2026年06月10日
皆さん、こんにちは。
最近の安全運転支援システムはどのメーカーも本当に優秀ですよね。特に、ライバルである現行ステップワゴンなどに搭載されている最新の「ホンダセンシング」は、以前と比べて挙動がものすごくスムーズで賢くなったと評判です。
実は、このホンダセンシングがこれほど高い完成度に至るまでには、ホンダの開発陣が直面した苦難の歴史と、それを乗り越えるための大きな決断がありました。
今回はカタログには絶対に載らない、自動ブレーキの「画像認識チップ」を巡るマニアックな裏話をご紹介します。
■ 1. 初代ホンダセンシングが直面した苦難
初期のホンダセンシング(一世代前のモデルなど)は、主に海外の別メーカーのシステムを採用していました。しかし、このシステムは日本の複雑な道路環境との相性があまり良くなく、当時の開発陣やオーナーは苦戦を強いられていました。
特に、何もない路面の影やカーブの先にある看板などをシステムが「障害物」と誤認識し、走行中に突然強めの自動ブレーキがかかってしまう事案などが散見されていたのです。
他社のシステムがテストで高評価を叩き出す中、思うような精度が出せず、ドライバーからも「怖くて機能をオンにできない」という厳しい声が上がるなど、ホンダにとってはまさに試練の過渡期でした。
■ 2. 「技術の日産」を支え続けてきた最強の頭脳
一方その頃、日産は「プロパイロット」や自動ブレーキのシステムで圧倒的な高い評価と成功を収めていました。その高い精度を根底で支えていたのが、イスラエルの半導体企業である「Mobileye(モービルアイ)」社の画像処理チップです。
カメラに映った映像から「これは車」「これは歩行者」「これは単なる影」と瞬時に見分ける、いわばシステムの「視力と脳みそ」にあたる部分において、モービルアイの技術は世界トップクラスの性能を誇ります。日産はこの優秀なシステムをいち早く採用し、長年熟成させてきました。
■ 3. ホンダの決断:日産と同じ「頭脳」の採用へ
誤作動問題と性能の伸び悩みに直面したホンダは、苦難を乗り越えるべく、2020年以降のモデルからシステムの根本的な大改革に踏み切ります。
それまで使っていたシステムを見限り、フロントカメラの映像を解析する最も重要な頭脳として、日産がプロパイロットで大成功を収めていたのと同じ「モービルアイ製の画像処理チップ」を全面採用するという、大きな舵切りを行ったのです。
一番肝心な「モノを見る頭脳」を世界トップクラスのチップに変更したことで、最新のホンダセンシングは過去の苦戦が嘘のように劇的な進化を遂げました。今や日産のプロパイロットに引けを取らない、非常に高い精度とスムーズな挙動を手に入れています。
■ まとめ:どちらも本当に素晴らしいシステム!
