
等ラウドネス曲線って知ってますか?
この曲線です。

人間の耳にはどの周波数の時にどれくらいの音圧だと同じ音量に聴こえるのか、というのをグラフにした世界的な規格があります。
これを等ラウドネス曲線といいます。
ISO226という国際規格になります。
何十年も前からあった規格ですが、2003年に修正されて現在の規格になってます。
現在では、テレビ放送においての音圧レベル管理にもこの規格、すなわち等ラウドネス曲線が用いられるほど、音作りの基準になってるみたいです。
尚、このグラフは1kHzの時の音圧を基準としています。
余談ですが、ボリュームが低いときのグラフを見てみてください。
低音と高音が強くないと、人間の耳には同じ音量に聴こえないってのがわかりますよね?
ボリュームが低いときに低音と高音が聴こえづらいのをプラス方向に補正するのがラウドネスボタンなんです。
ボリュームをあげる人は、使っちゃダメよ~!
話を戻しますと、等ラウドネス曲線が聴感状のフラットということなんです。
測定してフラットではだめなんです。
その状態では、誰が聞いてもわかるくらい低音がスッカスカになります。
実際RTAと呼ばれる測定器で測定すると、エンジンや周りの振動を拾うのでフロントスピーカーのみで測定上のフラットになりますが。笑
人間には、赤ちゃんの鳴き声が聞き取りやすいように2から5キロヘルツが敏感に出来ていると言われています。
グラフ見ると真ん中が凹んでるのがわかるでしょ?
女性ボーカルのサ行とかピアノの音がカキーンと耳に刺さるなんてときはこの帯域が強かったりしますね。
そんなときはミッドレンジのローパスを強くして調整したりします。
イコライザーは基本的にはフラット、使いません。
プロセッサーを通すと鮮度が落ちます。
イコライザーを使ってる時点で、クロスポイントや位相、取り付けが悪いってことです。
でっかい音のロックのコンサートなんかだと130dBは楽に出てると思いますが、その状況を車のなかで再現しようとすると、フロントスピーカーで100から110dB以上の音圧が必要になります。
それくらいボリュームを上げようとすると、100Hz位からハイパスしないとオーバーストロークしてあっという間に音が歪みますね。
物によっては90、80だとかなりしんどいっす。
今流行りの60Hzハイパスなんかだと全然ボリューム上がりません(*_*)
ライブを再現できません。つまりハイファイとは呼べません。
ボリュームの上がらないシステムは高忠実度再生出来ません。
サブウーファー、ミッドレンジ、ツィーターの基本クロスポイントはそれぞれ100ヘルツ、5キロヘルツです。
ここまで来ると、サブウーファーでそんなに上まで鳴らして存在感でないの?って心配する人出てくると思います。
安心してください。笑
出ませんよ\(^o^)/
人間の耳において、位置を特定出来無くなる周波数は150Hz位からと言われてます。
120Hz位にクロスポイントを持ってきても、ちゃんと繋がってれば後ろで鳴ってる感は出ません。
存在感が出るのは、サブとミッドがうまく繋がってないからであって、周波数が高いからではありません。
むしろ、サブウーファーの美味しいところである60から100ヘルツを鳴らさないなんて勿体ない!
あと、デジタルプロセッサーで調整する場合の注意点!
100Hz-12dBクロスで設定しても、スピーカーや取り付け状況によって80まで出ていたり120まで出ていたりとバラバラです。
なので、あくまで出ている音で判断すること。
数字に惑わされないようにしてください。
調整の目安がわかったところで、次は取り付けについてかいてみます。
あなたのカーオーディオは鳴ってますか?
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Posted at
2016/01/23 20:52:27