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前回からの続き)
羽生駅を北上して数分後、県道に出た。
この県道と東武伊勢崎線が交差する踏切があるので、そこまで足を進めることにした。
(現在地) -リンク先:Google map
踏切のすぐ隣には小高い丘のある神社があるのだが、まずは周辺を見て回る。
すると…
ムムッ!?
これは!
そこには鉄道用地と道路の境界を示す境界杭が設置されてある。
境界杭には「東武」との表記があるので、この十字に刻まれた中央部が正に鉄道用地と道路の境界線なのだろう。
と思ったのだが、この境界杭のすぐ奥の側溝には道路と私有地の境界プレートもあった。
これらを整理すると、杭の中央が境界線ではなく側溝のツラ部分、つまりは杭の側面部分が正確な境界線なのだろう。
そして所有権関係はこんなイメージなのだろう。
道 | 私有地
┼ - - - -
路 | 鉄道用地
なお、この杭は現在も利用されている線路との境界であり、廃線の境界ではなかったのは少々残念なところだったが、鉄道用地の杭を見つけられたことは収穫のひとつであった。
境界杭を見つけた後は、丘のある神社に立ち寄ることにした。
写真でもお分りだろう、この神社のすぐ裏が鉄道用地なのだ。
周囲を見渡すと、この神社の由来などが書かれた看板があった。
成程、丘は古墳だったのだ。
前方後円墳であり、一部は民間の用地として切り崩され…って、この切り崩したのはこの鉄道を敷設するためではないだろうか。
写真:古墳の頂上から鉄道用地を俯瞰。
どうやらそうっぽいね。
鉄道だけでなく歴史ものも好きな筆者にとっては、貴重な史料を切り崩してしまったのは残念だった。
閑話休題。
兎にも角にも、この場所にも廃線跡は確認はできなかったが、参考になる情報はいくつか仕入れることができた。
ここからさらに北へ向かうことにし、この神社を後にした。
(続く)
Posted at 2019/07/06 19:25:59 | |
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