ライバル車が最近良くなった背景を調べてみたら、実は自分の愛車と同じ優秀な頭脳(モービルアイ)にアップデートされていた……というのは、クルマ好きとしてはなんだか面白い巡り合わせですよね。
日産がいち早く目をつけ、ホンダもその実力を認めて採用したモービルアイの技術。
アプローチの歴史は違いますが、現在ではどちらのメーカーも、大切な家族を乗せて安心して長距離を任せられる、本当に素晴らしい運転支援システムに仕上がっています。
メーカーの垣根を超えて、こうした見えない技術が日本の交通安全を底上げしてくれていると思うと、同じドライバーとして嬉しい限りですね。
Posted at 2026/06/10 11:21:35 | |
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2026年06月04日
皆さん、こんにちは。
愛車のC28セレナで日常のドライブやDIYを楽しんでいます。
最近は燃費や雪上制御といった少し重ための技術ネタが続いていたので、今回は息抜きに、カタログを読んでいるだけではなかなか気づかない「乗っているからこそニヤリとできるマニアックな小ネタ」をひとつ紹介したいと思います。
それが、ドライブモードにある「S」の文字についてです。
実は、先代のC27型と現行のC28型では、同じ「Sモード」でもアルファベットの持つ意味が全く違うのをご存知でしょうか。
結論から言うと、C27の「S」は「SMART(スマート)」、C28の「S」は「SPORT(スポーツ)」を指しています。
日産がこのアルファベットの意味をコッソリ変えた裏には、第2世代e-POWERへと進化した過渡期のストーリーが隠されています。
■ C27の「S」= SMART(スマートモード)だった理由
C27の第1世代e-POWERがデビューした当時、日産は「アクセルペダルだけで加速も減速も意のままに操れる」という、新しいワンペダルドライブの感覚(e-POWER Drive)を世の中に広く浸透させたいと考えていました。
そこで用意されたのが「S(スマート)モード」です。
キビキビとした力強い加速を楽しみつつも、アクセルを戻すと強い回生ブレーキがかかって無駄なく発電・減速できる、非常に効率の良いモードでした。
「ECOモードほどモッサリしていなくて気持ちよく走れるのに、燃費も良くて運転がスマートになる」という意味を込めて、日産はこれをスマートモードと名付けたわけです。エコと走りの楽しさを賢く両立させるための「S」でした。
■ C28で「SPORT(スポーツモード)」に変わった理由
しかしC28になり、e-POWERは「第2世代」へと完全に生まれ変わりました。この劇的な進化によって、日産は「S」の意味をあえて変えることになります。理由は大きく2つあります。
1. 標準(NORMAL)モードが最初からスマートになった
C28では、インバーターや制御システムが大幅に進化しました。その結果、普通の「NORMALモード」であっても、アクセルオフ時の減速(回生ブレーキ)のギクシャク感がなくなり、ものすごく滑らかで賢い制御ができるようになりました。
つまり、わざわざ「S(スマート)」という特別なモードを切り替えて用意しなくても、車全体が最初からスマートになってしまったのです。
2. 専用エンジン(1.4L)による圧倒的なパワーの余力
もう一つの理由は、C28で新開発された1.4Lのe-POWER専用エンジン(HR14DDe)の存在です。
これにより、モーターの最高出力がC27の136馬力から、C28では163馬力へと大幅にパワーアップしました。もはや「キビキビ走る」というレベルを超えて、ミニバンとは思えないほどの力強い加速力を手に入れたのです。
日産としては、この第2世代e-POWERの圧倒的なパワーをドライバーに100%体感してもらうために、あえてお行儀の良い「スマート」という言葉を捨てました。
「アクセルを踏み込めば、電気の力で圧倒的な加速を見せる『SPORT』モードだ!」と、キャラクターを完全に尖らせる方向に舵を切ったわけです。
■ まとめ:1文字の定義に隠された開発陣の自信
C27からC28への進化は、目に見えるデザインや静粛性の向上だけでなく、実はこんな運転モードのアルファベット1文字の定義にまで、開発陣の「第2世代e-POWERへの圧倒的な自信」が隠されているのが本当に面白いところです。
C27からお乗り換えされた方は、ぜひNORMALモードの賢さと、新しくなった「SPORTモード」の加速力を改めて体感してみてください。
皆さんは、この「S」の意味が変わったことに気づいていましたか?
Posted at 2026/06/04 07:24:04 | |
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2026年06月02日
■ はじめに:カタログの数字だけでは見えない冬の戦闘力
皆さん、こんにちは。
愛車のC28セレナで日々のドライブやDIYを楽しんでいます。
冬になるとみんカラのタイムラインでも一気に増える「雪道」や「スタック」の話題。
「ミニバンのハイブリッドなんて、どれも雪道は似たようなものでしょ?」と思っている方も多いかもしれません。しかし、各社のシステム(日産のe-POWER、トヨタのTHS-II、ホンダのe:HEV)を技術的に紐解くと、雪上での挙動には天と地ほどの差があります。
今回は、本来は4WDが有利な雪道において、あえて「2WD(FF)で比較したときの制御の違い」、巷で話題になった「ステップワゴン低床化の悲劇」、さらには「日産が雪道最強と言われる歴史的エビデンス」について、少しマニアックに深掘りしてみたいと思います。
(※今回の内容は、どのメーカーが上でどれが下という話ではなく、何を優先して車を作ったかという「設計思想の違い」としてお読みいただければ幸いです!)
