
今さらではありますが、ラリージャパン2010を書き留めておきます。
今年は例年に比べて仕事が忙しくない年なので、今回のRJは1泊2日くらいで観戦できるんじゃないか? と期待していたのですが、うまく仕事の事情や家庭の事情が運ばず、結局、9月10日(金)のデイ1のみが私のRJ2010でした。
その前の週に釧路市きっての大きなイベントがありまして。
そっちが終わらないと次の仕事にかかれない、、、、という不幸がK市の広告屋さんすべてを襲っていたことが起因していました。(;_;)
たった1日しかないので、1番好きなところ、見たいところへ行こう、と思いまして、、、。
そして選んだのは、スタートリエゾンと、サービスパーク。
翌日の朝から予定が入っていなければ、優先順位の3番手である、その日のSSSも見たかったのですが…。
その日最初のSS、SS3はイワンケ1。
10時23分スタートという早くない時間と9月上旬という気候で、
「ラリージャパンが、こんなに快適でいいの?」と、少ししっくり来なかったり。(笑)
これまでラリージャパン観戦といえば、深夜3時とかに現地入りして、暗いうちからバス乗り場に並んだり、リエゾンポイントに車を置いて待っていて。
寒さに耐えながら朝日が登るのを待って、そしてしばらくしたら、00カーの音が響いてきてテンションが一気に上がる!
というイメージだったので、半袖衣服でTCに入るラリーカーを待つことができたのは自分でも不思議な感じでした。
でも、、、ほどよく暖かくてしかも虫もそんなにいないという、快適度としては抜群な開催期でしたね。(笑)
それで、リエゾン観戦ポイントをイワンケ1、と決めたのはいいけれど、スタートポイントをちゃんと探せるかどうかが問題。
なにせ苫小牧は土地勘がないので、ちょっと不安だなぁ、と思っていたら、みんカラ友だちの丸刈りさんご夫妻もイワンケ1の入り口に行くということ!
すかさず、「連れて行ってください!」とお願いしました。(笑)
ブログお友達としてはかれこれ3年くらいになる丸刈りさんご夫妻ですが、お会いするのは初対面。ちゃんと分かるかなぁ、、、と思いましたが、そこはみんカラ。愛車が「これでもか!」っていうくらい紹介されていますので、お互い、ちゃんと分かりました。(笑)
ただ、、、。
丸刈りさんのR32は、写真の印象よりも車高がだいぶ低いな。そして、音がすごいです。(笑)
その2点が、写真などからは伺い知れなかったことです。
イワンケinはレッキの時からそんなに人は多くなかった、と丸刈りさんが言っていて、「じゃぁ、そんなに早く行かなくても場所はありそうですねー」って感じで行ったら、それが意外にもそれなりにたくさんの人が集まっていました。
そうこうするうちに0カーの鎌田卓麻選手が入ってきて、車を止めるなり、ソッコーで簡易トイレに向かわれました。
ラリードライバーさんだと、リエゾン観戦者に囲まれながら簡易トイレで用を足して、そのまま当たり前のように出てくる、というのは、それこそ、当たり前のことなんだろうな。
普通にトイレがあるだけマシ、って感じかもですね。
そういえば、ラリホ後に某ラリーストさんが、
「トイレに関して言えば、“もうアカン”という時は、おれらは結構、SSの端にマシンを止めて草むらに入っていって、、、ということはあるけれど、わずかなタイムをせめぎ合うWRカーの選手たちは、タイムを取るか人間としての尊厳を取るか、という究極の選択を強いられるんやろな」と言っていて、すごく興味深かったです。
待っている間、丸刈りさんの聞き耳が
「老人が2人、侵入した件、確認しました」という無線を傍受し、教えてくれてヒィヒィ笑っているうちにWRカーがやってきました。
ローブ、オジエ、ラトバラ君が来て、そしてペターが登場。止まらずほどよい「ファンサービス範疇」の半全開で走っていきました。^^
そしてソルドが来てミッコが来て、ヘニングお兄ちゃんが来て4カ所のショックを確認。
しかし、その後が来ない。
道道まで見に行ったら、ラリーカーはたんまり溜まってる。
でも、来ない。(笑)
どうやらキミ様が、inで囲まれるのがお嫌なようで、それでTC前が捌けるのを待っているよう。
そしてしばらくしたら…。
きましたよ。C4WRCの音が聞こえてきて、キミ様、そのまま全開走行!
