②の続きです。
●5月1日(火)
昨日は駆け足になってしまったので今日はゆ~っくり行こうと思います。

ふあ~良く寝た。時間は…よ、4時半!?
疲れたところに酒が入ってしまったから早く落ちてしまったんですけども。
せっかく早く起きたので、近くによい場所があるとのこと。
車でブーンと行ってみました。
そして走ること40分(下調べ済み)。
着いたのがコチラ。

これではよくわかりませんね。もう少し近づいてみましょう。

Oh、神社ではありませんか。「根道神社」(ねみちじんじゃ)と読みます。
古くからありそうな山あいの神社です。
ちゃんと参拝しましょう。

やはりいい神社です。朝の凛とした冷たい空気がとてもよく合います。
しかし有名なのはこの神社の本殿ではなく、参道脇にあるとある池なのですよ。

名前は「名もなき池」。単なる池に見えますが、透明度と水底の色、蓮の生え具合、それに鯉が加わって、とてもきれいなのです。

そしてついた別名は「モネの池」。モネの絵画「睡蓮」に似ているからということですが、見たことないし。
とにかく美しい風景です。確かに絵のようです。

早朝に関わらず、数人の観光客が居たからなのか、地元のおっちゃん(秋田犬連れ)が色々教えてくれました。
木片で柵の木を叩くと、鯉に伝わり、寄ってくるんだとか。そうして写真を撮ると上のようにわんさかファインダー内に入ります。
ちなみに水が澱むので餌やりは厳禁ですよ!

ハートマーク柄の鯉がいたので一枚。とてもフォトジェニックです。

色味を変えて。
時が経つのも忘れて調子に乗って写真撮りまくってしまいました。
少しは腕が上がるといいな。
急いで朝食会場に戻らなきゃ。美濃市まで戻って東海北陸道で郡上に帰ります。

朝食も美味しかったので今日も頑張れそうです。
宿に車を停めたまま、歩いて郡上の街中を歩きます。

吉田川にかかる橋から。この後すぐ長良川と合流します。それにしても風情のある街ですね。

郡上八幡は名水の町として有名で、こういった小路が数多くあります。
ここは「いがわ小径」と言って、生活道路に水路が通っている隠れた観光名所です。


まだ朝なのでほとんど観光客もいません。水もとても冷たいです。

さっき散々見ましたが、ここにも鯉が泳いでいます。水がとてもきれいで気持ちよさそうです。

街中にはこういった井戸がいくつもあります。
本当に清い水を常に使える環境なのですね。
井戸を使おうとポンプに手をかけた際、向かいの家から出てきたおじい様に「たくさん飲んでいってね」と声をかけられました。
観光客にも慣れている様子でした。
ホントいい街です。
さてそろそろお城を目指しましょう。

お城の麓にある、古そうな神社。「岸劔神社(きしつるぎじんじゃ)」と読むそうです。
4月の第3土日に大神楽があったそうで、なかなか盛大なお祭りだったようです。
ほとんど人がおらず、静かな神社でした。
土佐藩主、山内一豊の妻(名前を出さないのは二通りあるからか)の像が城の下にあります。
撮ってる時は気づかなかったけど、この位置で撮るとお城が真ん中に来るんですね。
山内一豊の妻がこの郡上出身との説があるとかでヤケに押してます。

お城までの道はかなり急で疲れます。車で上ることもできましたが、時すでにお寿司。
汗だくでがんばりました。その甲斐あって、天守閣が目の前に。
お城マニアではありませんが、気持ちがわかる気がします。

天守閣があったら上りたくなるのが人間。街が一望できます。これは長良川方面。真ん中に東海北陸道が見えます。

こちらは逆の東向き。明宝方面です。郡上八幡の街の形がよくわかります。
珍しく城内が撮影禁止ではなかったので城内を一枚。

まさかの木造。ギシギシすごく音がしますが、仕様です。大丈夫のようです。
この後、城を後にして、再び街に下りてきました。

とても風情ある町並みですね(語彙力低下中)。

ちょっと京都のような雰囲気もします。名前がわからない川(小駄良川?)です。

川面に下りて。本当に水がきれいです。

宗祇水(白雲水)という、日本の名水百選の第1号という場所です。
こんなところでお茶でも飲めたら最高だなーと思っていたら…。

おー可愛らしい。抹茶パフェの上で郡上踊りを踊っています。
これ以上インスタ映えする場所もそうそうないでしょう。インスタやってませんけど。

庭園も美しく、さっきの川沿いですが、まるで別世界のようです。
ちなみにパフェはとても美味しかったです。「宗祇庵」というお店ですので、郡上八幡に行かれた際は行かれることをおススメします。
さぁ郡上で思いのほかゆっくりしすぎてしまいました。
今日のダム活を始めましょう。
すぐ近くの郡上総合庁舎で建設中の内ヶ谷ダム(うちがやダム)のダムカードをいただき、次のダムへ。