■ 第2章:2WD(FF)で決定的な差が出る「1万分の1秒」のモーター制御
雪道などの滑りやすい路面において、日産のe-POWERは2WDであってもライバルより雪道に強いと言われます。その理由は、モータージャーナリストの五味康隆氏も動画等で高く評価している「制御の緻密さ」にあります。
【日産 セレナ(e-POWER):滑る前にミリ単位で抑え込む】
e-POWERはエンジンとタイヤが完全に切り離された「100%モーター駆動」です。これが雪道で最大のアドバンテージになります。
タイヤが雪面でツルッと滑りそうになった瞬間、センサーがそれを検知して「1万分の1秒単位」という超高速でモーターのトルク(回す力)をフワッと抜きます。
五味氏も解説している通り、ガリガリと空転してから対処するのではなく「滑り始めた瞬間に力を抜き、グリップが回復したらまたミリ単位で力をかける」という制御を常に行います。
実際、北海道や東北の降雪地域でe-POWER搭載車がもの凄く売れているのも、この2WDでも雪をしっかり掴んで前に進む「現場での圧倒的な安心感」が評価されているからです。
【コラム:オールシーズンタイヤで見えた制御の差】
私自身、C28でたまたま大雪に遭遇した際、オールシーズンタイヤのままでしたが、スリップやスタックで困ることなく普通に走破できて驚いた経験があります。
五味氏の動画で、同じオールシーズンタイヤを履いたプリウスが雪道で完全に身動きが取れなくなっていたシーンがありましたが、これはプリウスが悪いというより、機械的なギアで繋がっているシステム(THS-II)では、オールシーズンタイヤの低い限界値を超えた空転を抑えきれなかったのだと思います。同じ条件でも普通に走れてしまうe-POWERのミリ単位の制御が、タイヤのポテンシャルを底上げしてくれていることを身をもって実感しました。
【トヨタ ノア・ヴォクシー(THS-II):滑ってからブレーキで止める】
トヨタのハイブリッドは、エンジンとモーターが遊星歯車で繋がっているため、日産のように「瞬時にトルクをゼロにする」といった極端な電子制御が構造上苦手です。
そのため、雪道でタイヤが空転すると、伝統的なVSC(横滑り防止装置)が働き「空転したタイヤに物理的なブレーキをかけて無理やり止める」という制御になります。滑ってから対処するため、どうしても発進時にもたつきを感じやすくなります。
【ホンダ ステップワゴン(e:HEV):安全思想ゆえに出力をガツンと絞る】
ホンダのe:HEVも低速域ではモーター駆動がメインですが、ホンダの安全制御(VSA)は「スリップを検知すると、危険を回避するためにモーターの出力をドカンと大きくカットする」という生真面目な味付けになっています。
そのため、雪のわだちから抜け出そうとアクセルを踏んでも、少し滑っただけでパワーが絞られてしまい「ウンウン唸るだけで前に進まない」というギクシャク感に繋がりやすい傾向があります。
■ 第2章:カタログの数字に騙されるな!現行ステップワゴン「低床フラット」の罠
人気YouTuberのカズさんが、大雪の日に新型ステップワゴン(現行型のRP8)で見事にスタックの危機に直面した動画が話題になりました。
「ホンダのモーター制御が悪いのか?」と思われがちですが、実は最大の原因は、ホンダが誇る伝統の「低床パッケージング」が雪道で裏目に出てしまったことにあります。
カタログ上の「最低地上高」を比較すると、面白い盲点が見えてきます。
・ホンダ ステップワゴン: 145 mmから150 mm
・トヨタ ノア・ヴォクシー: 125 mmから140 mm
・日産 セレナ: 135 mm
数字だけ見ると、実はトヨタが一番低く、ステップワゴンの方が高く見えますよね。しかし、ここがパッケージングの罠です。
トヨタや日産の数字は、マフラーの出っ張りなど「一部のパーツ」が地面に近いだけで、床下には雪が逃げる凸凹(隙間)がしっかり確保されています。
対してホンダのステップワゴンは、乗降性を極限まで高めるために、燃料タンクの形状まで変形させて「床下全体がデコボコなく、見事に真っ平ら(フラット)」に作られています。
