
前週末からずっと出かけっぱなしで、やっと今日、在宅です。
ずっと出かけっぱなしということは、書き仕事がたんまり発生しっぱなしで、それが手つかず。。。
ということでもあるので、本当は今日のような久しぶりの在宅時の午前からブログなんか書いている余裕なんかないはずなんですが、それでも仕事に取り掛かることができないのは、単なる怠惰なのか捻くれたレジスタンスなのか、、。
一昨日、いつもお世話になっている広告代理店の営業さんとカメラマンさんとで札幌市に行っていたのは、先に上げたブログの通りです。
その道すがら話したことと、そしてホテルに着いたときに、表題の
「だれだっけ?」という話題になったので、ちょっと書いておきます。
それなりの年月を生きていると、本当に、素で、「だれだっけ?」ってなることがあるのかもなぁ、、、と、そう思いました。(笑)
一昨日、札幌へ向かう途中。
日が暮れた時間にトマムの前を通ったのですが、タワーに灯りがいっぱいともっていて、営業のSさんが、
「うわぁ。平日でもこんなに宿泊あるんだね~」というので、
私が、「この時期は毎年、雲海目当ての宿泊客で予約びっちりですよ。でも、今日とかはこんな大荒れ天気だから気の毒ですよね」と答えてましたら、
その営業Sさんがしみじみと、、。
「しかし。たいしたもんだよなぁ。今じゃ、日本を代表する☆野リゾートだもんなぁ。あの☆野旅館がねぇ…」って言うんです。
で、聞いてみると、営業Sさんって、「氷都・釧路の子」を地でいくように、大学までアイスホッケーをやっていて、そして軽井沢にも年に数回は試合で行っていて、その時よく「☆野旅館」に泊まっていたんだそうです。
そして、「☆野旅館」での滞在時、知らない同世代男子に、
「S君だよね! 僕、知ってるよ」って声を掛けられたのだそうです。
でも、その時、Sさんは、
「あ、っそう。でも俺は君のこと知らない」みたいな、つれない態度を取ってしまったんだそうです。
そうしたら、その男子は、自分は☆野旅館の親戚の子で☆野という名前で、自らもアイスホッケーをやっている。だからS君のことを知っていたから、それで声を掛けた、、、というような事も話したそうです。
でも、Sさんは、「あ、そう」という感じで、愛想もない態度でその場を離れ…。
で、その後月日が経ち、耳に入ってきた情報によると、あのときの☆野君は、
☆野リゾートの経営陣に入り、広報・宣伝部門で活躍されていると。
Sさん曰く、、。
「あん時は俺、“君、だれ? 僕は知らないから”みたいな態度取っちゃったけど、今さ、もし、何かの機会で偶然会って、
“私、☆野さんを存じ上げています。昔、軽井沢で話しかけてもらったこともあります”って言ってもさぁ、今度は俺が、“君、だれだっけ?”って言われるんだろうなぁ」ってしみじみ言っていて、、。
「いやぁ、知ってた人は忘れないものだよ」とカメラマンHさんはフォローしていて、私も、「そうですよ。きっと憶えてますよ」と言いつつ、
“あの時は冷たいホッケーマンだったけど、今は腰の低い代理店マンになってたんですね、ってきっと言いますよ”という言葉は飲み込んでおきました。(笑)
で、その話しの流れで、
並平:「いいなー。軽井沢ってテレビの世界でしか知らなくて、いつかは行ってみたい場所ですねー。で、やっぱり軽井沢って、夏、涼しいんですか?」
Sさん:「俺は冬しか行ったことがないから、夏の避暑地としては分からないんだよねー」
カメラマンHさん:「軽井沢はよく火サスのロケで行ったよぉ」
Sさん:「軽井沢夫人の撮影じゃなく?」
並平:「Sさん、若いのにそんな古い名作知ってるんですか!?」
カメラマンHさん:「軽井沢夫人の撮影じゃなくて。火サスでチョイ役やらされたこともあるよ。刺されて倒れてる警官役」
並平:「火サスに出演経験があるって、いいネタですね~。その話、お子さんたちに大ウケでしたでしょ?」
