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並平のブログ一覧

2015年11月22日 イイね!

娯楽本

娯楽本校了したら読もうと思って、買っておいた「娯楽系」の2冊。

あっちゅうまに読んでしまった。

まず、日本史パロディのほう。これは、面白いといえば面白いのだけど、
すんごく面白いわけでもないな。
普通。

戦国武将たちが、現代のITツールやビジネス慣用文書を使っていたなら、、的なパロディなので、
彼らのメール内容を見ても、普通にビジネスチックで真面目。それ自体に個性が浮き出ているわけでもないし、飛び抜けた面白さもないかな。

でも、ニヤニヤとはした。

個人的に好きだったのは、
「日本一やばい遅刻」で有名な、
秀忠の関ヶ原遅参にまつわる、家康と秀忠の一連メール。
淡々とビジネスメールで綴られているのだけど、
途中から、秀忠の「やっぺぇ・・」感がにじみ出してきて笑えた。

同じく、家康のメール対応も淡々とビジネスチックなんだけど、「早く西進しろと言っていただろ。真田なんかに構っておって、このバカヤロウが!」というヤキモキ感がにじんでいて笑えた。

あと、秀吉が墨俣城を築く時の
プロジェクトチームに向けての一斉メールも個人的には好き。
「一夜城」ということしたいのは大前提ですが、
多少のバッファは設けてありますのでご安心ください、、のくだりでウケた。

あと、幕府イベントの時の、大名パス。
親藩 譜代 外様 で色分けされているってやつ。外様のパスが真っ黒。w
これもウケた。

でも全体的に、物足りなさを感じたのは事実で。
この物足りなさは、内容の平坦さに加え、ページ数不足もあるかもしれない。
一応平綴じではあるけど、やたら紙が厚いから体裁が整って見えるだけで、
内容的には腹八分目、、、いや、六分目くらいだな。

それとも、こんなパロディは山盛りで読ませるより、大きめキレイな器に少量ずつ盛って、5~6品コースくらいのほうが美味しさの印象が残る、ってことか?

あと、信長のライン。いわゆる、未読スルー。
もうちょい捻って欲しいかなぁ。

新撰組の求人広告は、このくらい真面目でも「いいけど。
その一方で、
「【だんだら羽織】就職した先が超ブラックだったわけだが【生きて退職不可】」というスレが立ち、隊員からのちくり告発がすごくて荒れる流れにしても良かったと思う。


でもこれなあ。
「炎上」が扱われていないのはどうなんだろう。
私が編集者なら絶対「炎上」ネタを入れるな。

炎上って、燃えやすいものがツイートされて、即火がつくその瞬間が面白いでしょ。
で、さらに本人から燃料が投下され、ますます炎が大きくなっていく過程がエキサイティングなんだと思う。

何でもいいけど。
例えば、

信長がツイッターに
“姉川の戦い勝ったどー”とつぶやく。

お祝いのコメント多数入る。

信長、調子に乗って、
“首級を金箔髑髏にして祝杯あげるか~”と、浅井長政・久政親子と朝倉義景の首級の写真をアップする。


さすがにそれはいかがなものか!
と苦言コメント続々
    ↓
炎上

しまいには、お市様も降臨。
“兄上、万福丸の件は絶対に許しません”
    ↓
さらに炎上



「炎上ネタ」だけで3つはできるな。




続いて、「バカはサイレンで泣く」

これは「週間SPA!」で1993年から続いてきた投稿欄作品を選りすぐって再編集したもの。

これは、たびたび吹き出した。
ウエブが席巻する以前は、投稿といえば雑誌とラジオ。
しかも巧くないと取り上げられたり紹介されたりしないから、投稿マニアも日々鍛錬されて巧いし熱意が違う。
ネットさえ繋がっていれば誰でもどこにでも投稿できる今とは重さが違っていた、と思う。