これが大雪の日にどう影響するかというと、深いくぼみやわだちに入った瞬間、真っ平らで広いお腹全体で雪を綺麗に「面」で押し固めてしまうことになります。結果として、車体全体がソリのようになって雪の上に乗っかってしまい、タイヤが浮いて空転する(亀の子スタック)という現象が起きやすくなります。
日常の「乗り降りしやすさ」という最大の優しさが、豪雪地帯では自らを身動きできなくするトラップに反転してしまう。このメカニズムの皮肉は、非常に興味深いポイントです。
■ 第3章:日産「雪道最強伝説」を裏付ける3つの歴史的エビデンス
なぜここまで日産は雪道に強いのか。それは、一朝一夕でできたモーター制御ではなく、何十年も積み重ねてきた「四駆開発の歴史と意地」があるからです。
① 北海道「陸別テストコース」という極寒の実験室
日産は、日本一寒い町として知られる北海道の陸別町に、広大な試験場を所有しています。厳冬期にはマイナス20度を下回るこの過酷な地で、圧雪、アイスバーン、深雪など、リアルな雪質を使い倒して、泥臭くトラクション制御のソフトウェアを煮詰めています。
② GT-R「アテーサE-TS」から続く四駆のDNA
日産の雪道への強さは、R32型スカイラインGT-Rで世界を震撼させた電子制御トルクスプリット四駆「ATTESA E-TS」からの圧倒的な技術の蓄積がベースにあります。この思想をSUVに応用したのが歴代エクストレイルであり、「日産の四駆=雪に強い」という信頼を決定づけました。
③ 北海道警察(プロ)が認めた圧倒的な信頼性
スタックが絶対に許されない北海道警察のパトカーや事故処理車に、歴代のエクストレイルやサファリといった日産車が長年制式採用されてきました。過酷な冬の北海道を24時間走り回るプロが選ぶという実績こそが、何よりのエビデンスです。
そして現代、この四駆の歴史とEVの超高速モーター制御が融合して生まれたのが、C28セレナや現行エクストレイルの「e-4ORCE」ですね。ツルツルのアイスバーンでも車体がブレない次元の違う安定感は、ここから来ています。
■ まとめ:パラメーターをどこに全振りしたかという思想の違い
最新のミニバン3社を比較すると、それぞれのメーカーが何を一番大切にしているかがハッキリと見えてきます。
・多少ブルブルとした振動があっても、極限までフリクションを削って「燃費世界一」を獲りにいくトヨタのストイックさ。
・雪道でのスタックリスクを冒してでも、家族全員が毎日快適に乗り降りできる「究極の低床空間」を作るホンダの優しさ。
・多人数で長距離を移動するミニバンだからこそ、1万分の1秒の制御で「徹底的な静粛性と雪上の安心感」を提供する日産のおもてなし志向。
どの車にも一長一短があり、だからこそ車選びは面白いですよね。
以前乗っていたC27から現在のC28へと乗り継いでいますが、DIYで少し手を加えながら、これからもこうした各社の設計思想の違いを楽しんでいきたいと思います。
Posted at 2026/06/02 07:28:51 | |
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2026年05月13日
※本記事は、公開されているデータやみんカラの平均実燃費、試乗動画の騒音計データなどを基にした私個人の考察です。
皆さん、こんにちは。
最新ミニバンの検討において必ず比較される、日産 セレナ(C28型)、トヨタ ノア・ヴォクシー(90系)、そしてホンダ ステップワゴン(RP8型)。
今回は、カタログスペックだけでは見えてこない「オーナーの実感」に近い部分について、みんカラで見られる傾向をベースに深掘りしてみたいと思います。
【1】燃費の達成率について:三者三様のアプローチ
みんカラの実燃費データを解析すると、カタログ値(WLTCモード)に対する考え方に、メーカーごとの設計思想の違いがはっきりと現れています。
■日産 セレナ e-POWER(C28型)
・カタログ値:19.3 km/L
・実燃費平均:約 17.2 km/L(達成率 約 89%)
