③の続きですよ。
●5月2日(水)

この日から天気が怪しくなってきます。
GWってずっと晴れてる年ないですよね。
また朝早く起きてしまったので朝食まで散歩にでかけることにしました。

宿から1分のところにある「御清水(おしょうず)」。
大野市内の各所にある湧き水です。昨日の郡上といい、
こうも水のいい場所が多いと酒が進んで困ります(自業自得)。

また、近くには戦国武将、朝倉義景の墓があります。
身内に裏切られ命を落とした悲劇の武将ということですが、朝の空気に静かに佇む墓所にどこか安らぎを感じました。

昨日美味しいお酒を提供いただいた酒蔵があったので頭を下げました。ありがとうございます。
大野はそれほど広くない街ですが、酒蔵が4軒もあるそうで、いかに水がいいかわかります。

石灯籠通りです。
大野の街はきれいな碁盤の目の通りになっていて、寺町、武家屋敷と小京都と言われる要素がてんこ盛りです。
これもその一例。

きれいに石灯籠が並んでいます。奥には越前大野城が。

こちらは寺町通り。この通り沿いに十数軒のお寺が並んでいます。
浄土真宗、浄土宗、臨済宗、真言宗などバリエーション豊かな宗派があります。なんでだろう?

こちらは七間通り。七条みたいなものでしょうか。
朝7時ごろから路上で朝市をやっているみたいです。

こんな感じで路上でフリマのように朝市が行われていました。
あいにく雨が降り出してきたのでゆっくりできませんでしたが。

雪国は信号が縦なのは常識ですが、こんなガラスになっているのは初めて見ました。
雪が積もりにくい形なのでしょうか?ぴちょん君みたいでかわいいです。

半鐘なんかもあって歴史ある街だと感じます。
さて宿に戻って朝食を。

落ち着きます。旅館のメシって感じです。
さあ大野市のシンボル、越前大野城に登ってみましょう。
まずは麓に神社にお参り。

「柳廼社」(やなぎのやしろ)と読むそうです。由緒が書いてなかったのでわかりませんが、本殿は古そうでした。
何年か前の大雪で被害を受けたようで、最近修復されたと書いてありました。
では城攻めです。
ヤシャスィーン!!(全軍突撃)

た、高い…。2日連続で城攻めすることになろうとは。足が棒のようになりました。

しかしその分絶景です。天守閣から大野市内が一望です。盆地になっているのがよくわかりますね。

田んぼの道沿いに芝桜が植えられており、ピンクのラインがとてもきれいです。
天気がよければ田んぼの水が空の青に反射してもっと美しいんでしょうね。

つつじもきれいに咲いています。こういう写真はスマホじゃ撮れないからデジイチ買ってよかったと思えます。
さて、大野市内を歩いて回るのはこれくらいにして、次の目的地を目指します(もう歩くのつらい…)。

出発前に一枚。すてきな街と宿でした。
大野盆地を出て市内ではありますが、山に入ってすぐのところに本日1発目のダム(通算14基目)の「真名川ダム(まながわ)」があります。

127.5mの大規模で美しいアーチ型コンクリートダムです。大迫力の放水中でした。

ジェットバルブからの勢いがすごいです。すごい(語彙力の欠如)。

ダム湖畔には「麻那姫像」という金ピカ像があります。
昔、この辺りに雨が降らず困っていたところに生贄になったという女性がいたという伝説があり、
その伝説を語り継ぐため建てられたということですが…何故に金ピカ…。

お、雪だ。ここは2日前に通った国道157号線の福井側。岐阜側から道は続いていますが、冬季通行止め中で通り抜けることはできません。

ちなみにこの先には小さなダムの「雲川ダム」があったり、一部で有名な通称「温見ストレート」という直線道路があったり見所が多いのでいつかは踏破したいです…。
次は15基目「笹生川ダム(さそうがわ)」です。

先ほどの真名川ダムからさらに上流、昨日行った九頭竜ダムにもアクセスできる(容易ではない)道を上っていった先にある超山奥のダムです。

雪解けの時期でほぼ満水ですね。
さて、とんでもない秘境から一気に人里へ下りていきます。

勝山市にある「平泉寺白山神社」です。
明治政府による神仏分離によってほとんどの寺社仏閣が寺と神社に分けられてしまった中、残る貴重な双方の名を残した神社(寺?)です。
江戸時代まではどっちも同じような扱いだったのですね。

参道も苔があって緩いカーブになっているなど、一般に言う神社とは趣きが違います。

この鳥居は古そうですね。形もかなり変わっています。

拝殿もかなり古そう。苔むした感じが何とも言えずいいです。小雨の音のみが聞こえてくるとても静かな場所です。

落ち着きます。

参道の前にある蕎麦屋さんで越前そばをいただきます。
おろしがいい感じです。
雨が強くなってきてしまって、それどころではなかったのですが、
部活をば。

濃厚で普通に美味しいです。ナッツが二つ乗っていますが、勝山は恐竜のふるさと(?)ということで、恐竜の足跡という名前だそうです。
色々ほかにも行きたいところはあれど、雨脚が強く全てスルーです。
そしてダムと言っていいか微妙ですが、ダム16基目「鳴鹿大堰(なるかおおぜき)」(永平寺町)です。

ダムと定義されるのは堤高が15m以上なので、正確にはダムではなく堰になるのですが、
こまけぇこたぁいいんだよ!ということで、ダムカードゲットです。

農業用の利水を目的として、九頭竜川本流を堰き止め、農地に効率よく流します。
構造物が鹿をイメージしているらしいのですが…見えるか?微妙。
本日最後のダム活はこちら。ダム17基目「龍ヶ鼻ダム(りゅうがはな)」(坂井市)です。

この近くの国道で今年2月に大雪で立ち往生した事故がありましたが、このダム近くを通る道でも立ち往生が発生し、
死亡事故にまで発展したそうです。ご冥福をお祈りします。
普段はそこまで雪が積もることはないように見えるところなんですが…。

本日のお宿に到着です。
関西圏の方には有名のようですが、初めて知りました福井の温泉地、あわら温泉です。

一人部屋なのにひろーい!すごーい!

庭園もあって特別感。

福井と言ったら蟹!越前ガニの時期は終わってますが、蟹はいつ食べても美味しい。
満足でした。
⑤に続きます。
5月2日の走行距離:139.7km(通算945.0km)
訪問ダム数:4基(通算17基)