「バカサイ」の中でも、私が気に入ったものは、、。

① 修学旅行はツッパリの国体。

これは吹いた。インターハイ、じゃなくて「国体」ってとこがいいね。
で、長男に見せたら、はてな?な顔をして「ツッパリ、ってなに?」と。

ああ、今どきの高校生はツッパリを知らないのか。というか、今の世「ツッパリ高校生」は消滅したのか。
とりあえず息子に、「ツッパリとは昔の不良のこと。主に、リーゼントヘア、改造制服等の装いと、精神に表現される」と教えてあげた。

あと、このあたりが私のお気に入り♪

② 朝礼で倒れる女生徒に胸がときめく。
③ まずいゼリーも給食に出てくれれば貴重品。
④ ブスのひざまくらより美人のヒザ蹴り。
⑤ 夜逃げは冬至に。
⑥ 探検家、それは活発な無職。


世代が変わると、おもしろいと感じるポイントも異なるというのは本当だな。
息子たちが大笑いしているYouTubeなんかは、たしかに面白いとは思うけど、
大笑いするほどでもない、、と思うことしばしば。

逆に、息子は、私のツボにヒットしたものでも、鼻で笑う程度。


先日。元同僚と電話で話していて、共通の取引先様の話題になり、私がそこの社長さんから聞いて面白かった話をしたのね。

「このあいだ●●社長が、・・・・で・・・・・・と・・・・・になって・・・・・だったんだって」と。

そうしたら元同僚も電話口で大笑い。私以上にウケていたのよ。

で、元同僚が私との電話を切ったあと、社員さんたちに、
「大笑いしてましたけど、どんなオモシロイ話だったんですか?」と聞かれたので、
私との電話内容を説明したら、

「はあ、、、状況は分かりましたけど、、、それがそんなに面白いんですか?」みたいな反応だったって。

そのエピソードしかり。世代によって腹筋が震えるポイントも違うのかもなあ。


さて、本といえば。

今年は、私の好きな作家さんが亡くなられた。

船戸与一さんの訃報は効いた。偶然、亡くなった日は私の長男の誕生日。
闘病しながら、「満州国演義」全9巻を書き終えて、それを見届けるようにして亡くなったという。最後に選んだ地が満州か。全9巻とは、船戸作品の中で一番の長編だと思う。まさにオデッセイ。
マイベスト3は 「蝦夷地別件」 「山猫の夏」 「新 雨月」

そして先日は、宇江佐真理さん。
もう新しい作品を読めないのかと思うと寂しい。
マイベスト3は 「余寒の雪」 「たば風」 「雷桜」
Posted at 2015/11/22 21:44:22 | コメント(1) | トラックバック(0) | | 日記
2014年09月03日 イイね!

幸せの栞

幸せの栞図書館で借りてきたこの本。

重松清の「小さき者へ」。

本って、だいたい最初から読むじゃないですか。
私もそうです。ほぼ。

でもこの図書館本は、栞紐がすでにページ途中に挟まったままでした。
普通、読み終えて返却された本って、栞紐がどこにも挟まっていなくて、
だら~んと仕事をしていないものだけど、この栞紐は仕事中だったので、

重松清の短編集を途中で挫折して、全部読まずに返却する人なんてそうそういないだろうし。
なんでかな? 挟んだまま残りを一気に読んじゃったのかな?

とか思いながら、栞紐のページを開いてみたら、、。
そのページは、この短編集の表題作である、
「小さき者へ」という小作品の扉頁。

タイトルからしてとても気になっていた作品だったから、
“あ、ここに栞紐を?”と気になったその時、
緑色の何かがはらりと落ちてきた。

それが、この四つ葉のクローバー。
きれいに押し花状態でした。

なんだかとってもうれしくなりました。
見知らぬどなたか。まあ、きっと同じ地域の方なのでしょうが。
そのどなたかから、幸せのおすそ分けをいただいたような。
まあるい気持ちになりました。

