
SUGOサーキットが開催する「大人たちのライダー塾」へ行って来ました。
塾長は元世界GPライダーの平忠彦氏。引退から永い年月が経っているにもかかわらず、プロの凄さを見せ付けられた一日でした。

塾は主にリターンライダーを対象にバイクを楽しみましょうと言う趣旨で、初級・中級・上級・タンデム・ツーリング等色々なコースが設定されています。バイクはサーキット側が用意、希望すればヘルメットからライディングスーツまで全て貸してくれます。バイクもマジェスティからXJR1300まで自分の技能に応じて選択出来ます。

今回はレーシングコースを走れると言う事なので中級を選択。最初は、カートコースでスロラームやブレーキングの練習。
スロットル操作は荒いし、リヤブレーキはロックさせるし、肩慣らしの段階で前途多難。原因は弱った足腰。ニーグリップがいい加減だから、上半身に力が入って微妙な操作が出来ないんですね。
平氏はと言えば、ライディングポジションをとると押しても引いてもビクともしない。強靭な腹筋と背筋、それと脚全体でバイクを包み込む脚力。これが無いと強烈な加速やブレーキングに耐えられないんでしょうね。膝とタンクの間に手を入れた人が、タンクが凹みそうと言ってました。
ここで指摘されたのは、つま先が外を向いていると言う事。ニーグリップとは膝だけでなく、脚の内側全体でバイクをグリップする事。つま先もピッタリバイクに付けるとより強くグリップ出来る。
もう一つは、ブレーキペダルを踏む位置。車の様に足の裏の感覚で踏んでいては、バイクの微妙なブレーキコントロールは出来ないんですよね。つま先で踏む様にすればリヤのロックも防げるかも。
初級は引き続き基礎練習、中級はレーシングコースに移動して平氏の先導走行。
平氏のラインを見る為、先頭を交代しながら走るのだが、段々ペースが上がりコーナーで遅れた分直線で取り戻す有様。初めてのレーシングコースだったので、「怖い」が半分、「気持ちいい」が半分。バイクはバンクさせなきゃ曲がらないんだけど、なかなか思いきって倒せない。
昼食を挟んで、初級と合流して模擬ツーリング。SUGOって小さいサーキットの印象を持っていたが、その敷地は広大なんですね。世界で唯一の常設モトクロスコースとか色々な施設が点在していて、そこを結ぶ道路をツーリングしながら施設と走り方の説明を受けた。落ち葉や枯れ枝のある道路でのブレーキング、急坂の登り下りのギヤポジション等。
ツーリングが終わると、レーシングコースに戻って終了まで走りまくり。ここで、平氏のリヤシートに乗りタンデム体験。これが凄かった。加速もブレーキングも強烈、コーナーは転倒するかと思う程倒され、途中から息が出来なくて恐怖感で固まってしまった。そんな中でも、片手で指差してアクセルとブレーキの操作を見ててねとか、膝をたたかれてニーグリップが甘いと注意されたり、とても93kgの素人を乗せてるとは思えない余裕。
タンデム初体験で判った事。同乗者もニーグリップが必要なんだと言う事。
今回、借りたXJR1300は、コンパクトでとても乗りやすく、アップダウンの激しいSUGOを5速だけで走りきってしまう程トルクフル。バイク全部処分して、これ1台にした方が楽しめるかなと思った。
Posted at 2007/11/02 02:55:49 | |
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