APA4160改参号機製作時に購入した2SK3497(16個)は発振のため、使用を断念しましたが、このままでは2SK3497が死蔵となってしまいます。
そこで、PCスピーカー用のパワーアンプとして2SK3497を使ってテストすることにしました。
ドナーはパイオニアA-N701です。オークションでスピーカー+パワーアンプ+CD+MDのセット(ジャンク品)で、3,000円で購入したものです。
いつもは、ジャンクなパワーアンプをドナーとしていますが、今回パワーアンプは正常に稼働するもので、少々気が引けます。
諸元:終段のパワーMOSFETはIRF1Z34G+IRF9Z34Gのコンプリ、フィルターコンデンサは35V4,700μF×2、20W+20W(4Ω)、電源電圧±25V
分解は30分でバラバラです。メイン基盤の裏にチップ部品が乗っています。
2SK3497はCiSSが2,400pF、│Yfs│=12Sと大きいのが特徴です。
通常はソースフォロアとして使用しますので、CiSSの容量は問題となりにくくなりますが、
本機はソース接地で使用しますので、CiSSが大きく影響してきます。
また、APA4160改参号機のアンプ2段目はカスコードアンプとなっていましたので、そこにも入力容量と増幅が働き、単純に置き換えただけでは発振したと推測しました。
そこで、2SK3497をドライブする2SK4150をダーリントン接続し、電流帰還(0.1Ω)を追加することで対策します。
2SK3497と2SK4150を一つにまとめてモジュール化し、2SK1529や2SK1530と置き換え可能としました。
2Sk3497+2SK4150ダーリントン接続時のId-VGSのグラフです。
2次曲線となっています。VGS=3VでId=100mAです。今回Id(アイドリング電流)を160mAで設定しました。Id=100mAのブレは計測時の温度差によるものです。
Idの立ち上がりが急なため、A級動作の範囲が広くなりそうです。
組立中
回路はAPA4200改(壱号機、弐号機)と同一です。
ちなみに、A-N701改 壱号機は7年前に作成したもので、APA4200改(壱号機、弐号機)を作る前の実証機です。これもPCスピーカー用として現在使用しています。
ほぼ完成
V0,Idともに落ち着いており、安定しています。
波形等の計測はまだですが、とりあえずPCに繋いで音出ししました。
音は結構まともで安心しました。A-N701改 壱号機との比較をしてみたいと思います。
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