こんな些細なことでも、人が人をほほ笑ませることってできるものなんだなぁ、、、
なんて、そんなことを思いながら。

せっかくだから、その表題作、「小さき者へ」から読んだら、、

読み始めてすぐに、“キターーー!”と思いましたよ。
有島武郎の「小さき者へ」を想起させる形式。

そのまま素で読んでも心に迫る作品でしたが、
有島武郎の「小さき者へ」を読んだことがあるならば、感慨はさらに大きいと思う。

このように、元ネタを知っていると、「こ、これは!!!」と感激できる、というのはありますよね。
私、NHKの「あまちゃん」で「潮騒のメモリー」を初めて聞いたとき、
最初の出だしで超ウケましたもん。

あの、火を飛び越えて来て、、、みたいなフレーズって、
三島由紀夫の「潮騒」において最も象徴的な場面のパロディなんですよね。
宮藤官九郎はやっぱ天才だ、と改めて思った瞬間でした。

話しは逸れましたが、話しを「小さき者へ」へ戻しまして。

そういえば、この「小さき者へ」のように、
先にある有名作品と同じタイトルで書かれた作品って、
意外とありますよね。
たとえば、「女の一生」。
これの元祖はモーパッサンなんでしょうが、遠藤周作も山本有三も書いてますね。
そろそろ今の作家さんに2000年代版「女の一生」を書いていただきたいですな。

誰がいいかなぁ。辻仁成先生とか? ちと違うな。

話しを戻しまして。
重松清さんは、私、最近とても好きなんです。
時々読むのがいい。
またこの方の文章は本当にすごい。
何がどうすごいかというと、難しい言葉も巧妙な文章テクも一切使わず、
どこまでもシンプルに素直に書いていながら、
状況も心情もシズル感たっぷりに伝わってくる。
これほど肩の力を抜きながら書ける職業作家もいるのだな、と感心してしまう。
編集者出身だからなんですかねぇ。

本来私は表現力のある作家さんの作品が読み応えあって好きなんですが、
重松さんは問答無用でいいな。

話しはさらに戻しまして。
図書館の本に四つ葉のしおり。
すてきなことしますよね~。

この本が私の前に借りられたのは昨年の12月。その前は昨年の7月。
いつからこの四つ葉のクローバーが挟まれたのかは分かりませんが、
私もまた挟んで返却しようと思います。

この後、いつかどなたかが開いて、同じようにうれしくなるのかな。


しおりと言えば、
朱川湊人さんの短編集にも「栞の恋」っていう作品があって、それもとても良い作品でした。

と、こんなふうに、近年の私は、素直な風合いでいながら、
心に沁みてくる、、、みたいな。そういう作家さんが好きなんですが、
かつて入れあげた作家さんも完全に忘れたわけではなく。

最近気になっているのは花村萬月様の「弾正星」。
この方が戦国ものを書くとは驚き桃の木なんですが。
そこはマンスケ様。主人公が松永久秀! さすが目の付けどころがイイネ!

っていっても、松永久秀って誰? ってなるんですがね。

お気に入りの平蜘蛛の茶釜を信長にとられたくなくて、降伏せず茶釜に火薬を詰めて、
それを抱いて爆死したひと、、、と聞いてやっと少し、「ああ、いたね」と気付いてもらえる程度に、
無名に近い戦国武将です。

でも戦国好きが松永久秀と聞けば、口元を片方だけ上げてニヤリとしてしまう。
そんなひと。
決してNHK大河ドラマの主人公にはなれないが、NHK大河ドラマ愛好家が、実は信長よりも幸村よりも謙信よりも正宗よりも憧れてしまうのが、この松永久秀ではないかと。私は思っております。

「弾正星」。秋が深まる頃に読みたいです。

Posted at 2014/09/03 21:50:57 | コメント(4) | トラックバック(0) | | 日記
2012年11月16日 イイね!