新開発の1.4Lエンジンが良い働きをしている印象です。誰が、どのような環境で乗っても数字が大きく崩れにくいという「再現性の高さ」が大きな魅力ですね。仕様書通りの品質を現場である実燃費でしっかり届けている、非常に誠実なパッケージングだと感じます。
■トヨタ ノア・ヴォクシー HEV(90系)
・カタログ値:23.0 km/L
・実燃費平均:約 17.8 km/L(達成率 約 77%)
絶対的な燃費性能は世界最高峰ですが、冬場や短距離走行での変動幅が日産より大きい傾向にあります。システムが極限まで効率化されている分、条件を整えて最高効率を叩き出すという、システムを乗りこなす愉しみに重きを置いた設計と言えます。
■ホンダ ステップワゴン e:HEV(RP8型)
・カタログ値:19.6 km/L
・実燃費平均:約 16.5 km/L(達成率 約 84%)
達成率、実燃費ともにセレナとノア・ヴォクのちょうど中間に位置します。ライバルより大きな2.0Lエンジンを積んでいるため、システムに無理がなく、極端なブレが生じにくいのが特徴です。突出したピーク値よりも、全体のバランスとゆとりを持たせた設計思想が見て取れます。
【2】静粛性の作法について:音の出方でわかる各社の哲学
街乗り(約60dB前後)では3車とも極めて静かですが、アクセルを踏み込んだ瞬間に、音の質が対照的な動きを見せます。
■セレナ:黒子に徹する1.4L(加速時:約65〜67dB)
エンジンの介入タイミングをロードノイズに紛れ込ませる制御が非常に巧みです。排気量アップで発電時の回転数が抑えられているため、強く加速してもノイズが唐突に跳ね上がりません。いつの間にか仕事をしているという、優秀なバックグラウンドプロセスのようです。
■ノア・ヴォク:効率を音で語るTNGA(加速時:約68〜72dB)
効率を求めてエンジンを一気に最適回転数まで回すため、踏み込むと力強い音がはっきりと伝わります。今、システムが最高効率で稼働しているということをダイレクトに感じる、メカニカルな印象です。加速時の「約5デシベルの差」は音のエネルギーで見ると3倍から4倍もの差になるため、この立ち上がりが体感的な「うるささ」に繋がっているようです。
■ステップワゴン:ゆとりが生む自然な振る舞い(加速時:約66〜68dB)
2.0Lという排気量の余裕があるため、踏み込んでもエンジンが必死に高回転まで唸る場面が少なく、セレナに迫る静かさを持っています。また、高速巡航時はエンジンがタイヤと直結する独自の制御が入るため、不快なノイズというよりは、雑味のない自然なエンジン音が遠くで聞こえる印象です。システム全体が余裕を持って稼働している優等生的な振る舞いですね。
【結論】どの思想をライフスタイルに選ぶか
平均値の高さだけでなく、分散の少なさ(安定性)やシステムへの負荷も、品質を見る上では重要な指標になります。
いつ、どこで乗っても安定した数字と静寂という「予測可能性」を求めるなら、日産の設計。
最高のシステムを使いこなし、驚異的な「伸び代」を愉しむピーク性能を追求するなら、トヨタの設計。
大きな排気量による「ゆとり」を活かし、全体の高いバランスと自然なフィーリングを求めるなら、ホンダの設計。
カタログの数字だけでは測れないこのバランスの差こそが、愛車選びの本当の醍醐味なのかもしれませんね。皆さんは、この特性の違いについてどのようにお感じになりますか。
Posted at 2026/05/13 07:27:43 | |
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2026年04月02日
※本記事は、公開されているレポートや動画レビューを基にした、私個人の主観的な感想です。
皆さん、こんにちは。
注目の軽EV「N-ONE e:」。サクラに対する「後出し」としての期待値が高かった分、その中身を紐解いていくと、意外な事実が見えてきました。
一言で言うと、「スペック上の数字は勝っているのに、実力の出しどころでサクラの壁に阻まれている」という、もどかしい印象です。
⚖️ 「軽さ」と「容量」の二冠。なのに……?
