
今年も夏がやって来てしまいました。昨年は何とか持たせたエアコンの温度調整機能が再度発作を起こす状態に。
「いかんなぁ、早めに修理しないと夏がキツいなぁ・・・」
とのんびり構えていたのですが、今年は去年を上回る酷暑が続き、なんとなくやる気が起きないまま7月も終わりが近付いていた頃、患っていた伯父が亡くなりました。生前は何かと世話になりっ放しだった伯父の葬儀に参列するにあたり家族を乗せて葬儀会場に行くため、いよいよ重い腰を上げてエアコンの修理に取り掛からざるを得ない状態になりました。
まぁ、ご存じの方もおられると思いますが、このピアッツァのエアコンの温度調整の不具合は原因も直し方も簡単なのですが、部品を外すという1点のみが厄介でそのため不具合が発生しても何となく先送りしていた案件です。ただ、そうも言ってられない状態になってしまいまして・・・いよいよ待った無し。
数年前、最初の不具合が発生した際にネットで調べて一度応急処置をした事があったので、今回は比較的短時間で終わったのですが、しかし最初にこのピアッツァの弱点とも言える温度調整機能の不具合の原因を調べた人には頭が下がります。症状としては温度調整が全く効かなくなり熱風しか出ない、この症状が出たらほぼこの回路の基盤のはんだクラックが原因です。今ではネットで比較的簡単に原因を調べられますが最初の人は苦労したろうなぁ・・・
で、基盤の場所ですがこんな所にあります。
助手席側のグローブボックスを外した右側。
ここの奥にプリント基板が格納されてるボックスがあり、コネクターが刺さってますので、先ずはコネクターを外し、次いでボックスを固定している下側の爪を外します。
それからボックスを取り出しやすい様に90度傾けて隙間から外に出せる場所を探します。実はこの作業が一番難しい。要領としては知恵の輪みたいなものです。また、再度取り付ける際も同じ手間が掛かります。
大きさ的には100sサイズのタバコの箱を2個重ねたものより一回り大きいくらい。
で、取り出すとこんな感じになってます。
この基盤を留めている爪をマイナスドライバーで外し基盤本体を取り出します。
後はこのはんだ部分を溶かして古いはんだを吸い取り(メッシュのように編んだ銅線に染み込ませるやり方が楽です。スポイトで吸い取るにはちょっと小さい。)新しいはんだを適量盛ってはんだ付けをし直します。はんだとはんだゴテはなるべく細いものを選んだ方が作業しやすいです。
はんだ作業自体は1時間も掛からないのですが取り付け取り外しの手間に時間を取られます。
注意点としては、当たり前ですが抵抗やコンデンサの足が外れてしまったり、コネクターのピンが押し出されてしまうなどはんだが溶けた際に不安定になるものをできるだけ動かさずに固定させて作業するのがコツです。またはんだの量は多くても少なくても良くないので出来るだけ丁寧に時間を掛けて作業した方が良いのは言うまでもありません。
仕上げにCRC2‐26をコネクター接続部のピンに吹き付け、綿棒で拭いてやれば接触不良の予防にもなります。
これであと数年は温度調整の不具合に悩まされずに済みそうです。
Posted at 2022/08/02 18:00:18 | |
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