神籬(ひもろぎ)探訪 甘泉寺の大槇編
投稿日 : 2022年11月27日
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作手サーキットのある南設楽郡作手村(現新城市)の翔龍山甘泉寺。
境内には樹齢600年と云われる槇(マキ)の大木があります。
槇(槙)は、太古は北半球に広く分布し化石も出て来ますが、現在、自生しているのは日本に唯一種(コウヤマキ科コウヤマキ属)だけと云われています。
高野山の周辺に多く自生していたことから高野槇(槙)と呼ばれますが、イヌマキ(マキ科マキ属)と区別する為に本槇とも呼ばれます。
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槇村さとる先生のおかげ?で「槇」という木があることは子供の頃から知っていましたが、調べると世界的にレッドリストに載るような状況と知り驚きました。(槇村さとる先生は姉が愛読していた漫画「愛のアランフェス」という名作で好きになりました。)
保水力が高く槇が生えている山は大雨でも山崩れしにくいと云われているので、日本では余り伐採されずに済んだのかも知れません。一方、枯死しても腐敗に強いので、湯船や橋など水回りの木工品や建材に用いられるそうです。
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国の天然記念物となっている高野槇は、この甘泉寺と宮城県の祇却寺にある2つだけとのことです。
樹勢が少し衰えているように見えるのが気掛かりです、気持ちばかりお賽銭を多めに入れておきました。
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因みに、イヌマキ(犬槙)は風の強い遠州地方において、家の周囲に防風・防砂の生垣として人工的に植栽されていることが良く知られています。確かに浜松周辺ではこんな感じに綺麗に刈り揃えられている生垣の風景が見られます、これが犬槙だったのですね。
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この甘泉寺に行く手前に白鳥神社があり、特に名木指定はされていないようですが、樹高40m、樹齢400年以上とおぼしき杉が、白鳥神社から甘泉寺に至る道に何本も聳えている様はなかなか圧巻です。
因みに、日本一の樹高を誇るのは京都花脊の峰定寺のご神木(花脊三本杉)の62.3mだそうです。
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駐車場が神社の傍ですので、この地の訪問の御挨拶を先に神社にして参ります。
(写真掲載とは必ずしも順が一緒ではありませんことご容赦下さい。)
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白鳥神社から甘泉寺までは結構登ります。鎌倉時代に開山した臨済宗の禅寺ということなので、中世以前の鎮護国家政策や集落・檀家の法要の為の寺というよりは僧侶の修業目的という立地なのでしょうか。
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作手(つくで)からは地方主要道37号線を少し走ることになりますが、安城の酒蔵「神杉酒造」さんの鑑評会用特別限定酒「斗びんどり 大吟醸」を、セカンド・シーズンの制作が決まった「青ブタ」から桜島麻衣ちゃんに宣伝して貰います。
相変わらず下書き無しの即興模写で、ファンの方にはネームレベルの画のアップに眉根を顰(ひそ)めているかと思いますがご容赦下さい。(描きたいものを描いてますが、正直人気作を模写するのは少し気後れしますね)
「青ブタ」は平凡な男子高校生梓川咲太が、「今日の自分が昨日よりも少し優しくなれるように生きて行きたい」と奮闘する青春ドラマで、「量子もつれ」というSF的エッセンスを盛り込んだ鴨志田一氏原作のラブコメ科学小説?です。
でも最近の人気漫画やラノベ、ゲームのアニメ化率ってすごいなぁと思います。それだけアニメの裾野が広がったのでしょうね。
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