まず驚くべきは、ホンダのパッケージング技術です。
バッテリー: 約30kWh(サクラの1.5倍)
車重: 約1,030kg(サクラより約40〜50kg軽い)
「大容量なのに軽い」というのはEVにとって理想的なスペックです。これなら航続距離も電費もサクラを圧倒して当然……と思いきや、冬の300kmテストの結果は意外なものでした。
実際の走行距離はサクラの約1.12倍に留まる場面もあり、1.5倍の「貯金」がどこへ消えたのか不思議になるほどです。
❄️ その原因は「ヒートポンプ」の有無
この逆転現象の大きな要因が、エアコンの方式にあります。
サクラが効率的な「ヒートポンプ式」を採用しているのに対し、N-ONE e:は電気を熱に変える「PTCヒーター」。
冬場、このヒーターがバッテリーをゴリゴリ削ります。せっかく車体を軽く作り、大きな電池を積んだ努力が、暖房効率の差で帳消しになってしまう。
商用車(N-VAN e:)とのパーツ共有によるコストダウンかもしれませんが、乗用車としての完成度を期待したユーザーからすると、少し残念なポイントです。
⚡ 「数値のパワー」より「体感のトルク」
走りについても、五味康隆さんやカババさんのレビューで指摘されていた「体感の力強さ」の差が気になります。
N-ONE e:はバッテリー出力などの数値は高いのですが、最大トルクは162Nm。対するサクラは195Nm。
この30Nm以上の差は大きく、EVらしい鋭い加速感ではサクラに軍配が上がります。カタログ値ではステップワゴンが勝りながらも、実用域の扱いやすさやパワー感でセレナに一歩譲る……あの「ホンダのジレンマ」をここでも感じてしまいます。
🛠️ 「乗用」か「商用」か、乗り味の境界線
乗り心地に関しても、サクラのしっとりとした質感に比べ、N-ONE e:はやや硬めで商用車的なタフさが顔を出します。
「しっかりした足」と言えばホンダらしいですが、街乗りEVに求められる上質さを考えると、サクラの方が一日の長があるようです。
📝 総評
N-ONE e:は、スペックだけを見れば「最強の軽EV」です。
しかし、実際に使ってみると「数字(カタログ値)はいいけれど、中身の熟成度や効率で日産に軍配が上がる」という、なんとも惜しい仕上がり。
夏場なら車重の軽さが活きるシーンもありますが、一年を通しての「頼もしさ」を考えると、サクラの壁は想像以上に高かったのかもしれません。
皆さんは、この「スペックと実力の絶妙なズレ」、どう思われますか?
📚 参考資料・動画
記事: EVsmartブログ:N-ONE e: 冬期300km航続距離テスト
rt.net/test-drive-reports/honda-n-one-e-300km-winter-range-test-light-ev-limit/?shem=dsdf,sharefoc,agadiscoversdl,,sh/x/discover/m1/4
動画:
E-CarLife with 五味やすたか:N-ONE e: vs サクラ 比較レビュー
カババ:新型N-ONE e: 試乗インプレッション
Posted at 2026/04/02 07:32:11 | |
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