改めて新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
新年早々、アメリカでは世間を賑わせた出来事がありました。
米大統領(予定)トランプ氏による、トヨタへのバッシング。
今年の要注視人物の一人ですね。車業界以外でもなにかと大暴れしそうです。
今度は製薬会社に文句を言っているとかいないとか。
良い前置きが考え付かなかったので一応、内容を振り返っておきます。
「米国向けカローラを生産する工場をメキシコに作る」という計画を発表したところ、トランプ氏がツイッター上にて「高額の関税かけるぞ!」「米国に工場作れ!」と脅迫。
これに対してトヨタUSAはわざわざ声明を発表し、「我々は過去数十年に渡って米国に投資してきた。」と述べました。また豊田章男社長も「これから1兆円規模の投資を行う予定である」と発表。
これはよくよく調べてみればそんな大騒ぎになる問題では無いと思います。
トヨタはこれまでも米国にさんざん投資してきたのに、トランプ氏が「メキシコ」というワードに過剰反応して文句を言っただけ。だからトヨタが今後予定していた米国への投資計画を発表しただけです。
(メキシコ工場計画は2013年頃から予定されたいた模様)
今回はメディアや関係筋が騒ぎ過ぎ、といったところでしょうか。
「トヨタがトランプに脅されて投資を決定した」みたいなニュアンスの報道がよく見受けられましたが、
果たして本当なんでしょうかね?
日本の報道番組は偏見報道や規制が多いですからねえ~
それとも単にパフォーマンスなんですかね?w
だとしたらトヨタはパフォーマンスに利用されただけ。いちいち過剰反応するメディアを使って自身の存在感を世界に示した形です。
真の目的がこれであればあの人、かなりキレ者ですね。
な~んてね。
話題は変わって同じくアメリカにて。VW排ガス問題でとうとう逮捕者が出ました。
不思議なことに日本ではあまり大きな扱われ方はしませんでしたが(こっちを大きく扱うべきでしょ)
米当局に30億ドル支払うことで和解が見込まれていましたが、VWはまだまだ許されていなかったようです。
外車メーカーでも世界トップクラスの売り上げを誇っていたVWですが、排ガス問題以降首位から転落。(世界全体で5%、日本市場だけで約50%の売り上げダウン)しかしじわりじわりと売れ続け、2016年上半期には一時トヨタを上回る(ただしVWグループ全体の売上)売上をみせていました。
そこに「待った」をかけるが如く行われた逮捕。イメージダウンは回避不可能でしょう。
それでも売れちゃうのが凄いところ。
日本では最近BMWに続きベンツにも売り上げを抜かされたとの報道がありましたが。
ライバルは着実に勢力を伸ばしているようです。
後はトランプ氏がこの問題をどうしていくか見物ですね。
本国ドイツ当局はさぞ戦々恐々でしょう。なにしろ国営企業ですし。
トランプ氏は排ガス不正問題について公の場では発言していないようですが、トヨタ以外にフォードなどにも批判的な態度を見せているので、決してただでは済むと思えません。
VWのミュラー会長も懸念を表明しています。
意図的に行われた事なので三菱の件と同じく同情の余地は全くありませんが、作られた車たちが不憫で仕方ありません。
大衆車とはいえ、ドイツ独自のアウトバーンで鍛え上げられた良い車たちがたくさんあるのに。
それをこんな問題でイメージダウンさせてしまうのは惜しい・・・。
そしてここで話はクルマ紹介へと移るわけです。
第7回 Volkswagen Scirocco
「そんなクルマでこのシロッコと対等に戦えると思っているのか、日本人よ!」 -独逸帰りの男
エンジン:CTH型 1.4L 直4 DOHC インタークーラー付ターボ+スーパーチャージャー
CDL型 2.0L 直4 DOHC インタークーラー付ターボ(このエンジンをチューニングしたものが Rグレードに搭載される。)
駆動方式:FF
変速機:DCT(6速)
先日、このクルマに触る機会がありました。
ショッピングモールに入っている中古車屋さんに画像と全く同じものが展示してあったのです。
店員さんにお願いして見物させていただきましたが、近くでまじまじと見るとめちゃくちゃかっこいいですねえ~
内装はゴルフポロとほぼ同じだけど
ラゲッジルームの開口部がかなり狭くて(恐らく剛性を上げるため)多少荷物を積むとき不便かもしれませんが、このドイツ車らしからぬ魅惑のスタイリングのおかげで気にも留めなく感じてしまいそうです。
動力性能も申し分ありません。1.4グレードはまさかのツインチャージャー仕様で、2.0に負けず劣らずスポーティな走りが楽しめるそうです。ホットモデルのRは256PSを誇ります。
この車を語る上でよく挙げられたのが、値段の話。(現在はもう新車販売していません)
1.4リッターは約400万、2.0リッターは約470万。
そして一番高いRグレードですが、当時500万オーバー。オプション込みで600万はゆうに超えるでしょう。
500万クラスの車だとBMW135i、同じVWグループのアウディTT、フィアットアバルト595、FKシビックタイプR、WRXSTI、など名立たるスポーツカーが並ぶ価格帯です(あくまで日本市場の価格)
更に安価なポロGTI、ゴルフGTIという選択肢もあります。
(北米市場ではGTIが売れなくなるのでは?という懸念から販売が見送られた経緯があります)
果たしてこの車に400~500万以上出す価値はあるのか?
スタイリングだけを見れば引けを取らないぐらいかっこいいですが。
恐らくこの車が欲しい人はこう考えていたんじゃないかと思います。
「自分はただVWの車が欲しんじゃない、シロッコが欲しいんだ」と。
それぐらい趣味性の高い車です。
余談ですが、みんな大好き英国BBS某車番組にて「シロッコのCMを考えよう」という企画がありました。(なぜかこういうコマーシャル系の企画はジェレミーとメイが担当することが多い)
案の定出来上がったCMは、
・初手 爆 破 オ チ
・メイの独特な世界観による常人には理解不能な現代アート
・アストンマーティンなどの超高級車をスラスラ追い越していくシロッコ(ただし音は合成でV8サウンドを流す)
・結局最後は 爆 破 オ チ
など
やっぱりいつものトップギアでした。
さすがジェームズ・キャメロン元首相から直接釘を打たれるだけありますね(インドスペシャル)
おしまい。
ご閲覧ありがとうございました!