エンジンスタート
エンジンを始動すると正面にバーチャルコックピットがRSモードで出迎えてくれました。これは、数種類から選べる表示パターンの中でRSモデルでしか選択できない表示です。
Gメーター、パワー、トルクの表示があること自体は特別感があります。
しかし、ハイエンドオーディオの世界でもそうですが、拘りを持った一部のユーザーやマニアを対象とした製品は、アルファベット表記の方が気分だと考えます。
一般向け製品は直感的に意味が分かり易い日本語表記が好まれ、マニア向けの製品はアルファベット表記がベターであるということをアウディAGには理解してもらいたかったです。

日本仕様でもアルファベット表示にすることが出来ますが、そうするとナビの地図の表示や音声案内もイングリッシュになってしまうようです。
ナビの表示がローマ字表記だとアルファベットの羅列で読み取るのに時間を要してしまいます。
ナビやワーニングについては、表意文字である日本語(漢字)表記が瞬間的に読み取れて便利です。
日本仕様のRS3は、基本は日本語表記で分かり易く、バーチャルコックピットのRSモードでの表記は英語表記でマニアックに、いざという時のワーニングは日本語表記で直感的に理解できるようにするのが理想だと思います。
始動時には、ステアリングがブルブルと武者震いをする時がありますが、どうやらハンドルロックが掛かっている時は電制ステアリングが震えるみたいです。
始動と同時にオートリトラクト機構付きのドアミラーがオープンし、MMIのディスプレイがせり上がるのも、これから走るぞという感じで気分を盛り上げます。
ただし、ドアミラーのオートリトラクトはドアロックの施錠と連動して折り畳まれますが、開錠と連動してミラーがオープンする訳ではないので、防犯上、アンロックに注意が必要です。
それでは、ダッシュボードのスイッチでアイドリングストップをOFF、ディスプレイを格納して走り出しましょう。
なお、ディスプレイを格納していても、壁際等の狭いところに差しかかった時はせり上がり周囲との距離感を表示します。
セレクターをリバースにシフトした時も同様に、せり上がってバックカメラ画像を表示します。
発進
セレクターをDにシフトし、スムーズにスルスルと発進して先ず感じたのは、強い負荷を掛けているわけでもないのに回転数が若干高めだということです。
とくに低速では、その傾向を強く感じます。
常用回転域1500r.p.m前後といったところです。
2500ccの強力なエンジンを搭載しているのだから、豊かな低速トルクを活かして、出足から強力なのか、と想像しておりましたが、FL後の400hpユニットは若干、低速トルクが犠牲になっているのか、慣らし中のためアクセル開度も遠慮気味に運転しても比較的 低めのギヤをセレクトするように躾けられているようです。
トランスミッションは7速あるハズですが、街中を流すレベルだと7速まで入りません。
クルージング
50〜60km/hではD5、60km/h付近かそれ以上だとD6で、70km/h前後のスピードでクルージングしないとD7に入らない模様です。
ステアリングを切り込み路地を曲がると舵角が増すにつれてイメージしている以上に切り込んでいきます。
仕様を確認するとプログレッシブステアリングとなっており、ステアリングレシオが可変するタイプのようで、しばらくの間は違和感がありそうです。

私の個体は、空調の吹き出し口を赤いフラップによって吹き出し口の絞りを調整(向かって左が絞った状態、右が解放した状態)することが出来るFL前モデル用を装着しておりますが、周囲のローレット加工されたメッキのダイヤルがうっすらとドアミラーに映り込むようです。(映り込むのは、ドア側に設置されたエアベント)
元々、装着されていたハズのデザインパッケージ装着車用の樹脂製ブラックのダイヤルの方が視認性に優れていたかもしれません。
安全装備
VW GOLFは、ドアミラーの鏡面がマジックミラーになっており鏡面自体に存在感のある警告灯が点灯して、斜め後方にかけての存在をお知らせしてくれますが、RS3では、ドアミラーカバーの側面に黄色いランプが点灯する仕組みでした。VWの方が目立つので、より安全性が高いように思います。

