またもや出張続きでスペアナ測定出来ないので、違うネタを書いてみます。
スピーカーのスペックで何やら英語や数字がズラズラと書いてあるもの
それがTSパラメーターといいます。
これ

シール&スモールパラメーターの略です。
スピーカーユニットのデーター規格なんです。
これを理解していないプロが非常に多い。
理解してればあのような作りにはなりませんから。
全て説明すると大変なので、大事なものを抜粋します。
Fs ユニット単体の最低共振周波数
Q ユニットの蓄熱と発散の比
Qts ユニット全ての抵抗値を考えにいれたFsにおけるQ
Mms 総振動系質量
SPL 1w1mにおけるユニットの能率
Xmax 振動板がリニアに動作する最大長
Sd 振動系の面積
これくらいでしょうか。
全ては複雑に関係し合ってて、例えばMmsが増えるとFsは低くなる
Xmaxが大きいと低音が出る
とかですね。
ペーパーコーンのスピーカーは、コーン紙が軽いから低音は出づらいが能率は高い。
とか。
傾向がわかるので、自分はスピーカーをインストールする際はチェックするようにしてます。
スピーカーによって取り付けのアプローチを変えるんです。
インピーダンスメーターというものを使って出た数字から計算して求めることができます。
インピーダンスカーブって見たことありませんか?
こんなやつ
パソコンにバスレフのインピーダンスカーブしか入ってなかったのでバスレフを例にとって説明しますが、ユニットの共振とポートの共振二つの山があります。
バスレフの場合は、山の相互関係でポートのサイズや長さ、箱の大きさを考えることができます。
ユニット単体の場合は山が一つだけになります。
この山が急だったらQが高くフリーエアーやシールドボックス等に向いていたり
なだらかな山だとQが低くオーバーダンピング型のユニットと呼ばれバックロードホーン型やバスレフ型のエンクロージャーに向いていると言われています。
二つの山の間の谷の部分がチューニング周波数と呼ばれます。
こちらだと38Hz位になりますね。
理解してない取り付けの例
バックロードホーン用のホームやPAのユニットをドアに(フリーエアー)付けてみたり。
バスレフが向いているサブウーファーをシールドボックスで使ってみたり。
ホームやPA用だから良い音がする
じゃなくて、鳴る条件が整って初めて鳴ります。
その条件を揃えるのがインストーラー
綺麗に付けて、あとで調整しよう
なんて簡単なものじゃありません。
車のドアは絶対にシールドボックスにはならないので
フリーエアーとして考えましょう。
もし、シールドボックスが良いなら、沢山の車で採用されているはずです。
まれに例外もありますが、ほとんどフリーエアーですよね?
ドアにエンクロージャーを組んでいる人もいますが、取れる容量はたかが知れてます。
限界が低くなるのでやめましょう。
フリーエアーで伸び伸びと鳴らしてあげてください。
間違いだらけのカーオーディオ
あなたのカーオーディオは伸び伸びと鳴ってますか?
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Posted at
2016/02/18 22:05:04