
※タイトル画像はマリオカートの裏技です
先日、テスラのモデルSでAutopilot初の死亡事故が発生したとの報道がありました。
アメリカではそこそこの数が走っているのですが、国内ではテスラを見かけることがほとんどない状況にもかかわらず、自動運転による初の事故が起きたということで、幾分センセーショナルな印象があります。
本日、日産セレナでも「プロパイロット」という名の自動運転技術が搭載されると発表がありました。
国産車初ということで、これから自動運転技術の発展と普及が進めば国内での正しい理解も得られると期待しますが、実際に半年使った立場から思うことを書いてみます。
1.「完全自動運転」ではない
現時点で、市販車に搭載されている技術はドライバーが責任を持って運転することを前提とする運転支援技術です。これはデフォルト状態からAutopilot機能を有効にするとき、及び実際にAutopilotを起動するときに確認・警告があります。
従って、調子の良い時にはドライバーが介入しなくても自動で走行しますが、その状態をずっと継続できる保証はなく、Autopilotが不可能な状況になったり危険が迫ればドライバーが危険回避行動をとる必要があります。
実際に私も一般道で何度かAutopilotを中断して危険回避したことがあります。その時に何もしなければ恐らく事故を起こしていたでしょう。
Autopilot中でもハンドルを操作すればいつでもAutopilotは解除されハンドル操作した通りに曲がるし、ブレーキを踏めば止まります。通常の運転と同じように前を見てハンドルに手をかけ、いつでもブレーキを踏める状態であれば、Autopilotだから危険ということはありません。
アメリカの死亡事故の原因は現在調査中だと思いますが、Autopilotの安全性以前に、前を見て通常の姿勢で運転していれば事故は防げたのではないか、あるいは手動で運転していても事故が避けられない状況だったのではないかと思います。
2.ではAutopilotの何が良いの?
最初に結論を書くとAutopilotでは疲労が軽減できるということです。
車の運転は慣れてしまえば簡単なのですが、実際には
a)アクセルとブレーキによるスピードコントロール
b)ハンドル操作(+スピードコントロール)による車線維持
c)周囲の状況を把握しながら危険予知
d)目的地と走行ルートの検索
e)走行ルートと自車位置から交差点・分岐点での走行判断
ざっと考えてもこれぐらいのことを並行して処理しなければいけません。
d)とe)は常に行う必要はなく最近ではナビが代行してくれます。
a)とb)は一瞬も気を抜けない常に注意力を必要とするものですが、通常の走行では単純な作業でもあります。
この単純だけど気が抜けない作業の連続というのは長時間行うと結構疲れます。
前車追従のオートクルーズは結構普及してきていますので使用された方はわかると思いますが、a)から解放されるだけでも疲労はぐっと少なくなります。
注意力に余裕ができると、c)により大きな注意力を割くこともできます。
実際にAutopilotを使っているときは助手席に乗っているような感覚です。それくらい疲労感は違います。
ただし、その時に運転手は少し頼りないけど、代わりに使えるハンドルとブレーキが助手席にもついている。運転手がパニックになると教習車の助手席に乗る教官のように介入が必要で、運転手がパニクる状況はおおよその予測が可能といった感じです。
高速道路等で助手席に乗っていれば眠くなることもあると思います。運転手が調子よく運転していて助手席の人が緊張感を失い退屈すれば眠くもなるでしょう。そういう時は運転を自分が代わればいいのです。
逆に運転を続けていて緊張感を切らせないで疲れてしまって眠くなることもあるでしょう。その時はAutopilotにハンドルとブレーキ、アクセルを任せて目の前の緊張を解き、大きな視点から周囲を見渡して気分転換を図ることが出来ます。
私は以前、高速道路を走っていて眠くなってPAに入って寝ようとすると、緊張感が解けるためか疲労が飛んで目が冴えてしまい、せっかくPAに入ったのに眠れなかったことがあります。
軽い疲労なら緊張を解くことで元気になることもあると思います。ただ、本当に疲労しきってあるいは寝不足で眠い時にはきちんと停車してから休憩をとる必要があります。
3.意外なAutopilotのメリット
私は基本的に運転するのが好きなので、使えるときにはいつでもAutopilotという訳ではありません。
交差点の右左折は自分で行う必要があったり赤信号で(前車がいない限り)止まらない、車線が不明瞭なことがあるという現時点での限界があるので市街地ではほとんどAutopilotは使いません。
私の周りには気持ちの良い田舎道も多いので、普段は自分で運転します。しかし、そのような道では遅い車を先頭に数台の車が金魚のフンのようにつながっている状況によく出くわします。以前でしたらイライラしてしまう状況でしたが、勝手にやってくれとばかりにAutopilotを使うと意外と冷静になれます。もちろん、渋滞ではもっと効果が高いです。
また、高速道路でも最初は自分で運転しますが、飽きてきたり疲れるとAutopilotを使います。
自分で運転していて走行車線を遅い車がいると追い越しをかけますが、一度スピードを上げるとスピードを落として走行車線に戻るタイミングを失ってしまい、気が付けばスピード超過ということもあります。
Autopilotで高速道路を走っているとイライラしないので遅い車の後ろでも不思議なほど平気です。よっぽど前車が遅ければ、ゆっくり周囲を確認して追越車線に余裕があるときに追い越しますが、Autopilotのままウインカーの操作で追い越しできるのでピタリ設定速度キープです。
実際のところ、常に時間に追われて急いでいるわけではないので、無理にセカセカすることがなくなりました。
このあたりは使ってみないと分からないAutopilotの効果です。
まとめると、完全な自動運転でないとはいえ、実際に使うと便利で安全なのでAutopilotを無暗に怖がらないでくださいということです。
ただし、過信は禁物で無茶な使い方はせずに正しく使いましょう。
レベル2の自動運転とはどういうものか、具体的にイメージしてもらえれたら嬉しいです。
Posted at 2016/07/13 19:33:33 | |
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