ダム11基目の「阿多岐ダム(あたぎ)」(郡上市)です。
郡上八幡から白川郷方面に向かって30分ほど。白鳥ICの近くの山道にいきなり現れます。
展望できる場所もないため、管理事務所の駐車場から1枚だけ撮れました。
街が近い割りに全然観光地化されいませんでした。
道中あった「道の駅・白尾ふれあいパーク」で眠くなった時のために鹿肉ジャーキーを買ったのですが…。

製造者(サムライソウルブッチャーズ)ってかっこよすぎるでしょ…。思わず吹いてしまいました。
さっき大分汗をかいてしまったので、ひとっ風呂浴びたい気持ちです。
近くにいい日帰り温泉がありました。

「美人の湯しろとり」です。
美人の湯というだけあって、アルカリ性のぬるぬるのお湯で肌がスベスベになります。
露天風呂の庭が広いし、とても泉質がいい。
こちらもおススメです。これ以上美人になったらどうしよう。
さて、お昼も大分すぎてお腹も減っていたので、併設されている食堂でご飯といきましょう。

「鶏ちゃん定食」です。奥美濃地方の家庭料理で鳥の味噌焼きのことです。美味しかったです。
そして油坂峠を通り、ついに念願の福井県入りです。
初福井です。未踏県はこれで7県になりました(四国4県、山陰2件、大分県。山口は岩国に降りただけだからカウントしていいものか…)。

いきなり現れる巨大な湖。これが九頭竜湖です。まだ一部の八重桜は残っていました。

こんな山奥にとても立派な橋。「夢のかけ橋」という名前のようですが、何でも瀬戸大橋のプロトタイプだそうで、
これをかけてノウハウを集めたそうです。どうりで似ているはずだ。

橋の上を通るのは福井県道230号線。これを通っていけば次の笹生川(さそうがわ)ダムへ行けるのですが…。

まぁそうでしょうね…。行けたとしても路面ガタガタ、ガードレール無し、1車線がずっと続く険しい峠道だと聞いています。
気を取り直して、引き返して九頭竜ダム方面へ向かいます。

そして着きました、ダム12基目、「九頭竜ダム」(福井県大野市)です。
昨日の徳山ダムに匹敵するほど巨大なダムです。

「九頭竜川」となっていますが、日本の河川法では「湖」という定義はありませんので、どんなに大きくても「川」なんですね。

128mの高さがある大型のロックフィルダムです。下流の景色もいい。まだ河口まで70km以上あります。

ダム下から一枚。桜が満開ならもっときれいだったんでしょうね。
九頭竜ダムから少し下ったところにあるのがダム13基目「鷲ダム」です。

重力式アーチダムで45mとそれほど大きくはありませんが、上流の九頭竜ダムと揚水発電を行う重要なダムです。
揚水発電とは、ダムは普通上流から下流へ水を流す時に発電しますが、
逆に下流のダムから上流ダムへ水を戻すことで効率よく発電させることができる機能です。
行ったことがある所では他には新潟県の二居ダム・カッサダムなどがあります。
近くにダムが二つあるので、数多く回りたいときとかいいかもですね。
さて大野市内に下りてきました。
時間があれば真名川ダム、笹生川ダムへ行きたかったのですが、既に17時。
昨日のこともありますので、おとなしく宿で向かいます。

見るからに老舗そうな旅館。常陸宮様も宿泊されたとか。

古いけど、きれいに手入れされていて気持ちよく過ごせました。

今日の宿も部屋からお城が見えます。

夜のライトアップはこんな感じ。

美味しい料理と美味しいお酒で初福井の夜は更けてゆくのでした。
④に続きます。
5月1日の走行距離:169.4km(通算805.3km)
訪問ダム数:3基(通算13基)
