気付いてみたら、随分更新していませんでしたね。リア友(みん友でもあるが)のポテモ氏がついにBRZを降りる事になったので、
あちこち純正戻しのお手伝いをしていたのも、今となっては随分前ですね。
小まめに更新したいです。反省します。
この週末は、品川の寺田倉庫で開催された、ロードスターRFの先行展示イベントに行ってきました。
今のNDを手放す気はさらさら無いですが、どんな感じなのかを実車で確認したく、
ディーラーに並ぶのも待てずに足を運んでしまいましたw

やはりRFはトップを閉じた横からの姿が一番映えますね。
実物を見るまで気付かなかったんですが、ノーマルの8スポークホイール、
ソフトトップの16インチホイールと同じ物かと思いきや、ほとんど同じデザインなのにも関わらず17インチなんですね。ぬぅん…。
いやいや17インチならやっぱりオプションのBBSにしたい!でも29万は高すぎィ!
それに2リッターのエンジン羨ましい!でも低回転トルク重視型なのか出力が寂しいなぁ。出力曲線見たいなぁ。
など、思うところは色々ありました。
展示会場内に並んでいたのは比較用のソフトトップのソウルレッドプレミアムのND(SLPだったかな?)と、
新色のマシーングレープレミアムメタリックのRSのRF、そしてRFに新たに追加されたVSの3台。
やはりRFはそのパッケージングからか、SやRSよりもVSを推しているみたいです。
確かにオーバーンカラーの内装やナッパーレザーシートは触り心地もよく、とても美しい仕上がりでした。
自分がRF買うとしたら、間違いなくVSですね。いや、これはVSが売れるよ。
RSの方も乗らせて頂きましたが、内装は多分ソフトトップのRSそのままかと思います。
その場にいたマツダの方にも伺ってみたのですが、ゴニョゴニョされてしまったので確認は取れず。
営業さんではなくエンジニアの方かと思われるので、仕方ないです。
あともう一つ設定されているSはその場にはなかったのですが、カタログを見た感じではソフトトップのSとは違い、
7インチのモニターやフルオートエアコン、トンネルブレースバー、果てはi-stop&i-ELOOPまで標準装備。
更にオプションでセーフティパッケージが設定できるところを見ると、
RFのSは、SSPとSLPの中間の様なグレードであることが伺えます。(この設定がソフトトップにも欲しかったなぁ…)
それにしても、最廉価グレードであるはずのSの6MTですら、i-stop&i-ELOOPが標準装備とは恐れ入りました。
(と言うか外せるグレードがそもそもない)
この辺りはやはり、ソフトトップとのパッケージングの違いですかね。
RFの目玉となる開閉機構も、公式の動画では何度も見ていましたが想像以上にスムーズに開閉し、何よりとても静か。
一応安全を考慮し10㎞/h以上出した状態では開閉できない制御にしているそうですが、
なんでも100km/h出した状態で開閉させても壊れないんだとか。それはそれですごい強度…。
この機構は高くつくな、と思える出来です。

あ、乗っているのは自分ですのでご安心下さい。(撮影者:娘を抱き抱えた妻)
そしてここからは個人的な辛口評価です。読むと後悔するな、と思われる方はブラウザの戻るボタンをお願いしますw
公開と共に絶賛されているRF。結果論でしかありませんが、個人的には自分がロードスターに求めているものとは違いました。
確かにRFは、目玉のファストバック形状のリトラクタブルトップを含め、デザインも内装の質感も、大変良く出来ています。
NC時代、RHTが設定されてからは、ソフトトップよりもRHTの方が売上の台数は多かったと聞きます。
そんな過去がある為、やはりマツダはNDにもハードトップ版は用意せざるを得ないだろうと言う事情は想像に難くありません。
しかしNCのRHTはデザインを相当犠牲にした上で成り立っている機構だと感じていたので、
「なんでこれがそんなに売れるかなぁ…」と、個人的には疑問に思った物で、
NDにもRHT用のヒューズがあると聞いた時点で、「あぁまたあのデザインになるのか…」と残念な気持ちになったのも記憶に新しいです。
ところが蓋を開けてみれば、今回のRFはデザイン的にはかなり成功していて、マツダの側もそれを自負している様に見受けられます。
ですがやはり、NDは幌のオープン&クローズドの状態がとても美しく、デザイン的にも完成されていて、
かつそれを先行して散々見た上で比較してしまう為、どうしてもタルガトップはオープンカーとしては中途半端だなぁ、
と感じてしまうのが非常に残念でなりません。
この辺りのタルガトップ事情はND購入の際に比較検討していたS660にも言えることですが、