狭い林道inの両側にいるファンも確信犯で悪いっちゃ悪いですが、そこをマジで全開(実際、全開じゃないとは思いますが。笑)で行きますか。
「性格わるぅ~~」と叫んだ、斜め向かいにいたお兄さん、あなたに一票です。(笑)
SSギャラリーで石つぶてを受けるのは喜びですが、こういう場面でビシッと二の腕に小石がぶつかると甚だ痛い。そりゃないべ? と思ってしまいます。
元F1チャンピオンのキミ様に関しては、いろいろ賛否両論あるようですが、私は、「こういう人だけど、ドライバーとしてはやっぱりすごいんだろうな」と思って見ていました。
チームスタッフがいる時しかサインをしてくれないし、後半は特に苛立っていたのか、サインを投げつけて返したり、子供の手さえ振り払ったりしていた、という話しが飛び交っていて、「日本のラリーファンはただでさえ少ないんだから、せっかくRJに来ている人、、、特に子供の夢や楽しみを砕くようなことはしなくていいじゃん」と思いました。
ただ、、、この話しをチラっとしたら、私がお邪魔させていただいたチームのサービス隊長ゴーキ氏が、「サーキット系のドライバーだからって冷たい、って訳じゃないんだよ。ただ、彼らみたいな超有名なF1選手はプライバシーも何もなくてかわいそうなんだ。そういう態度をしてしまう事も理解できないでもない」と言っていて、「そういうものかぁ」と思いました。
あ、それと。
イワンケでは、みんカラお友達のもとじさんとも初めてお会いしました。
しばらく同じ空間でラリーカーを応援したり写真を撮ったりしていたけれど、ずっと気付かずにおりましたら、もとじさんがスポンサーになったというマシンが登場。そのマシンに書かれた、「もとじ」というかわいい手書き字を、「これも撮って!」と言っている方がいて、
え? ということは、この方がもとじさん?
と、思って、
「あの、もとじさんですか?」と声を掛けてみると、
もとじさんがおどおどとしながら、
「はい。そうですが…。なぜ僕のことを知ってるんですか?」と。
だから、
「あ、いつもお世話になっています。並平です」と。(笑)
なんかねー。
リアルな場で、「並平です!」って、こっぱずかしいやね。(笑)
そうしたらもとじさんが、
「ここ穴場なんですよー。いい場所、知ってますね~」と褒めてくれました。
丸刈りさんに連れてきてもらったのは、極上ポイントだったようです。
しかし。。。よく見たら、もとじさんは「水曜どうでしょう」のTシャツ着てましたし。
このTシャツで、
「ハッ!? もしや?」と気付いても良いくらいの、スペシャルヒントでしたね。(笑)
↓こちらはイワンケ1のフィエスタS2000。
↓同じくイワンケ1でのヘニング・S
あと意外だったこと。
それはサービスパークだった月寒グリーンドームが予想以上に空いていたこと。
私が行ったのは金曜という半端な日ではありましたが、まさかあんなに楽勝で駐車場に車を置けるとは思わなかったですから。
とりあえず行ってみて、置けなかったら、、、。
月寒東の叔父さんちに置かせてもらうという手もあるけど、こういう時だけ電話するのもなんだしなぁ。市内中心部あたりの駐車場に車を入れてから地下鉄で行くかぁ。と思っていたら、なんと月寒ドームの駐車場がら空き。中古車イベントとか、子供服イベントがある時なんか駐車場満杯でいつも渋滞してたのに。ラクラク車を置くことができて良かったけど、なんか寂しかったわ。(T_T)
しかも、入り口のきわめて周辺にだけ、ちらちらっとラリージャパンののぼりがあるだけ。
ラリーXモバイルでイヌスケさんが、「K子さんに、周辺にはRJフレーバーがまったくなくて不安になるけれど、まっすく歩いてきて」と言われた、という話しが載ってましたが、まったくその通りでした。
渋滞を予想していったのに、スカッと入ることができて、うれしいような悲しいような。
また今回は、周辺住民から「迷惑」というお小言もいただいていたようで。
でも、これは仕方がないですよね。それが当たり前だと思います。
