せっかく4連休をもらったというのに、時々台風の時期みたいな大雨が来る小雨模様の天気ばかりでうっかり出かけられす、ニコチンの摂りすぎで少々テンションがおかしいので、朝からふと思い出したことがある。
そういえば昨年、ND5にプレミアムRXプラグを装着した際に、ふと気づいたことをブログに書こうと思っていたが、飲み屋でダメになっていたりダメになっていたりダメになっていたりで延び延びになっていたので、このおかしなテンションが続くうちになんとか形にしてみようと思う。
一昔前にプラグの電極の開放部分を吸気ポート側に向ける、というチューンがあって、プラグの向きを調整するシムなどが売られていたことがある。
(もう終売のようだが)
開放部分が吸気ポートに向いていれば、燃焼室に流れてくる混合気に火花が直に当たっていかにも燃焼に良さそうではある。
しかし、プラグで着火するタイミングでは、吸気ポートが閉じている上に、ピストンが上死点付近まで上昇、圧縮工程の終わりの段階で、プラグの開放部がどこを向いていようと、吸気ポートからプラグに向かう混合気の流れなどは存在しない。
現にホンダなどは実験してそれらしい効果は確認したものの、プラグの改良でカバーできると踏んだという話を以前に聞いた。
それでも全開ギリギリまでブン回したときには無視できない差が出るらしく、レースの世界、特に改造範囲の厳しいN1などでは、プラグを100本近く買って向きの合うものを選別して、キッチリ向きを揃えたりしているらしい。
まあそんな感じで、RXプラグを装着するときに、どうせなら可能な限り開放部を吸気ポートの側に(逆にいえばブリッジ部分を吸気ポートの反対側に)揃えてやろうと思った。
キッチリ揃うかどうか分からないが、新品プラグの締め付けは当たり面から120〜180°くらいの幅があるので、その範囲でできるだけやってみようと、プラグのブリッジ部分の位置をラチェットレンチにマジックでマーキングして締め付けてみた。
(↓エクステンションに線を引いてある)
すると不思議なことに、上記の締結角度の範囲内で、ブリッジの位置を吸気ポートの反対側正面に、大体揃えることができた。
現に、締め込み具合から想像するに、何も考えずに一杯まで締め込んでも、大体90°くらいの誤差でブリッジ部分が吸気ポートの反対側に向くと思う。
この時は奇跡が起きた、とテンションが上がったものの、よくよく考えるとそんなうまい話があるものなのか。
早速調べたところ、トヨタのハイブリッド車用のエンジンでは、アイドリングを安定させる目的で、燃焼の条件をできるだけ揃えるために、プラグの向きを揃えているという話がネットに転がっていた。
曰く、プラグメーカーと調整してネジの切り初めの位置をプラグとヘッドで揃えて、何も考えず締め込んでも1〜4気筒で向きが揃うようになっているらしい。
アイドリング安定云々の話は、最近ではアイドリング時の未燃焼ガスへの規制も厳しくなっているのでその関係だと思う。なるべく薄い混合気で回したいところだろうから、燃焼室の条件を各気筒で出来るだけ揃えたいのだろう。
無論、マツダは独自にハイブリッドを作っていないが、アイドリングストップなどはかなり早期から手掛けており、始動とアイドリングの安定のために同じ結論に到達した可能性がある。
先ほど引き合いに出したホンダも、あるいは最近ではキッチリ揃えているのかもしれない。
いわゆるチューニングというやつは、メーカーが生産性その他のために諦めた部分をチクチクと補完してゆく地道な作業でもある。
そして、メーカー側の手数が上がれば、当然今まで有効だったチューニングが不要のものになってしまう。チューニングすべき作業のレベルが上がり、素人が休日にチョコチョコやれる範囲は年々狭くなってゆく。
まあそれだけクルマの製品としての完成度が上がっており、それは正しい事なのだろう。
手を入れないとマトモに動かない、ダメな機械に手を入れて良くすることに快感を感じる。そいうい感覚は前時代ものであり、時代とともに淘汰されてゆくものなのか。
・・・うん、少しニコチンが効きすぎたのでこの辺でヤメておく。
肝心の、プラグの向きを揃えて何が変わったかというと、これまで書いた通り、ND5(P5-VPエンジン)は新車の段階である程度プラグの向きが揃えられており、あえてキッチリと吸気口に向けたところで変化は期待できない。
まあ、プラグを新品にした分の効果だけは保証できる。
そんなところかな。
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クルマイジリ | クルマ
Posted at
2020/07/26 12:44:23