日本史新聞

日本史新聞先週末、本屋さんで見つけて、つい買ってしまった。

超、オモシロイ!(笑)

こういうの好きなんですよ~。
史実を題材としたパロディ系。

「世紀のワイドショー 今夜はヒストリー」が終わってしまって
「戦国鍋TV」と、時々の「NHKヒストリア」が心の支えでしたが、
いいものを見つけてしまいました。


新聞の体裁ながら、視点や書き方はどちらかというと、
週刊誌調ですね。
けっこうゴシップ記事が多くてくだけてます。

この号は結構真面目。
ちゅうか、、咸臨丸がトップ記事で、桜田門外の変は第2扱いかぁ。
好きだな、こういう編集&整理。





それに、何がオモシロイって、突き出しとか記事下の広告枠。
めっちゃ笑える。
マネーショップ富子、って。(笑)

<


あと、弘安の役の時は、
記事の下に、小さい挟み込み広告があって、
「水夫急募 幕府」
って。(笑)

あと、記事下の雑誌広告が、ありそうで面白い。


それなりに分厚くて、十分楽しめるし。
とりままさん、ヒロ君が激しく喜びそうなご本ですよん。^^

そうだわ、奥様、今夜は「大奥」ですわよ。
なにげに史実をなぞりながら男女逆転。
うまいわぁ、、と、はまってしまいました。


あ、っと。
そうそう。
もうひとつ話題が!

なんか先週急に、実家の両親が、「イモ、そろそろなくなるしょ? 行っていい?」
と電話が来ていたのだけど、
先週末は用事があったので、断ったら、
またさっき電話が来て、「今週末いる?」と。

なんか特に用事もないのに、妙に来たがるなぁ。
どうしたんだろう? 

と、思って、
「タイヤ交換したの? 雪降るよ。大丈夫?」とか聞いてみたら、
急に母から父に電話に替わって、もったいつけたこと言い出すのよね。

「タイヤ交換はしてないけどなー。なんだ、その。。。へへへ。
スタッドレスはいた車で来たんだぁ」と。

「え? 車、買ったの?」

「おう、買った」

「いつ? 何、買ったの?」

「4日納車。大安だったから。
車かぁ? あのなぁ、、、ニヤニヤ、、、●●●←(私)の車の系統でなぁ。。ふふふ」

「αかい?」

「へっ? あ~~ん?・・えへへ・・・」
と、じいさん、もったいつけの最高潮。

その時、ピンポーン♪
と、チャイムが鳴ったので、インターホン押してみたら宅急便さん。

「あ、ごめんね。お客さん来たから切るわ。またね」
と話しをぶち切ったら、
じいさん、めっちゃ寂しそうな声で、

「・・あぁ? うん」と切れました。

そうかそうか。
納車になったばかりだから、どっかに行きたくて、
執拗にうちへ来たいアプローチしてきていたのか。

よっしゃ。
じゃ、日曜、父のプリウスαを乗り回してやる。
楽しみだ!

Posted at 2012/11/16 16:41:53 | コメント(5) | トラックバック(0) | | 日記
2012年03月24日 イイね!

裏通りにはまる

裏通りにはまる先日、読み終えた本です。

船戸与一さんの「新・雨月 戊申戦役朧夜話」。


いやー、読み応えあった!

視線が新鮮で、ゾクゾクしっぱなしでした。


戊辰戦争に関しては、いろんな作家さんのいろんな作品を読んできて、
だいたい知ってるつもりだったのですが、
ほとんどを知らなくて、しかもより肝要な部分を知らなかった事に気付きました。

たとえて言うなら、、。

長年歩き尽くしてきたメインストリートは、今でも好きな街だけど、
ちょっと食傷気味だったこともあって、
ちょっと裏道に入ってみたら…。

これまで知らなかったお店や風景が広がっていて、
“あぁ、こんな街があったなんて! 私はこっち側が好きかも! 
 よーし、これから先は、こっち側を歩き回るぞ~”