興味がなければ、車がいっぱいで人もたくさん来て、音がうるさいなんて迷惑以外の何ものでもないですよね。
私だってラリーに興味を持つ前は、自分以外の車の爆音なんか不愉快この上ないものでしたから。ただし、自分の車の音はいい。♪
かといって、地域住民への理解訴求をはかる実作業を期待するのもまた現実的じゃない、ように思う。札幌市とその周辺、とするならば。
十勝でラリージャパンが行われていた時は、それこそ、リエゾンに地域住民の父さん母さんからじいちゃんばあちゃんに孫まで並んで、そして旗を振っていました。
ラリーパーク付近の家からどこかのお母さんが、ゆでたてのとうきびを山盛りに持って出てきて、そしてリエゾン観戦のファンや海外メディアの人たちに振る舞っていたり。
そういう風景が、私の中での「ラリージャパンin十勝」でした。
でも、それはなにも自然にそうなっていたわけじゃないんです。
何年前かな…。3年くらい前かな。
仕事で陸別町の居酒屋さんに行った時、お店の中に大きなインプレッサのラジコンカーやランサーのラジコンカーがあって、ほかにはラリージャパングッズや三菱ワークスの人たちのサインなんかも飾ってありました。
それらを見ていたら、その居酒屋のマスターが、
「最初にラリージャパンが来る時に、このラジコンカーを持って、町内のいろんな集まりに行って説明したんだよ。老人会から自治会連合会、各種父兄会まで。そして、この町をこういう車がたくさん走るんだ、って。市販車と見た目は同じだけど中身はまるで違う。音もすごいし速い。こんな車がこの町に来るなんて、それはものすごいことなんだ。世界中から有名な選手が来て、日本中から人が来る。こんな田舎町が人であふれるんだよ。だからみんなで成功させよう。暖かく迎えよう、って。ま、何回説明に行ってもなかなかすぐには分かってもらえなかったけどね」
と、そう言っていました。
きっと同じように、足寄町や新得町や音更町でも、地域の人たちが「ラリージャパンを成功させる会」を作って奔走していたのだと思います。
そういう人たちが作ってくれた土壌だったわけです。
それに比べて道央開催地は冷たいとか、そういうことを言いたいわけではなく、、、。
だいいち、そんなことは思ってませんし。
ただ、過ぎてしまって気付いたことですが、かつて十勝の各町で地域の人々に理解と興味を持ってもらうために、毎夜毎夜走り回ってくれていた人々がいたこと。そのおかげで、わけ分からないながらも、沿道に立って一緒に旗を振ってくれた老若男女がいて、観戦者たちも温かく迎えてもらえた、ということを改めて思い出しておりました。
あ、でも、今回のラリジャで、意外にも
「ラリー、見に来たんですか?」と聞かれたんですよ。
びっくりでした。
帰りに札幌市内で給油していたら、「メンバーズカードを作りませんか?」と声かけに来てくれたお兄さんに、
「めったに来ないので結構です」とお断りしたら、首に掛けてあったラリージャパンのチケットホルダーを見たようで、
「ラリー、見に来たんですか? いいなぁ。僕も見たいです」と。
こんな些細なやりとりですが、うれしかったです。
あのお兄さん、見に行けたかなぁ。なんとなく仕事がいっぱいで行けないような、そんなニュアンスでしたが。
十勝でもそうでしたが、
「ラリーで来たの?」と声を掛けてもらえること。
それだけで、ラリーの思い出がさらに温かくなりますもんね。
特別なことじゃなくていいんですよね。
だから私たちも、ラリーでその地域にお邪魔したなら、ゴミを残さないとか、迷惑駐車をしないとか、変な時間に変な音を出さないとかは当然のこととして。
その地域のいろんな事業所やお店でできる範囲の消費貢献をしてくる。これが、感謝を表す、大事なことなんじゃないかなぁ。
写真はフォトギャラと重複ですし。
SSを見ていないから、あまりその手の感想もなく。。。
そんな雑記ですが、今年もRJの場に居合わせることができて良かったです。