反面、RS3は鏡裏にヒーター機能が付属しているだけだと思われ、躊躇せずにガルーダの“どやミラー”も装着可能か?と思いましたが、my Audi で装備を確認すると自動防眩ドアミラーとの記載があるので、交換しない方針となりました。
また、my Audi で、“Top speed increased to 280km/h”との記載も確認出来ました!!
250km/hリミッターで頭打ちになることは無さそうです。
ブレーキ
これ程の高性能エンジンを搭載していながらもブレーキは、初期制動から喰い付くタイプ、いわゆるカックンブレーキで街中でも腫れ物に触るような繊細なコントロールが求められます。
なお、嬉しい誤算として、今のところブレーキの鳴きは一切なしです♪
初期制動の強さは、オーバーサーボ気味というよりパッドの適正温度が低いストリート向けのものと思われます。
パッドの交換は要検討事項ですね。
摩耗をお知らせするセンサー付きで、ブレーキダストが目立たないタイプのモノにする予定です。
なお、いわゆる低ダストタイプは本当にダストが少ないわけではなく、オイル成分を少なめに磨材を固めて、飛散した粉がホイールやボディに付着しづらいように工夫されていて、かつ、粉の色も目立たないシルバー系の色で製造されているとのことです。
憧れの装備
実は、昨年春の予約時には、フロントのみカーボンセラミックディスクブレーキがMOPで選択できたので、真剣に検討しておりました。
バネ下重量が大幅に減少し、路面追従性がアップし乗り心地も向上しそうなこと、日常使用ではローターが摩耗しないので交換不要で、ブレーキダストも殆ど気にならないので、初期投入時のコストに耐えられれば、以降の維持費はリーズナブルと見込まれるということにメリットを感じたからです。
ただし、セールス氏によると4輪カーボンセラミック装着の他のRSシリーズでローターとパッドの間に小石を噛んでしまって、交換に300万円以上を要した事例があるとのことで、強く反対するアドバイスをいただきました。
鳴き軽減のためか、パッドの隅切りが緩やかに広範囲に及んでおり小石を呼び込み易いことも起因しているみたいです。
制動時のブレーキ鳴きに関しては、冷間時は基本的に鳴き、微制動時も怪しいそうです。
また、一般論として、制動フィールもカツンと効くので、減速Gを微調整する必要があるストリートでは より一層 気を遣う味付けである可能性が高いと思われますとのことでした。
私もかなり気になっていた装備で、装着しようかと思いましたが、複数の
GOLF乗りの知人から小石が噛んでローターに溝が出来た話を聞いて、装着を躊躇しておりました。
製造前の仕様の最終確認時に決断しようと考えていたのですが、カーボンセラミックディスクブレーキを味わってみたいという思いと、今回のクルマは普段乗りのクルマとして気を遣わずに乗り回したいという思いがあり、後者が勝った次第です。
セールス氏からは、MY2019のトピックとして、カーボンセラミックディスクブレーキが選択できなくなったこと、LHDが選択可能になったこと、排ガス規制がかなり厳しくなるので、排ガス規制強化前のMY2018がドイツ市場に優先的に配分されており、他国では品薄気味との情報がありました。
日本仕様では希少なカーボンセラミック仕様車と非装着車で、ばねダンパーの味付けが異なるのか?実際の乗り味はどうなのか?とても気になるところです。
また、本国では走り優先の装備として、カーボンセラミックディスクブレーキと同時に選択されていることが多いフロント255ワイズのタイヤと8.5Jのホイールが日本では選択できませんが、双方が装備された車両のストッピングパワーを味わってみたかったです。
もう1点 憧れの装備がありまして、ボディカラーなのですが、A1等では選択出来るミサノレッドパールエフェクトにも強い関心があったのですが、予約時にはエクスクルーシブでも選択できないカラーだったらしく、また、選べたとしても30数万円のオプションになるため、無難なカラーに落ち着いてしまいました。
ドライブレコーダーとレーダー探知機についても、拘りを持って検討していたのですが、360°のものは、全周画像データの一部を切り取ってディスプレイ等に表示する仕様のため、その際に画質が荒くなってしまう弱点があり、現時点ではコンベンショナルなタイプが妥当という無難な選択になりました。
日常性
かつてTop Gearで「どんなにコースで速くても、スピードバンプを通過できないクルマはダメだ」と言っていましたが、RS3でいつも出掛けるスポットでスロープの傾斜のキツいところも試してみたところ無事にクリアできました♪
ノーマル車高では、意外とスロープでアゴを擦ることもないことは分かりましたが、念のため、危険なところではダイナミックモードに切り替え極力ダンパーがストロークしないように配慮しています。
今後も出動回数が増えていきそうです。
チョコチョコと
買い込んでいたパーツを雨の日に装着しようと考えておりましたが、梅雨明けの一報がありましたね!
現在までに
フットレストカバーや
フロアマットクリップに手を付けています。
外からは見えませんが、お洒落は足元からということで…(笑)
昨日の土曜日からコーティング店に入庫しており、仕上がりが楽しみです。
今週も来週も日曜出勤ですが、折を見て愛車紹介用の画像を撮影したいと思います。