みたいな。

この作品には、いわゆる歴史の表舞台に出てくる人は、あまり出てきません。
出てきてもあくまでも脇役です。

主役たちは、各藩の名も無き人たち。
家老であったり、間諜であったり、、。
みなが、それぞれの立場でうごめき合う。


これまであやふやだったこと、腑に落ちなかったことも、
すごくよく分かりました。
“そうか、、アメリカの南北戦争が終わったばかりで武器が余っていたからか・・・”
とか、
“奥羽越列藩同盟は、こんなふうに瓦解していったのか・・”
“会津があんなに早く追い詰められた理由は、そこにあったか・・”

などなど、
「NHK歴史秘話ヒストリア」よりも、生々しくぶっちゃけていて恐れ入りました。

あと、この本を読んで初めて感じたのは、
船戸与一さんて、私がこれまで思っていた以上に、
人間味あるひとだったんだな、ということ。

船戸さんの作品はほとんど読んできましたが、
これまでの作品では、
“与一兄さんは、世界の紛争地域を見過ぎて、
命や情を感じる神経が麻痺しているんじゃないか?”
と感じざるを得ない風合いがありました。

でもこの作品はその点で大きく違います。

人間らしく、あわれや情を感じさせる場面や表現が多くて、
“与一兄さん、いいわぁ。前より好きになったわぁ”と思いました。

会津戦争ものでは必ず描かれる、門閥家老、西郷頼母の屋敷で、
一族の女と子どもが全員自刃した壮絶なシーン。
その場に踏み込んだ西軍兵士に対し、
死にきれなかった女性が、“敵かお味方か?”と聞き、
西軍兵士が“味方だ”と答えて介錯をしてあげる場面も、

与一兄さんらしくもなく、とても痛ましく哀れをもって描いています。

しかも、当主である西郷頼母は、藩主・松平容保よりも、
自分の方が藩祖・保科正之の血が濃いことを誇りにしていて、
女子どもを全員自刃させたくせに、
自分だけは生き残って会津藩が滅んでも保科家は再興させようと
仙台へと逃げたことをチクチクと批判しています。

女性や子どもに優しい目線で書く与一兄さんは、、、珍しい。(笑)

しかも、異例はこれだけじゃない。

三春藩が西軍についたことで、隣の二本松藩・霞ヶ城が攻め込まれた時の
描写がまた泣かせる。

12歳~14歳までの二本松少年隊が自ら志願して、
歴戦の薩摩兵士たちに向かっていったというやつです。

取りあえず「突き」だけを教えられて、敵の懐目がけて突っ込んでいき、
強者揃いの西軍・薩摩六番隊を手こずらせたという、、。

そして、最後のほうに、その薩摩六番隊長が後に語った話が添えられていて、
それが、、。

「余は、鳥羽伏見から函館までの戊辰戦争、西南の役、そして日清、日露戦争と
数え切れないほどの戦場を駆け巡ってきた。そして、それらの戦闘の中で、
1番恐怖に駆られた戦場が霞ヶ城攻撃だった。
12歳かそこらの子どもが命を捨てて切っ先をこちらに向けて襲いかかってくる。
次々とだ。あの20名足らずの二本松少年隊ほど、余を畏怖させた兵士はいないし、
1番思い出したくない恐ろしい戦場だった」

というもの。なんだか、胸に迫ります。。
12歳から14歳って、
今の小学5年から中学1年くらいですから。。。

戊辰戦争といえば、会津の白虎隊の悲運が目立ちますが、
白虎士以外にも、奥羽越ではいろんな藩の少年兵が果敢に命を散らしていたようです。

また、与一さんは、会津・白虎隊にも緻密な資料調査を駆使して、
それを情あふれる描き方をしていてたまりません。
メインストリートでは知ることができないシーンに出会えます。

