ヒーターホース交換
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
2
前回、ジョイントを交換した後に写真に収めておきましたが…
左側のジョイントの付け根から
LLCが噴き出た『形跡』がありました。
ヒーターコアへのLLCの『流れ』ですが…
エンジンから出たLLCは
左側のパイプからヒーターコアへ送られています。
エンジンから見れば…
アウトレットホースなのですが…
部品名称としてはインレットホース
右側のホースはヒーターコアで少し冷やされたLLCがエンジンに帰ってくるので…
インレットですが…
部品名称としてはアウトレットホース
なんかゴチャゴチャになっちゃうよね…。
ちなみにどんな車両でもラジエーター絡みの故障は『熱い方』に不具合が集中します。
『熱々の水』を通すホースと
『冷やされた水』を通すホース…
どっちが劣化しやすい?って考えたら
言うまでもないかな…と思いますが…
3
この写真はヒーターホース交換直前の写真です。
既にワイパーユニットやスロットル のダクトなど邪魔なモノは外しています。
以前の写真と見比べると…
左側のジョイントからLLCが噴き出た形跡が『成長』しているがわかるかと思います。
前回のジョイント破損で…
私は『学習』したので
もう驚かないし…焦らない…。
『もうこのジョイントは折れている』
前回破損したジョイントはインレットホースの『付け根』にあるので…
交換した際にホースを伝う『衝撃』で
ジョイントに『トドメを刺していた』と思います。
ホントに…
出先とかで破損しなくて…よかった。( ^ω^ )
4
前回は突発的に壊れてしまったので
写真とか無理でしたが…
今回は余裕があるのでLLCの抜き方を載せて置こうと思います。
まずリザーバータンクからドレーンパイプを外します。
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外せたら、今度はラジエーターのドレーンに
外したパイプを差し込みます。
アンダーパネルに穴が空いたいるのでホースの先をパネルから出しておきます。
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下側にバケツを用意したら
ラジエーターのドレーンプラグを緩めると
『チョロチョロ』とLLCが出てきます。
後はリザーバータンクのキャップを外せば
『脈を打たず』に排出されると思います。
『キレが悪い』のはオッさんと一緒だな…
大体5L位抜けますが…20分位かかります。
この方法で抜けるLLCはラジエーター内と
ヒーターコアの配管辺りまでで…
エンジン内やヒーターコア内部
ましてやリアヒーター配管までは抜けません。
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LLCを抜いている間に『気になるトコ』も
併せて作業しました。
PCVバルブの周辺のヘッドが
オイルで滲んでいるのでバルブを交換しました。
これまで交換したことがないし…
『掃除して使う』ってよりは交換しちゃった方が『世話がない』かな?って思ったので…
PCVバルブのサイズは22mm
出口のパイプが邪魔になるのでディープソケットになりますが…
持ってないのでメガネで外せました。
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PCVバルブから出る
インテークマニホールドに吸わせるための
『ベンチレーションホースNo.2』も交換しました。
ホースもこれまで交換していないので
カチカチになってるのとひび割れ始めているので…リフレッシュを兼ねて交換しました。
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LLCが抜き終わったのでホースを交換しますが…
リアヒーターへの『ホースクランプ』を外します。
助手席側のタイヤハウスからの方がイイと思います。(上側からだとちょっと無理かな)
このパイプの中には
まだLLCが残っているので
ロアメンバー下側からホースを抜くと…
『顔面』にLLCを浴びてしまいます。
LLCが目に入ったり、口の中に入って飲んじゃったら…『病院行き』になりますので…
安全な助手席側からクランプを外します。
また『LLCがこぼれる前提』でビニールシートを広げてボロ布をロアメンバーに置いておき、溢れるLLCを吸わせます。
片方外れれば、LLCの水位はパイプの口まで下がるので二本目を外すときはそんなにこぼれない。大体250ml位出てくると思います。
LLCは各自治体で処理方法が違いますが…
下水に流したり、地面に撒いたりしてはいけません。
有害なのでスタンドなどで廃棄処分してもらうかオイルパックなどに吸わせて焼却処分だと思います。
ただ…このクランプ
非常に狭く、クランプの爪もエンジン側を向いているので『結構大変』でした。
手前のインレットホースを外せたら
奥側を外す感じです。
手持ちのウォーターポンププライヤーで
何とか外せましたが…とても大変だった。
今思えば…
リアのヒーターコアや配管に残っているLLCを抜き取るなら…
『バスポンプ』をこの配管に繋いで『押し出す』なら結構抜けるんじゃないかな?って思います。
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一生懸命すぎて
交換後しか撮ってなかった…
しかも、ピントズレてるし…(´;ω;`)
取り付けも奥側のインレットのホースから
つけたほうがいいと思います。
元のようにクランプの位置を前側に向けようとも思ったがホースに干渉することもないので…助手席側にクランプを向けといた。
もうおっさんには握力が残ってなかったよ…
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上側はスペースがあるので問題無いと思います。
強いて言うなら…
ヒーターコアの接続するホースの位置
インレットホースが下
アウトレットが上
エンジンから出たLLCはヒーターコアの下側から入り上側から出て行く…と覚えておけば良いと思います。
ホースも長さが違うので間違えてたら
『変な付き方』になるのでわかるかと思います。
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後は組み付けて行くだけですが…
復元の途中で他のホースも交換しました。
キャニスターパージのVSVに行くホース
(バキューム スイッチング バルブ)
ベーパーフィードホースNo.1も『ヒビ割れ』
て固くなっていたので交換しました。
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VSVの下流側(スロットルに繋がる方)
ベーパーフィードホースNo.2
こちら側も同じく『ヒビ割れ』て来ているため交換しました。
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最後にこちら側のバキュームホースも交換し
ました。
ベンチレーションホースNo.1
このホースも抜き差しを繰り返してると
ホースが『切れてくる』ので…
ウチのエスティマさんも
何度も抜き差しして切れてたので
『テーピング』で誤魔化してました。
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ベーパーフィードもベンチレーションも
『気体』を送っているホースなので…
ひび割れた隙間からエアを吸ったりすると
アイドリングの不調に繋がります。
古いバキュームホースは大きく切れていたし、ベーパーフィードも交換タイミングだったと思います。
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交換し終わって…
LLCが漏れていたインレットホースは
『軽く曲げたら』ポッキリ折れました…。
『力の入れ加減』を人に伝えるとしたら…
『ポッキー』を折る位の力加減ですかね。
ホント簡単に砕けてしまいました。
LLCの漏れがないアウトレットホースのジョイントも…
『ポッキー5本をまとめて折る』位の力加減で折れました。
両方部品用意しといてよかった〜
…と思った瞬間でした。
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やっぱり材質が『PA66-GF30』のジョイントは結論的に…
10年、15万キロを超えると極端に劣化し
【破損に至る】…と言う事になるかなと思います。
今回交換したヒーターホースは
3型から材質変更されているので…
3型や最終の4型は『PA6T-GF35』の材質のジョイントを最初から使用しているため
ジョイント破損のトラブルは少ないんじゃないかな?と思います。
ジョイントが折れると『走行不能』に陥るので『触るなら部品を用意してから』がいいかと思います。
また、今回交換した部品はパーツレビューに載せてありますので興味がある方は参考にして下さい。
1型、2型の『寒冷地仕様』の方が
この整備手帳を見ていたら…
『ホース交換』を是非ともご検討ください。
最後までお付き合い頂いた方は
ありがとうございました。( ^ω^ )
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