カメラマンHさん:「家族になんか言ってないよ。恥ずかしい・・」
カメラマンHさんは、今はスチールカメラマンさんですが、若い頃は映画や
ドラマのカメラ助手をしていたので、撮影現場でのネタをいっぱい持っています。
そんな話しをしながら宿泊ホテルに到着。
そしてフロントに向かうとき、白いハンチング帽と白いシャツ、そして小麦色の肌でカッコ良くコーディネートした男性とすれ違いました。
その時、カメラマンHさんが、
「あれ、、今の人、どっかで見た事ある・・」と。
私もちょうどそう思っていたところだったので、
「ですよね? 私もそう思いました。Hさんと私がそう思うってことは、今の人、釧路の人で、以前、取材したことがあるとか、、ですかね? それか時々テレビに出るローカルタレントさんとかかも」
って言いながら、フロントでチェックインの順番待ちをしていたら、
その、さっきすれ違った白いハンチング帽の方が戻ってきていて、
隣のカウンターでチェックイン待ちしていました。
その時、白いハンチング帽の方が、すっごくこっちの方を見てるんです。
すっごく、ずっと、こっちを見ているそのお顔で、私、気付きました。
その方、スピードスケートの堀井学さんでした。
たしか、今は北海道の議会議員さんですよね。
それに気付いて、
“あ、、さっき、『今の人、見た事ある』とか言ってたの、聞こえちゃったから、それで見てるのかなぁ・・。
でも、失礼なことは言ってないはず。それにああいう公共の人なら、いつも周囲の素人から、ヒソヒソ言われるの慣れているだろうし、あの程度で気にしてこっちを見続ける、、、ってこともないよねぇ”
と思いながら、さりげなく3人でチェックイン待ちして、それから順番にチェックインをして、それから部屋に荷物を置きにいき、
それから晩ご飯を食べに行きました。
晩ご飯を食べている最中、私がカメラマンさんに、
「さっき、ロビーですれ違って見た事があるって言った人。堀井学さんでしたよね」って言ったら、カメラマンさんが、「あ~。そうだったんだぁ」って言って、その会話を聞いた営業Sさんが、
「え? 堀井さん、居たんだ。俺、気付かなかった。俺、大学の時、堀井さんと同じ寮にいたんだよね。階は違ったんだけど、同じ階のホッケーの先輩のところに堀井さんがよく遊びにきていて、俺も一緒に話したりしてたんだよね」って。
「Sさん、専修大学だったんですか? そっか。スピードだけじゃなく、ホッケーもたしかに専修ですよね」っていいながら、、。
それでか!!
それで解せた!
とスッキリしました。(笑)
堀井さんはきっと、営業Sさんを見て、それこそ、
“どっかで見た事ある、、。だれだっけ?”って考えていて、
それでこっちのほう、、、というか、Sさんを見ていたのだと思います。
で、その3人一行を見ると、カメラ機材一式を持った人がいるわけですし。
取材され慣れている堀井さんとしては、
“あの見た事ある人に、以前、雑誌か何かの取材を受けたことがあって、それで見覚えがあるのだろうか? いや、、もっと昔に少し顔見知りだったような気もする…。うーん。だれだっけ?”
と、気になって、それで、すっごく見ていたんだなぁ、、と。
そう分かって安心しました。
気付かず失礼な事を言っていたわけじゃなくて。。(笑)
ほんとに、、。
ある一定以上生きていると、知り合う人は増える一方で、しかもヒトのHDDもじわじわと劣化してきて、「だれだっけ?」ってことが増えてきます。
写真は、上記出張の目的地。
といいますか、取材現場です。
あと20年もして、息子たちにこのホテルに連れてきてもらうような事があったとしたら、
「このホテル、初めて着たよぉ」とか本気で言いそう。
しまいには、いつか、自分の子どもの顔を見て、
「どなたさんですか?」って言っちゃう未来が、待っているんだろうなぁ。(笑)