紅の豚のエンジン

｢紅の豚｣に登場したジブリ製！？エンジン．
V型12気筒ですねぇ．向こう側のカバーにもロゴが欲しいです．

排気ポートがヘッド内で集合せずストレートな４バルブヘッドですか．
（排気ポートが片側12個だからってV24じゃないよ）

アニメ作品の年代設定は1929年で，このエンジンはフィアットAS2型との設定らしい．
この時代に４バルブヘッドがあったのか心配になって調べてみた．
ちゃんと吸気２バルブ，排気２バルブとなってました．
（キャブレターの外観がこんなのかは未確認）

さすが航空機用は技術の進歩が早かった！？　
シリンダーボアも140ｍｍ（排気量３１リットル！！）と大きいので，むちゃな加工ではない！？

このオヤジのセリフ｢1927年のシュナイダーカップでこいつを付けたイタリア艇はカーチスに負けた｣
と相当悔しそうな言い方ですが、
ついでに調べてみると，この競技へのカーチス機の出場は1926年までで．．．
1926年はAS2型エンジン搭載のイタリア機が優勝．
1927年はAS2型から進化したAS3型エンジン搭載のイタリア機が優勝．
セリフは｢1925年の…｣とした方が正しいみたい！？

－補足－
このフィアットとはもちろん自動車も造ってるフィアット。
ホンダの本田宗一郎が初めて造ったレーシングカーはカーチス飛行機のエンジンを流用したから「カーチスレーサー」と呼ばれる。