PCM5102A 32bit DAC完成しました
投稿日 : 2017年04月02日
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車載DACを計画する上で、PCM1794の性能は最高ですが、その性能を発揮させるためには、大がかりとなってしまうのがネックです。
そこで、PCM5102A 32bitDACを製作して、シンプルかつコンパクトなDACがどの程度の性能なのか確かめることにしました。制作費は約1万円です。
PC用のDACとして使用します。
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LC89091DAI/PCM5102 基盤
今回使用したDAC基盤はMi-TakeのSystem72 LC89091DAI/PCM5102 です。
ヤフオクで4,164円(5102へのUP+送料込み)で購入しました。
特長:同軸・光の2系統入力、アナログ出力2.1Vrms、32BitDAC、8倍オーバーサンプリング、入力周波数は32kHz~192kHz、アナログ回路含めて5V単一電源で作動、PCM5102内にチャージポンプを内蔵し負電源を生成、SN比112dB(チップ単体)
オリジナルでは、5Vの単一電源と入出力線を配線すれば完成しますので、手軽に使用できるものです。
また、ラズベリーパイと本基盤を組み合わせて、USB入力のハイレゾDACを製作している例がアップされています。
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3.3V超高速レギュレーター
このまま製作しますと、PCM1794(SN比127dB)にかなわないのは明らかです。
そこで、少々手を加えます。
金田式3.3V超高速レギュレーターを製作して、基盤上の3.3Vレギュレーターと置き換えます
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LC89091DAI/PCM5102 基盤改造
DACのアナログ側のコンデンサ(金色のニチコンFW)をOSコンと交換します。
5V電源は回路図を見ると、光入力部のみの使用ですので5V 3端子レギュレーターで定電圧化したものを接続します。
入力の選択は基板中央部のジャンパーの切替えで行いますが、入力切替スイッチを設けて外部から切替え可能とすると共に、光入力時のみ5Vを給電させます。
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製作中
電源はアナログ電源を使用します。フィルターコンデンサは1,500μF×3です。
光入力端子はPLR135/Tを使用しました。(バックパネルの四角の切り抜き箇所)
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完成
3.3V超高速レギュレーターの2SA606はかなり熱くなりますので、後で小型放熱器を貼り付けました。
出力オフセット電圧は0.5mVでした。
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ヒアリング
ヒアリングは金田式DAC No.220(PCM1794)+IVコンバーターとの比較です。
スピーカーはスーパースワン、パワーアンプは333ESXⅡ改DCアンプ(金田式No.133 終段は2SK1056)
DAC No.220は光入力で、ボリューム2個を通っていますので少々ハンディがあります。曲の途中でパワーアンプの入力セレクターでDACを切替えながらヒアリングしました。
【感想】
ボーカル(中域)はほぼ同じで、判別が付かないほどです。高域もほぼ同じですが、僅かにDAC No.220の方が切れが良いです。
差が付いたのは低域で、PCM5102Aは膨らみ傾向です。
DAC No.220はスッと音が消え全体的な見通しが良い音です。
逆にPCM5102は低域が締り気味なスピーカーでは、相性がいいかもしれません。
音場、定位はほぼ同じでした。
DAC No.220(PCM1794)を100点とするとPCM5102は98点位かな?
もっとHiFiなスピーカーでは、更に差が付くかもしれません。
DAC No.220に投入した資材や電源・IVアンプなどの差を考えるとPCM5102は十分に合格点です。
コンパクトに製作できますので、車載DACの候補となりました。
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