ガソリン残量計 ハルテック IC-7ディスプレイに表示2(AZ-1での実験)
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
燃料計のデジタル化に向けてメーターに電源やらセンサーの代わりに抵抗をつなげて端子電圧を測定してみます。スピードメーターの固定ネジは、また組付け分解を繰り返しそうなので外したままです。
2
ハルテックIC-7はバージョンアップによりAVI(アナログ電圧インプット)端子の機能が追加されています。初期に買った物でもファームウェアのアップグレードで対応可能。
圧力センサー、温度センサー、燃料計センサーが想定されていますので、まぁ一般的には、油圧、油温、水温、燃料計ってとこかな。
すでに付いている追加メーターのセンサーを活用しながら、表示部をこちらへ引っ越す事も視野に入ります。
3
説明の都合上、先に他車事例としてアルトワークス(CN21)のメーター。
センサー抵抗値33オームでタンク半分弱、この時の電圧は(電源電圧にもよりますが)安定して2.82V。
デジタルメーターは例として右下2番目に燃料計として、この情報(2.82Vで14リットル等)を入れれば表示が出ます。
4
AZ-1の場合、この状態で、ビシッと15リットル位の表示が出てくれれば良かったのですが、実際は19-22Lの間を細かく上下します。
テスターの電圧値もフラフラと動いて安定しません。
5
オシロスコープ(液晶画面がいかれ始めているけど)で見てみるとAZ-1の燃料計の信号は2Hzの方形波。
つまりセンサーに流れる電流が1秒当たり2回の速度でオンオフされているって事。
これでは表示が安定しません。
表示を遅くする機能もありますが、いまいち。
6
メーター単体。
左=AZ-1。右=アルトワークス。
軽スポーツではカプチーノもビートもメーターのメーカーが違っても大よそ右側の形状です。つまりAZ-1(とその元のセルボ)が特殊って事!?
7
AZ-1の燃料計&水温計。このU字型の金属部品はおそらくバイメタル(温度で形状の変わる金属)。巻き付いているのは電熱線。
「センサーの電気抵抗値を針の角度で表す」目的は同じだけど、
6の写真右側のタイプは電流を磁力に変えて針を動かす。
AZ-1は電流を熱に変えてさらにその熱によるバイメタルのゆがみで針を動かす。って事ですね。
これで他の疑問も解決。カプチーノやビートではエンジン切っても燃料計の針の位置はそのまま(リターンスプリングは無いので)、AZ-1ではEになる のはこの表示方式によるものだったって事。
8
水温計側にはU字金属が2個。その内の片方は断続回路の構造(赤マル部分)。温度の上がり過ぎを防ぐ目的か!?
こんなもので2Hzが発生できるのか!?
電源は水温計側の断続回路を通ってから水温計と燃料計にそれぞれつながっています。
燃料計の動きが判り易いよう満タン状態(3オーム)で通電してみるとU字金属が変形するのでやはりこれはバイメタル。
非接触型表面温度計で巻線部を測ってみると87℃!結構な温度。金属部を触ってみたら確かに熱い。
結論は、AZ-1の場合、純正センサーを供用して純正メーターとデジタルメーターの同時使用は、測定電圧がふらつく為したくありません。デジタルメーター化は純正からの置き換えで進めます。
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