
昨日は日曜なのに仕事Dayでした。
写真は、阿寒湖スキー場ロッジの窓から、阿寒湖を望んだ風景です。
この阿寒湖スキー場での取材の後、北見市へ移動し、そこの仕事が終わってから再び阿寒湖温泉街へ戻ってまた取材。
移動距離は多かったですが、特にヘヴィな仕事内容でもないのですが、
日曜仕事、っていうだけで心のどこかが面白くないのよねー。
なんとかNHKBS2の「江」に間に合うように帰ってきたけど、台所の惨劇を見たら疲れた体と気持ちがさらにダメージを受けてしまって、テレビどころじゃなく、そのまま寝ました。(笑)
という愚痴はさておき。
昨日の、最初の阿寒湖での取材というのが、「阿寒湖のパワースポット・クルーズ」について。(笑)
まぁ、、ブームですからね。
ご寛容に。(笑)
でも、実際に、阿寒湖遊覧船やモーターボート遊覧を運行している会社さんに聞いてみましたら、
根拠もなく、「いいようにブームに乗って稼いじゃおう」というような傲慢なパワ・スポ営業でもないようなのです。
少なくとも、、、、要望に応えて、の営業開始だったようです。
一昨年の秋ころから、
この、阿寒湖遊覧船を運営する会社に、全国からある種の問い合わせが増えてきたのだそうです。
「江原さんが阿寒湖の遊覧船に乗ったら、すごく浄化作用があって、あそこの湖上はパワースポットだ、と雑誌に書いていました。江原さんの乗ったコースは、何時頃のどんなコースか分かりますか?」
というような。
ところが、会社としても、江原さんて誰? から始まり、よくよく聞いてみても、そのような有名人から乗船の連絡も何も入っていなかったから、
「たぶん、お忍びでほかの乗船客と一緒に乗られたのでしょう。
だから乗船時間は分かりませんが、遊覧船のコースは1種しかありません。いつも同じ場所を周遊します」
というような事を答えていたら、今度は、
北海道内各地から、
「阿寒湖の中心部に行けますか?」という問い合わせが殺到しだした。
「今度は、なんだ?」と、思ってよくよく聞いてみると、道内オンエアのテレビ番組で、風水家の某氏(私、別件で取材したことがあって、なりゆきで風水の本まで買うはめにあったので、よく覚えてますが、あえて名前は伏せておきます。w)
が、
「阿寒湖エリアはパワースポットで、特に湖の中心部あたりが気の力が強い」と言ったのだそうです。
だから、そういう問い合わせが集中したようですが、
あいにく、定期運行の遊覧船は、中心部付近には行かないので、その旨と、
「なぜ行かないのか?」と食い下がる人には、
「中心部は水深の関係で、遊覧船が入ることができない」というような事も説明しつつ、
「モーターボート周遊なら中心部まで行くことも可能です」と対応していたのだそうです。
でも、あまりにも、その種の問い合わせが多いので、
そういうクルーズ商品を作っても良いかも、、。
という話を社内でしていたら、それこそもう70歳代、80歳代になる、かつての船長や湖の漁師の翁たちが、
「中心部? そういえばヤイタイ島には白龍神のほこらがあって、俺らが湖出た時は、必ず、近くまで言って手を合わせたもんだ」という話が出てきた。
その、白龍神を祀っているというほこらの存在は、今の60歳代以下はほとんど知らない話で、遊覧船の会社の社員たちも、その話を聞いて、
「であれば、もしや、、、スピリチュアルの人や風水の人が言っていたというのは、ただのハナシではなく、本当に阿寒湖の中心部は神聖な場所なのかもしれない」となって、
昨年から、阿寒湖の中心部、ヤイタイ島の近くまで周遊する約10分で1000円の、モーターボートクルーズを運行したら、これがとても好評で、中には、春から秋まで3回来た札幌の女性もいらっしゃるとか。
そんなにいいんだ。
たしかに、以前、阿寒湖でフィッシングガイドをやっている方に話を聞いたとき、
「阿寒湖は沖がいいんだよね-。ヤイタイ島のあたりは不思議な場所で、珍しいさざ波が立つ時があって、そういうときは大物が出るんだよ」
って言ってたんですよね。
それも合わせると、いかにも、ですよね?(笑)
ここまでは、私もどこかで、
「信じる者は救われる」的な気持ちで見ていたのですが、
ふと、思いついたことがあって、聞いてみたんです。
取材対応をしてくれた方に。
「そういえば、阿寒湖って、水の事故の話を聞いたことがないのですが、過去にありましたか?」と。
すると、生まれも育ちも阿寒湖半だというその方もハッとした顔で、
「それが、、、ないんですよ。一回も。
私が生まれてからも、生まれる前も、ないはずです」という答え。
阿寒湖上では毎冬、3月末までロングランイベントを行っています。
氷の状況により、3月末日を待たずに終了する年もあるようですが、
私は毎年、「暖かくなってきたら氷が割れたりして、事故になりそうで恐い」と思ってましたが、
でも、阿寒湖の冬の湖上イベントは事故の話を一回も聞いたことがなかったので、
珍しいな、、、と思ってました。
ほかの湖だと、どこも、どんな季節でも、何年に一回かは、水の事故が起こっています。
小さい頃から、レジャーで人気の身近な湖や沼でも、時折、事故のニュースがあったので、
だから、私は、今でも、子どもたちを釣れてワカサギ釣りやカヌーなんかに行く時は、すごく緊張します。
私が行かなくて、おっさんしか引率しない時は、すごく気を付けるよう言い含めて送り出します。
義父さんが連れて行く、っていうときなんかは、適当な言い訳を作って子どもたちは行かせませんから。(笑)
だって義父さんは結構いい加減で、何かをしだしたら自分中心で、子どもたちのことはちゃんと見てませんから。一番信用してません。(笑)
それくらい、私の中には、湖は事故のある場所、時には恐い場所、という意識が根付いていたのですが、阿寒湖では少なくとも、何十年も水の事故がない、、、と聞いて、そこで初めて、
「こ、これは、ただものじゃないのかも!?」と思った次第です。
何十年も、漁師さんが漁をして、敢行遊覧船が運航し、釣り人が船を出す。
常に、人が入り続けた湖で、これまでずっと安全だった。
これは、すごいことかもしれません。
取材の最後、
「ほこらに、漁師さんたちがいつも参拝して、豊漁や安全を祈願していたからでしょうかね?」と言いましたら、
「そういうのもあるのでしょうが。。。阿寒湖のお客様は皆さん、マナーが良いんです。釣りのガイドさんたちもそうですが、釣りのお客様たちなんかは、キャッチ&リリースどころか、湖岸でゴミまで拾ってきてくれますから。そういう意識も、スピリチュアルの方々が言う、阿寒湖の浄化力、というものにつながっているのかもしれませんね」と話してくれまして、
その最後のお話しが、すごく心に響きました。
自分の処に来てくれるお客様が皆、マナーがよい。
だから自分たちのエリアもよい場所となる。
その意識はいいですね。
そぉか。。
10分1000円で浄化かぁ。
灯台もと暗しでしたが、ちょっと疲れたら、阿寒湖クルーズでリフレッシュ、っていうのも有りだな。(笑)
そのうち、各ホテルで、「パワースポットクルーズ&デトックスディナー&エステ」みたいな、「浄化プラン」とかできそうだな。(笑)
今日はいっぱい書かなくちゃいけない日なのに、午前はみんカラで過ごしてしまった。(笑)
午後から死ぬほど頑張ろ~っと。