あと…。
この作品を読みながら感じたのが、
与一さんが、好きな人。好きじゃない人の区別。(笑)
書き方で分かりました。

与一さんが1番好きなのは、越後の蒼龍、河井継之助だと感じました。
これは相当好きだな。

あと、新撰組関連では、山口次郎(斎藤一)と土方歳三のことは
かなり好きだな。
もうね、軽くサクッと格好良く描いてる。巧いわぁ。(笑)

山県狂介のことは、あんまり好きじゃないと思う。

で、意外にも、西郷吉之助のことは結構、好きっぽい。
会津藩が降伏するときも、
すでに割腹していた会津家老2人を生きていたことにして、
降伏時に割腹したということにして、
死する人を最小限にしてくれたり。。。
へぇ、、と思う一面を描いていたりね。


でもって、
幕末好きに人気の高い、
勝安房や榎本釜次郎のことは、あんまり好きじゃないふう。

米沢藩の某門閥家老のことも相当嫌いっぽいな。

とにかく、表舞台に出てこない戊申の傑士たちが
良くも悪くも活き活きと描かれていておもしろかった。

あと、強く思ったのは、
いつも戦で迷惑を被るのは、農民や社寺、町人など、
弱きものたちだったのだなぁ、と。

物事には必ず明と暗がある。
時流が人を作る。
驕れるものは領民に破滅の口火を切られる、、。

などなど、学ぶものが多い本でした。

裏道、いいですね。
しばらく、裏道を探索しようと思います。

まずは、裏道の中でもまだ大きい道を…。
越後の蒼龍、河井継之助の生涯を描いた、
司馬遼太郎氏の「峠」を読もう。




これ、ネット古書店でゲットしたのですが、
昭和43年の初版ですよ!

ビニールカバーもついていて帯もしっかり。
すごい!
日焼け具合がまたいい。
こんないいもの、なんで売りに出されたんだろう?

「そろそろおじいちゃんの遺品本棚、、整理しようか」
ということでしょうかね。

この上下刊が送料込みで1000円以下で入手できたんですよ。
何度も言いますが、大ベストセラーの初版ですがな!


左の「富山藩」の本も古書です。
父が制作中の家系略図の別冊執筆のために買ってきました。

中に赤鉛筆で要所をなぞってあって、
これをもとに誰かが何かの執筆をしたことが伺えます。


これまでは古い作品は文庫で買ってきましたが、
古書もいい、ということに気付き、最近は
「名作を買うなら古書で、初版を」です。

なんといいますか、
アンティーク蒐集家の気持ちが分かってきました。

ですが、いわゆるアンティークは高価だけど、
古書は絶版になった有名作品でも低価格。

買う立場としてはうれしいですが、
“この価値はこんなもんじゃないですよ!”と叫びたいほどに
切ないわけです。(笑)

今日は24日ですか。
3月の下旬なのに、毎日雪が降っていて、、。
春は来そうで、足踏みですね。。。

来週火曜はプリウスを点検に出すのだ。
前回の点検以来、エンジンオイルの交換していなかった。(;゚д゚)
Posted at 2012/03/24 20:10:34 | コメント(2) | トラックバック(0) | | 日記
2011年11月13日 イイね!

続・シカをめぐる冒険

続・シカをめぐる冒険今朝も陸上競技場に息子を送り届けると、いそいそと
昨日、鹿車を見つけた、カ●ラ公園へ。

しかし…。昨日、鹿車があった場所にその姿はなく。

そのままイオンのワーナーマイカルへ。
早い時間から、ワタシ好みの映画が上映していたら、それを見よう、、って思いまして。
下手に下手な場所をうろうろすると余計な出費を冒すので、
一定時間、自分自身を拘束するのが安上がりだから。

昨日は岩盤浴に行ったのですが、これは良かった。
タオルや浴衣持ち込みで行ったので、600円で済んでとってもヴァリューのお高い時間の過ごし方でした。
ここは多分、市内一安い岩盤浴場だと思う。

ところが、今日の目論見はハズレ。
適度な時間に、見たい上映はありませんでした。

そういうわけで時間だけはいっぱいあるし。
なにげなくワーナーマイカルの近くの本屋さんに寄って、新刊コーナーを見ていたら、

な、なんと!
船戸与一兄さんの気になる新刊が!
それがタイトル画像の本です。

これまで、主に世界の紛争地域を舞台にマイノリティを描き続けてきた与一兄さんが…。
日本の幕末を!!!!

