最近のクルマのサスペンションアームは、自由にプラプラとスイングするものではなく、ベースとなるサブフレームなどにゴムのブッシュを介して軸をボルトで締めて固定されている。
そしてそのゴムブッシュがねじれる分だけが、サスペンションアームの可動範囲となる。
これは定期的なグリスアップなどのメンテナンスを不要とし、ある程度は路面からの振動、衝撃を和らげてくれるなどのメリットがあり、多くのクルマで採用されている。
しかしこれが予想以上にサスペンションアームの動きを規制してしまう。
特にジャッキアップして車高調の取り付けなど、アームのボルトを緩める作業をして、再度締める時にアームがだらんと下に下がった状態で固定しまうと、クルマを地面に下ろしてアームが水平に戻った状態で、ゴムのねじれの反力の分、サスが硬くなってしまう。
またアームのボルトを緩めなくとも、車高調で車高を下げたりすれば同じことが起きる。
たかがゴムの反力というが、冬になってゴムが硬くなると、始動直後は車が爪先立ちするような動きをして不安定になるほどで、なかなか馬鹿にならない。
何よりアームを下向きから水平に戻すだけで可動範囲を消費してしまうので、サスペンションの縮み側のストロークが減ってしまう。無理に縮めてゴムブッシュをねじ切ってしまえば、アームの軸がブレてグラグラになってしまい、サスの位置極めが甘くなり、走行性能にも悪影響が出る。
これを防ぐには、サスペンションアームを締める時に、1Gがかかった状態を再現して、アームが水平になるよう下からハブを支えてやる必要がある。
この作業にパンタジャッキを使っているのを見たことがあるが、ハブにうまくジャッキがかかるよう工夫しなければならないし、車重がかかる作業なので危険が伴う。
あんまり自分ではやりたくない作業の一つだ。
その点、この1Gちゃんなら接地してしまえば作業中に不意にズレる心配はないので危険は少ない。(ただしハブが回るので、ジャッキを使う場合は足幅の広いウマが必要だろう)
サスをいじる作業ならホイールは外すだろうし、ボディ側にウマを掛ける手間も省けるだろう。
…と、ここまで来て思ったが、自分では当分車高調を入れたり、車高を弄ったりする予定がないのだな。
NA8でゴソゴソやってた時にこいつがあったらなぁと今にして思う。
ただ、面白い道具は自分で使わなくとも、無闇に欲しくなるもので、しばらくこれをオカズに妄想を膨らませている。
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