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けにしゅ@Koenigsschlossの"サンクスエディション" [フォルクスワーゲン ゴルフ (ハッチバック)]

パーツレビュー

2012年2月7日

PIRELLI Winter IceControl Winter IceControl 195/65R15 91Q  

評価:
5
PIRELLI Winter IceControl 195/65R15
スタッドレスに換えて、初の雪道を走ってきました。個人的な印象としては、「滑らない限界を高めるのではなく、滑ることを受け入れ、滑りのコントロールしやすさを重視したタイヤ」と感じました。

今回の目的地も、長野・群馬県境にあるアサマ2000スキーパーク。都内からのアクセスは、首都高・外環道・関越道・上信越道を乗り継ぎ、小諸ICから下道約20㎞(浅間サンライン・チェリーパークライン)を経て片道約230㎞でした。このスキー場はゲレンデトップが標高2000m強、駐車場でも1800mを超えています。

まずは肝心の雪道走破力から。関越で事故渋滞があったため、小諸ICを降りたのは9時半を回っていました。この時点で外気温マイナス5℃前後、天気は曇り。チェリーパークラインの途中、浅間山荘への分岐を超えるあたりまでは路面に雪・凍結はありません。その後、雪が残った個所が徐々に増えてきて、スキー場の手前約10km(標高1000m位?)あたりからは、ほぼ全面圧雪状態。ここからは結構な急勾配のヘアピンが連続し、ちょっと緊張しますが、タイヤは何の問題もなく路面を捉えています。

更に上っていくと、雪が舞い始め、圧雪+新雪という結構滑りやすい条件に。ここで偶然、比較的長い直線区間で、対向車線から路線バスが下ってきます。道路幅には余裕がありましたが、すれ違いのときに遠慮して、うかつにも(苦笑)一旦停止してしまいました!再発進の時、普通にアクセルを踏むとホイールスピンしてESPが作動し、前に進みません。「ここまでか・・・」と一瞬あきらめましたが、アクセルをじんわり踏むと、ESPの助力もあってグリップが回復し、再発進できました。これはMTの前車ではできなかった芸当です。

再発進後はアクセルを控えめに踏んでいれば、ごく自然に進みますが、急勾配のヘアピン立ち上がりで少し強めに踏むとホイールスピンし、雪が蹴散らされているのがサイドウィンドウ越しに確認できます。その際ESPは作動しません。車両側は許容範囲と判断したのでしょう。実際、車の向きがフラフラするようなことはなく、ステアリングを切り増せば思い通りのラインをトレースして上ってます。特筆すべきは、路面の状況が的確に伝わってくるので、不安を感じないことです。「もう少し踏むと滑るな」というのがわかりやすく、慣れてくると滑るのを楽しむ余裕さえ出てきます。

目的地のスキー場の駐車場は、長野・群馬県境の峠の頂点を超えて約1km先。こちら側は完全に北斜面で、外気温はマイナス10℃前後、路面はかなり締まった圧雪。下り坂なので前輪がより一層食いつくのは当然ながら、荷重の減った後輪もしっかり追従してきます。結局、駐車場に着くまでチェーンのお世話にはなりませんでした。

3週間前にも同じスキー場に来た時は夏タイヤ+非金属チェーンで、帰路が日没後だったため、下りで後輪が唐突に滑ってカウンターステアを当てる場面が数回あり、ヒヤッとさせられました。その時とは安心感が全く違います。

午後2時過ぎ、息子が遊び疲れて妻と休憩している間、地元の日帰り客が帰って空いてきた駐車場で練習してきました(笑)。外気温はマイナス7℃。周囲に人や車、障害物がないのを確認した上で、ステアリングをフルロックまで切り込んで定常円旋回。最初は普通にクルクル回りますが、徐々にアクセルを強く踏み込んでいくと、後輪が慣性力で横滑りします。調子に乗って8の字旋回を試みると、これが面白いのなんの!滑りを思いのままコントロールできます。「アイスコントロール」というネーミングが納得できました。

