那須　朝日岳の遭難

栃木県の那須連山、朝日岳付近で遭難事故があり4人が死亡したというニュースがあった。（画像は読売）



現場は那須の茶臼岳（那須岳）と朝日岳を結ぶ稜線上で、気象条件が良ければ、駐車場から登ったり、ロープウエイで途中まで登れる気軽なハイキングコースというところ。私は登山はやらないが、手軽なコースとして友達とハイキングで歩いたことはある。



ただ、那須岳は地形の関係からか猛烈な風が吹く場合があり、自分も強風下に画像のA地点あたりを中腰で歩いているときに瞬間的に風で身体が浮き上がったことがある。そのときは近くの岩にすがりついて事なきを得たが、近くでは以前にも女性が風で空中高く飛ばされて死亡したこともあると聞いた。

私が飛ばされそうになったときは一体風速何メートルだったのか分からないが、生まれてこの方経験したことのない風で、やや収まった頃合いでも握り拳大の石を試しに風上側に投げてみたところ、空中でUターンしてきたほどだった。

記事によると今回は×印のあたりで低体温症による死亡が確認されたという。

今回の遭難でも消防の風速計が一時80m/sを記録したというから、到底身動きできずに体温を奪われて死亡したのではなかろうかと報道されている。

https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000318954.html

風速80m=時速288kmだから、その速度域ではバイクで走っていてもカウルの中に収まっていないとヘルメットが風圧で前から押されて顔面に密着しそうになるくらいなのは体験しているし、もしも上体を上げたら風圧でバイクと「分離」してしまうだろう。もし山で（瞬間的にせよ）こんな風速に遭遇したら岩にしがみついているだけで精一杯なのは間違いない。

https://news.nicovideo.jp/watch/nw8041722

遭難者の冥福を祈る。