、病気の告白で時間も残り少ないと理解した上で
もう一度「ファミリー」として気持ちをひとつに結束する、
そんなメッセージを感じ取れて泣かない訳がないじゃないw
もうね、自分があの会場にいるような錯覚に陥りますよホント。
黒部ダムの放水が如く、涙が止まらないクライマックスシーンであります。
そして演奏後、拳を高く突き上げるフレディ。
まっすぐ立ちながら会釈をするジョン。
ブライアンとロジャーもやりきった表情で観客に答える、
そしてスローモーションになり・・・
エンドロールでかかる曲は
‘Do’nt Stop Me Now’
しかも出だしはボーカルのみのスローバージョン。
ここでも泣く人多いと思われます♪
自分も泣きまくったせいで目が土偶みたいになっちゃったのよ。
なので、エンドロール見終わるまでに落ち着こうとおもっていたのだがー
2曲目で
‘The Show Must Go On’持ってきやがったー!
最後の最後でこの曲を選んだ意味、分かるひといますかね?
実はこの曲、「INNUENDO」というアルバムのラストを締めくくる曲なんです。
Queenのラストアルバムはフレディ死後に出した追悼アルバム
「MADE IN HEAVEN」なんですが
彼が生きているときに収録したと言う意味ではコレがラストと言えるんです。
いや、実際にそういう意図で使われたのか分かりませんけどね
自分はそう受け取った、という話しですw
この映画の影響で「ボヘミアン・ラプソディ」のサントラがバカ売れしているとか。
Queenをリアルタイムで知らない世代の人達も買っているとか。
嬉しいぢゃないですか!
こうやって名曲は次の世代まで受け継がれ、彼らの伝説も語り継がれる。
それこそがファン冥利に尽きると言えます。
以上w