さて、日常的には雪道を走らない地域の方にとっては重要な、ドライ路面の印象です。

夏タイヤからの交換直後「えっ?!」と思ったのが、静粛性の高さです。スタッドレスらしいゴツゴツしたブロックパターンにもかかわらず、一般道・高速道を問わず、ロードノイズはほとんど聞こえません。夏タイヤ(ピレリ・チンチュラートP7)も約2000㎞走行し、当初より静かになったのですが、アイスコントロールの方がはるかに静かです。

タイヤサイズは費用を考えて標準設定と同じ15インチにしたので、ハイトの高さもあって乗り心地は良好です。サイドウォールはスタッドレスとしては比較的固めだと思います。一般道のマンホールや首都高の目地等の段差を乗り越えても、上下に揺さぶられるような感覚はなく、「コツン」一発で収束します。夏タイヤは家族の車酔い対策で16インチにアップしておきながらの15インチでしたが、息子も妻も酔うことはありませんでした。

高速道での安定性も、常識的な範囲内ではスタッドレスを意識することはありません。上信越道の山岳区間、外気温が5℃以上で凍結の心配がない状況では、Sモードでアクセルをバンバン踏んで4~6速を行き来し、メーター読みでぬふわkm/hまで不安なく出せます。これを超えると、高速コーナーでステアリング操作に対して若干遅れがちになり、指一本分程の修正が必要になります。そんなに出すなよ!という話もありますが(汗)、帰路は国産大型ミニバンにぬうわkm/hでもブチ抜かれました・・・でも関越道の渋滞で追いつきました(笑)。

燃費はまだ計測していませんが、往復450km程走って、燃料計では4割程度残っています。概算で14km/L程度でしょうか。

結論。アイスコントロールの私的な総合評価は◎です。何よりも費用対効果が優れているところが良いです(購入価格はホイール込み)。冒頭に書いたように、滑ることを否定しないタイヤです。なので、「滑るのは怖い、しっかり路面をつかむタイヤが良い」という方にはお勧めできません。また、アイスバーンには遭遇しなかったので、そこでの性能は不明です。あと問題は耐久性ですね・・・こればかりはまだわかりません。経年変化を注意深く観察したいと思います。

ご参考まで。
「ピレリ ウィンター・アイスコントロール 試乗レポート」
http://www.carview.co.jp/road_impression/article/pirelli_icecontrol/792/
「トッテダシ!ピレリ・アイスコントロールで”初滑り”」
http://www.carview.co.jp/magazine/blog/entry/63/
「操縦性重視の扱いやすいスタッドレス」
http://response.jp/article/2010/12/05/148907.html

【2013.01.31追記】

2シーズン目の感想です。2012.12.21-23と2013.01.18-20、群馬県のたんばらスキーパーク(駐車場の標高1250m)に行ってきました。いずれも金曜日の18時頃に自宅(都内)を出発、日曜日に帰宅というスケジュール。

12月の点検時にタイヤ&ホイールを冬用に換装する際、空気圧をF240kPa、R280kPa(窒素)に調整してもらいました。結果、1年前にドライ路面で感じた高速コーナリング時の不安定感は若干収まりましたが、やはりメーター読みでぬうわ㎞(GPSレー探の表示ではぬあわ㎞)以上はグリップ感が薄れてきます。まあ当然ですね。

往路の上り。途中休憩を経て関越道・沼田ICを降りたのが21時過ぎ。目的地の手前10㎞あたりから除雪しきれない雪が見え始め、しばらくすると圧雪+うっすら凍結路に。最後の3㎞ほどは凍結+降雪で、かなり滑りやすい状態でしたが、それでもゴルフV+アイスコントロールは苦も無く連続ヘアピンを上っていき、無事到着。

