2009年02月10日
水曜どうでしょうの テロップ♪
ハァハァ・・、毎年ながら少し忙しい年度末・・。
ちょっとしたVTRの仕事で、数名がフツーに会話している面白い映像を
編集してテロップを付ける作業をやっています。
私も好きな「水曜どうでしょう」を想像してもらえれば分かりやすいですかね♪
あの番組もですね、けっこう編集作業が大変なんですよー(^_^;)
私たちが飲み屋なんかで2時間くらい会話している時など、
「2時間ずーっと面白おかしく会話している訳ではない」ですよね?
時に会話が詰まったり、深刻な話になったり、爆笑したりと様々です。
「笑いの間(ま)」と言うものがあるように、「会話の間」というものもあり、
いらない会話をカットし、間を詰めていくことで、
編集によって「現場よりも面白い飲み会の場」にすることが出来ます。
そのため、水曜どうでしょうなどでも、大泉洋さんなどが年から年中、面白い
事を話しているわけではなく、藤村Dの編集によって会話を詰めて、
会話の間を生かして上手に繋ぐことによって、「より面白い大泉洋さん」を
作り上げています。
大泉さんを生かすも殺すも、藤村さんや嬉野さんの腕次第という構図がある
はずです。 けれども、大泉さんは元々面白い方なので、編集はある意味
楽な面も多いと思います。
面白くない人を、面白く見せるには、かなり編集に手間がかかりますし・・。
ところで、いつの日からかバラエティ番組などで、面白い会話があると
文字で表現する「テロップ」というものが頻繁にでて来ますよね♪
「文字スーパー」とも言いますけど、水曜どうでしょうでもテロップが頻繁に
使用されています。
あれがですね、意外にメンドーな作業なのはご存じでしたか?
結婚式映像でも何でも、テロップを付けると見積金額が上がるんですよ(^_^;)
単純に技術料、手間がかかるからです。
テロップは、ひと文字ひと文字、打ち込んでいます。
出る画面に合わせてグループ分けしたりしながら。
打ったら終わりではなく、「文字の配置」「文字の色・フチの色」「フォント」
などを決めなくてはなりません。
統一すればある程度は楽ですが、映像バックにテロップが載る場合は、
その背景によっては見にくくなったりするので、背景に合わせて色を変えたり、
迫力がある言葉ならフォントを力強い感じにしたり、
顔などにテロップが引っかかる場合は位置を調整したりと、地味に見えて
かなりメンドーな作業なんですね(^_^;)
ある程度、視聴者にはイメージということがあるので、海や空が舞台なら
青色のテロップ、山なら緑、お色気ならピンクなどを使った方が良いという
事になっています。 決まりではないですけどね。
ただ、緑の山に「緑のテロップ」をかけると、緑と緑でテロップが見づらくなる
ので、文字のフチを白や黄色にしてみたりと、色々工夫しているのです。
さらに、会話にテロップを出すとなると、声が出た瞬間に出す必要があるので、
コンマ単位、業界で言えばフレーム単位で調整する必要があり、
これまた神経の使う作業で・・。
ただ皆さん、会話など色々使われている「テロップ」は、
しこたま時間がかかって制作していても、
「出て消えるのは一瞬」なんですね(^_^;)
編集ってそういうもんなんです・・(^_^;)
制作するのに12時間かかったのに、オンエアでは12秒!
なんてフツーにあります(>_<)
番組などの冒頭タイトルなんて、1週間かかるなんて事もフツーです。
見れば30秒くらいなものなのに・・。
奥さんが作る料理みたい?
作るの時間かかり、食べるの一瞬みたいな(^_^;)
ものづくりってそういうものなんです♪
喜んだり、楽しんだりしてくれる人を見て、「頑張って良かったなぁ」って
感じられることが、ものづくりの醍醐味なんです(^^)/
そのためには、造り側も色々感性を磨かなくてはならないんです♪
やめられませんよ、ハマッたらこの仕事(^_^;)
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Posted at
2009/02/10 03:19:04
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