
こんばんはきくしまです。
色々ありましたが、
何とか本格的に雪が降る前に
エンジンのオーバーホールと
載せ替えが終わりました。
122,634kmから再スタートです。
慣らしで800kmほど走りましたが
超静かに回ってます。
で、今回お手軽にKF-VETをDET化してささっと
載せてしまう予定でしたが、よーく調べると結構違いがあって
結局ほぼフルOHになってしまったのは前回お知らせしました。
無事OHも終わったので、
かいつまんでまとめてみようかと思います。
ちょっと文章多めです。
ちなみに、うちのソニカはど初期のいわゆるKF-VET1の前期、
購入したのはキャストスポーツ(LA250S)のKF-VETです。
KF-DET2や3とは異なる部分があります。
また、
・IN側スプロケをVVT用 → 固定スプロケへ交換
・インマニとスロットルボディ(電スロ) → DET用(ワイヤースロットル)へ交換
この辺は割愛します。
まずは、ヘッド周りから
・カムシャフト
リフト量とバルブタイミングが異なります。
リフト量
DET:IN側 7.3mm、EX側 7.3mm
VET:IN側 6.9mm、EX側 6.1mm
バルブタイミングは解説書より
リフト量はノギス測定なので多少誤差があるかもしれませんが、
IN、EXどちらも少なくなってます。
バルブタイミングもオーバーラップが減らされているので、
そのまま固定スプロケにしてしまうと確実にパワーは落ちます。
・バルブスプリング
白いペイントで短いのがDET用、
オレンジのペイントで長いのがVET用です。
VET用は2社発注なので黄色いペイントもあるようです。
初期のKF-VE1もDET用と同じバルブスプリングを使ってます。
解説書にある仕様から計算すると
DET:0.75kgf/mm
VET:0.63kgf/mm
1割ほど弱くなってます。
なのでカムだけDET用へ換えても
バルブスプリングが弱いのは不安が残ります。
というか、現行コペンも同じVETカムを使っていますが
バルブスプリングだけはDET用へ戻ってます。
抑えられたカムですら高回転まで回す事を想定すると
バルブサージングの可能性があるという事でしょう。
したがって、VETエンジンをDET化するには
カムとバルブスプリング交換は必須のようです。
もちろん、街乗りだけなら問題ないでしょうし
そもそもCVTのままならそこまで回せないかもしれませんが。
・バルフリフター
VET用は代替品番でDET用になってるので
互換性がありますが、VET用は0.5gくらい軽くなってます。
また、外径の面粗度が低く抑えられています。
・ヘッドカバー
上がDET用、下がVET用です。
ブローバイ通路が長くなってます。
中身は見れませんが、ブローバイが少しでも
減ってくれればとVET用を使いました。
ただ付けてから知ったんですが、
最近の車はブローバイ出口を絞ってるそうです。
これは高回転時には抵抗になるので
ちょっと失敗だったかもしれません。
シリンダーブロック周りでは
・ウォータージャケットスペーサの追加
詳しい効果はぐぐってもらうとして、
これは良さげなのでそのまま使いました。
・オイルジェットの追加
これはDET3?あたりから追加されてるそうです。
・オイルパンバッフルが小さい
左がDET用で、右がVET用です。
オイルパンのバッフルプレートが小さくなってます。
このサイズで意味があるんだろうか・・・
これは問答無用でDET用を採用です。
・その他
クランクシャフトとコンロッドはKFはターボ、NA問わず全て同じです。
ピストンは品番は違いますが、VETはDET1と同じくピストントップが
フラットに戻っているため大きくは変わらないのかなと思います。
他にも細かい所では、
・DET1の前期はエアコンベルトがVベルトなので
VリブドベルトのVET用クランクプーリーが使えない。
・油圧センサーのコネクタが違う。
・オイルポンプのリリーフ圧がVET用は1割程低い。
・チェーンカバーとブロックの締結ボルトが1本多い。
等など。
ざっと書き出してみましたが、
総じてフリクションロスを減らす改良が多いです。
良いところもあれば、よろしくないところもあります。
距離の少ないVETを小加工でエンジンリフレッシュ!
とはいかないですね。
いくら程度の良いエンジンでも、性能の低いエンジンに
載せ替えるのはちょっとねぇ(´・ω・)
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Posted at
2022/12/25 00:15:01