帰路の下り。12月の時は夕方18時過ぎで、除雪されているものの、日没後の冷え込みで凍結し、荷重の抜けた後輪が若干滑り気味。でも注意して速度を落とせば問題ありません。1月の時は、ずっと大雪で寒く、息子がスキーをする気をなくしてしまったため、もったいないですが日曜日の午前中に早々に撤収。切れ目なく上ってくる対向車に気を付けつつ、かなりの積雪路を下りますが、グリップは安定しています。いずれの際もESPの作動表示は点灯しませんでした。

燃費は概算で12㎞/L台の後半と、まずまずの数値です。

現時点での結論。やはり費用対効果の非常に高いスタッドレスという印象は変わりません。居住地では普段は降雪がないものの、たまに雪国に行ったり、先日のような突然のドカ雪が心配な方に強くお勧めします。

【2014.01.04追記】

以下、昨年と同じような文章になってしまいますが・・・

3シーズン目の感想です。2013.12.21-23の三連休に、群馬県のたんばらスキーパークに行ってきました。

前日までにDラーの車検前整備(車検は改めて1月中に実施予定)で空気圧をF240kPa、R280kPa(窒素)に調整してもらいました。

連休前日の金曜18時頃に自宅(都内)を出発。途中の食事休憩でのんびりし過ぎたので、北関東道・岩舟JCT~高崎JCT間のほぼ全区間をメーター読みでぬうわ㎞(GPSレー探の表示ではぬあわ㎞)で走行。それでも、グリップの希薄な感覚は全くありませんでした。(ゴムが経年変化で硬化したせい?)

関越道・沼田ICを降りたのが22時。目的地の手前10㎞あたりから降雪。最後の3㎞ほどの連続ヘアピン区間では凍結のため何度かESPが作動するも、不安は全く感じず、ステアリングを切り増すだけで難なく登って行き、ICから30分程で無事到着。

日曜から月曜の朝にかけてに数時間で車が埋まるような大雪がありましたが、昼間のうちに除雪されたおかげで、凍結はあったものの、全く不安なく普通に降りてこられました。

3シーズン目の結論も、昨年と変わりません。今季もあと4回ほど同じスキー場に行く予定があり、これを乗り切れれば御の字ですが、来季も平気で使えそうな雰囲気です。

【2014.01.14追記】

みなさんご関心が高いようですので更に追記します。
2014.01.11-13の三連休も、同じく金曜夜発でたんばらスキーパークに行ってきました。

今回は沼田ICを降りてすぐに降雪があり、目的地の手前約10㎞からは結構な積雪がありました。さすがにチェーンを巻かなければ登れないかと思いましたが、前回と同じく難所の連続ヘアピン以外ではESPが作動することもなく、無事に到着できました。

なお、これまでブラックアイス・ミラーバーンには未だ遭遇していませんので、そこでの性能については判断できません。

【2015.02.14追記】

4シーズン目に入り、12/19-22と2/6-8に、いつものたんばらに行ってきました。印象は昨年と変わらず、高速道・積雪路とも全く不安なく走れました。2枚目の写真は、到着翌朝にお宿の駐車場で撮影したものです。もう1シーズンくらい行けそうな雰囲気です。

【2015.12.29追記】

とうとう5シーズン目。12/26-29に、いつものたんばらに行ってきました。往路の登りは所々に若干の積雪があるだけで問題なくお宿に到着。帰路の下りは折からの寒波来襲で約40cmの降雪がありました(写真2枚目)が、やはり問題なく降りてこれました。往復の高速道(完全ドライ)ではぬあわ前後で全く安定して長時間巡航できます。

ピレリが中国企業に買収されてしまったのは個人的には残念に思いますが、既に何年も前から生産拠点はアジアだったし、経営には(当面は)口出ししないようなので、来シーズンには同社製の次期モデルであるアイス・アシンメトリコを検討しようと思います。


関連情報URL:http://www.pirelli.com/tyre/jp/ja/car/sheet/winter_icecontrol.html
購入価格84,000 円
入手ルート実店舗(その他) ※矢東タイヤ江戸川店(価格はホイール込み)
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