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並平のブログ一覧

2007年07月08日 イイね!

必死だった時代

先に書いたこのブログで、

こばこさんが寄せてくださったコメント。

「昔は食べるため、いや生き抜くためにみんな必死だったんですね」

という言葉でハッとしました。


「昔は食べるために必死だったから、しょうがない」と、私はいろんな場面でよく思います。
何に対してか、というと。。。

たとえば、外来種のウチダザリガニの問題にしても。

昭和初期に食料源として入れたものだと言われれば、しょうがない。
食べるため、生きるために必死だった時代なのだから、責められない、、と。

そう思っています。

でも、多少腑に落ちないこともあるのです。

その最たるモノが、摩周湖のウチダザリガニ。


過去の北海道新聞(平成5年10月10日~・5連載)によると、、、

もともと魚類のいなかった摩周湖に、大正末期以降に道がニジマスと米国産スチールヘッドを放流し、そのエサとして昭和5年頃、摩周湖にウチダザリガニを放した。

この時、ウチダザリガニは全国に放流されたが、もともと寒冷地の淡水に棲む種のため、摩周湖のものだけが大繁殖。
釧路川水系や阿寒湖のウチダザリガニも、この摩周湖のものが移入したものだと考えられる。

平成5年の捕獲調査で確認できたのは、13センチ以下のウチダザリガニ688匹、その他魚類はニジマス、エゾウグイ、ヒメマスなど。

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最初に放流したニジマスとスチールヘッドも、食料目的だったのでしょうか。
それしかあり得ませんよね。それ意外の目的だったとしたら、それこそ短絡すぎる。

この辺が謎なのですが、、。
だから、腑に落ちなかったりするのですが。。


好意的に考えて、
外来種だろうが在来種だろうが、効率よくタンパク源となるもの、、ということで、放流したのだとして、、、

まさか、70年後に問題視されるなどとは夢にも思わず。
当時のことを考えれば、思慮が足りないなどとは批判もできず。

この負の遺産は、今を生きる、私たちが引き継ぎ、なんとかしなくてはなりません。



上記の道新記事は、
藤 泰人さんの写真集「カムイトー 摩周湖」の後ろに書かれています。

この写真集を編集した人物も、ウチダザリガニの新聞記事をリライトしながら、「こんなものがウジャウジャいるんじゃ神秘の摩周湖も興ざめだな」程度にしか思わず、
まさか十数年後にウチダザリガニが負の存在であることを知ろうとは、夢にも思っていなかった、、、と思います。



Posted at 2007/07/09 00:13:12 | コメント(2) | トラックバック(1) | Thinking | 日記
2007年07月08日 イイね!

五節句

五節句昨日は7月7日。
七夕でしたね。北海道は8月ですが。

7月7日は、七夕であると同時に、五節句のうちの「ほおずきの節句」です。

五節句とは、そもそも中国から輸入した風習で、危険な時期を乗り切る厄災予防デーのようなものです。

1月1日には屠蘇を飲み、3月3日は桃の種を煎じた杏仁湯、5月5日は菖蒲の根の煎じ茶、や菖蒲湯を、、。そして7月7日はほおずきの根を煎じた茶、9月9日は菊の酒を飲む。

面白いことに、1月から9月の五節句は、すべて米栽培の期間に収まっています。
それぞれの節句に飲むものも、稲作で稼働する人々の健康管理を目的としたその時期に見合った薬効があるのです。

いにしえ人の風習というのは、誠に合理的だったのですね。


そして、昨日の7月7日。
「ほおずきの節句」ですが、これだけ異質な節句であることに気付かれましたか?

他の節句の素材は、体によいものなのですが、ほおずきの根は毒として知られているものです。
「鬼灯」と書くくらいですからね。

なぜ、7月7日に鬼灯の根を煎じて飲むのか・・。

これには、厳しくも悲しい、、そして思慮深い、昔の稲作家族の真実が隠されています。

7月に農家の女性が懐妊してしまうと、刈り入れ時の重労働で流産してしまい、母体の命に関わるから。もちろん、働き手が足りなくなる、、という切実な困り事もおこります。

だから、7月は妊娠しないように、、という意味で、少なからず毒性がある(と、当時は信じられていた)ほおずきの根を飲む「ほおずきの節句」がありました。



この話は、写真の本に書かれていました。
「食べる日本史」樋口清之著

初版発行は1976年。

なぜにこの本が私の手許にあるのかは、自分でも分かりません。(笑)
たぶん、古本屋さんで見つけて、なんとなく買ったんでしょうね。。

買った時の記憶はないのですが、この本はすごく面白い本です。

著者は文学博士でありながら、登呂遺跡発掘にも関わる考古学の権威でもあります。


だから、考古学検証から、
万葉人は栄養状態は良く、女性はふくよかで男性よりも偉そうであった、、とか、
石器時代から日本は人口密度が高かった。

という話があったり、

・道長は糖尿病だった
・苗字は稲作集団の名称であった
・日本人の知能を発達させた発酵食品
・科学性のある雨乞いの方法


というものなど、面白いコンテンツが数々あります。



古い本ですし、すべてを真実としてしまうには多少危険がありますが、
それでも、私はこの本が好きです。




Posted at 2007/07/08 22:47:24 | コメント(1) | トラックバック(0) | Thinking | 日記
2007年07月08日 イイね!

7・7・7の夕日

7・7・7の夕日昨日、釧路市の隣、白糠町で見た夕日です。

きれいでした。

写真ではこんな色ですが、実際はこの1000倍きれいで、
しばらく車を止めて見入ってしまいました。


緋色の空と稜線があまりにも美しくて、
そして幸せな気分になって、、

「今日に感謝」を。。。

Posted at 2007/07/08 21:29:32 | コメント(4) | トラックバック(0) | scene | 日記

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