船戸ファンとしての私は歓喜。
幕末ファンとしての私も感激。

もうびっくりです。
意外度で言うなら、トシ・アライが俳優デビューするくらい。

はたまた、
私の好きな人が、私の好きなことをやってくれる、盆&正月的サプライズ度でいうなら、大井こずゑさんの運転で箱根にドライブ、、とか。
足立さやかさんに手取足取りしてもらうとか。

とにかく、あり得ないと思っていた、別々で好きだったことがコラボした夢の出来事。それが、この本です。

だからもう、すぐに読みたくて買ってしまいました。
ハードカバーで新刊を買ったのは久しぶりです。

最近は本棚も飽和状態だし、何より新刊は高額だし、っていうんで、買うなら文庫本か、あとは図書館で借りて読むか。
あとは、早く読みたいけど定価では買いたくないレベルの本があったときは、なじみの古書店さんに、「●●●●の新刊、入荷してきてませんか?」と問い合わせるとか。
そんなスタイルになってましたが、この本を見たら買わずに居られません。

与一兄さん、ありがとう!
の気持ちで新刊購入です。

ほかにも、つい買ってしまってまだ読んでいない本が数冊あって、それも愉しみなわけで、つまり楽しみがいっぱいで、うれしいな、なのだ。

先日、テレビで地上波初登場の「悪人」を見て、それがとても良かったんですよ。
上質感漂ういい映画だった。それで原作も読んでみたくて、ちょうど文庫の上下巻を買ったばかりでした。

映画「悪人」で、妻夫木君演じる主人公が乗っている車が、これまたいい音してるのよね。たぶんR32か、33かなぁと思うのだけど、かなり弄ってる感の白いスカイラインを使っていて、これもまたリアリティあったなぁ。

あと、先日、仕事先の人と本の話しになって、
「道東を舞台にした小説を・・・・で・・・なふうに・・・にして」という今後の展望を語っていた折り、
“佐々木譲さんの「エトロフ発緊急電」が1番のおすすめ。面白い!”と勧められたので、この時も読んでみたくて「エトロフ発緊急電」をすぐ買っていたのでした。

私はその時、船戸与一さんの「蝦夷地別件」をおすすめしておきました。

そんなこんなで、読んでいない買った本が3テーマほどあり、そのほか、今読んでいるのは図書館から借りている、龍馬の書簡研究本。
この手の本はあんまり文章的には愉しくないけど、新たな発見があってつい引き込まれてしまう。

なんだか、なんの話しをしていたのか分からなくなってきましたが、
つまりは、今日、思いがけずいい本を連れ帰ってくることができて、
しかもほかにも読む本があって、楽しみがいっぱい、って話しです。


あ、そして最後に、鹿車のオチ。

朝は鹿車はいなかったのですが、
昼ちょい前、またまた息子のリクエスト吉牛(並)を買いにいくため、
再びヅラ公園を通ったら、いたんですよ!
鹿車が!



※走行中にデジカメのシャッター押すのは悪いことです。



やっぱりあの辺に住んでいるか、会社があるか、、、、なんだろうなぁ。

ちょうど発進して行った時の後ろ姿です。
鹿のツノも、よく見えないほど遠くに離れてしまいましたが。
でも、確かに、鹿車でした。


並平@鹿車を盗撮するために今日はわざわざデジカメ持参で行った物好き。


Posted at 2011/11/13 19:15:54 | コメント(2) | トラックバック(0) | | 日記

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