あちらは元からタルガトップである為かそこまで気にしたことはありませんでした。
と言うよりもそもそもがMRなので、タルガトップは致し方ないとも思えましたし、
むしろS660はタルガありきのデザインでしょう。
(試乗した際、やはりオープンカーとしては解放感が薄いかな?とは思いましたが)
NDも最初からRFだけを見せられていたら、感想はまた違っていたかも知れませんね。
細かいデザインの話をすれば、Cピラーの稜線は横から見ると綺麗だけれど、
斜め後ろから見るとやはりリアウインドウがCピラーのラインをなぞっていないのが残念だな、とか(トンネルバックと言うらしいです)、
そのCピラーのボリューム分、トランクの長さがあと20mmくらいは欲しいなぁ、とか、
それに伴い、本来疾走感を演出する為に尖らせたリア形状を崩したとしても、リアフェンダーのボリュームはもう少し欲しいよなぁ、とか、
元々のNDのデザインを根本から否定したくなってしまい、もういっそオープンもタルガも辞めて、
NBの頃のように潔くクーペにしてしまった方が良かったのでは…
と言うのが、アレコレ悩んだ挙げ句に自分が出した、デザイン第一で考えた場合の最終的な結論です。
しかしそれではやはり「ロードスター」としては名折れでしょうし、パッケージング的に開発陣の中にもそんな提案は無さそうに思います。
何よりロードスターはあのサイズでかつオープンカーであるが故のスペシャリティさも持ち合わせている訳で、
完全なクーペとなってしまえば、もしかしたら売上は伸び悩むかもしれませんね。
えーと、すみません。何が言いたいか簡潔に述べると、
「あんな人も荷物も載らないクルマ、屋根が開かなくなったら存在意義なんてどこにあるの?完全にデザインだけのクルマに400万も出すの?」
って事です。
実際デザイナーの方はどう思っているのか本音を聞いてみたい所ですが、まぁ受け流されて終わりでしょうw
どちらにしろ幼い娘を連れての来場だったので、デザイナーさんのトークイベントが始まる直前に撤収してしまいましたが…。
さて、スペシャリティと言う言葉を出しましたが、実は途中で述べた「RFは自分が求めているものとは違っていた」理由がここにあります。
実際に公道で試乗した訳ではないので推測も含んでいますが、RFは自分の想い描いているロードスター像とは異質の物であると感じました。
何と言ったらいいんでしょうか。ソフトトップも確かにハイテク装備・快適装備が満載で、そこに惹かれて購入に至った訳ですが、
RFは更にスペシャリティさ、GTさに磨きがかかったとでも言いましょうか。
逆にライトウエイトスポーツさが薄まってしまった様に感じたのです。
非常に説明しづらいですが、自分がロードスターに求めていたものは
ライトウエイトスポーツであり、スペシャリティやGTではないんです。
勿論ズブズブにモータースポーツに浸かっている訳でもなければ峠に通ったりする訳でもなく、
長距離ドライブで観光名所巡りをする訳でもないので、端から見れば「どっちでも良くね?」と思われてしまいそうですが、
まぁそれは個人の趣味趣向の問題なので、大目に見てやって下さい。
端的に言えば、
自分の求めるロードスター像
ライトウエイトスポーツ:GT・スペシャリティ
=7:3
であるのに対し、
RF
ライトウエイトスポーツ:GT・スペシャリティ
=5:5
位ですかね。
何はともあれ、話題の124スパイダーを含め、「自分はソフトトップのNDを買って良かった」と再認識する為だけに
今回の先行展示イベントに行ってきた訳です。(ディーラーに我儘言って、RFも試乗させて貰うつもりではいますが…)
どちらにしろRFも好きな人は好きになるでしょうし、新たな顧客の獲得と言う意味では、あのパッケージングも間違いではないでしょう。
自分のようにソフトトップに惹かれる人は相変わらずソフトトップを買うでしょうし、
ソフトトップとRF、どちらにしようかで悩む人は、実はあまり居ないのでは?と思います。
その辺りの住み分けが出来そうだなと感じたのが、今回のRFでした。
勿論RFともどもロードスター乗りが増えてくれるのは大変嬉しい事なので、
「RFかっけぇ!欲しい!」と思う方には是非ともおすすめです。特にVS、イチオシです。
自分ももう一台増やす事が許されるのなら、RFのVSを買います。(ぇ
いや、その前に散々悩んだS660を…。いやいやビートを買い戻し…。
とまぁ、妄想モードに突入したところで、切り上げましょう。ここまで長文にお付き合い頂き、ありがとうございました。
近い内にまた更新したいです。頑張ります。