2009年11月16日
道路の 「上り線」 と 「下り線」 の 秘密♪
先ほど、仙台のローカル番組でもやっていたのですが、
道路の「上り線」と「下り線」の不思議です。
一般的には、高速道路などでも「東京方面が上り」という知識が広がっているのではと思います。
天皇がいる場所に対して、「上る」という知識。 現在の天皇は東京ですから、東京方面は
上りと呼ぶ方も多いでしょう。
京都に天皇がいた時代、「上洛」という言葉がありました。上りという字がありますね。
東京に行けば、高いビルがあるので、上ばかり見て歩くために「お上りさん」という言葉もあります。
上を見て歩くからと言うより、田舎者という意味ですけど、上りという言葉があります。
でも、全国の色々なところで、
「東京方面じゃないのに、この道路は<下り線>だぞ??」 という道路も多いと思います。
それに、日本で言えば、「縦じゃなく、東京方面には関係ない『横方向』の道路は、どっちなの?」
ということもあると思います。
これはですね、間違いではないんですね。
ただ、 「一般道路」「高速道路」に限っては、「間違い」なんですね(^_^;)
東京方面だから「上り」ではないんです。
道路には、道路法というものがありまして、道路を造ろうとした時に色々と「申請」する必要が
ありますが、
その時に、どこから、どこまでの道路かという 「起点」と「終点」を決める必要があります。
基本的に「起点」は、10万人以上の人口が揃うとか、港・空港が近くにあるとか、
発展している場所や、港湾空港などの物流拠点になっている場所に対して「起点」とする
決まりがあります。 この点については、無理矢理こじつける事も可能と思いますが・・・。
終点は、どこにつけるのかによりますけど、完成した後に、延長されて結果的に長くなっていく
のが道路の運命としても、最初にその道路が造られる時に「起点」と「終点」を決めています。
ここなんです。 上り線と下り線を決めるポイントは。
上り線 → 「終点」 から 「起点」 への方角。
下り線 → 「起点」 から 「終点」 への方角。
が、道路法で定められているんです。
つまり、東北自動車道ですと、東京方面が「起点」とされて造られ、青森方面を「終点」としている
のが「東北自動車道」という事ですね。
ほとんどのデカイ道路は、
東京方面が、「起点」として造られている道路がほとんど、 という事ですね。
ちなみに、終点か起点かなんて、どこで分かるの? という部分がありますが、
実は記載されているんです・・道路に。
高速道路を例にとると、中央分離帯に、「キロポスト」の看板が立っています。
それを見ると判断できます。
キロポストには、百メートル間隔の「100.5」「100.6」のものと、
1キロ間隔で「101」「102」と、板に書いて有るものがある板が、それです。
キロポストの数字が、実は 「起点からの距離」 を表しています。
起点から、終点へ向かうと「数字が1から増えていきます。」
50キロ・・150キロ・・300キロと。 東北自動車道ですと、青森方面に行くと増えていきます。
逆に、キロポストを見て 「数字が減っていくのなら、起点へ向かっている」 ことになります。
道路法なんてどうでもいいじゃん♪ 東京方面が「上り」で良いじゃんと思う方もいるでしょうが、
それでもいいと思います(^_^;)
役所・政治家が定めている法律の「呼び名」ですしね。
道路交通情報でも、ややこしい道路は、「東京方面」とか発言していますし。
そういう時は、たぶん起点・終点が一般のイメージとは「逆」なんだと思います。
仙台のローカルの道路で行くと、
東北自動車道、「仙台南インター」を降りると、そのまま一般道にも行けますが、
「仙台南部道路」という有料道路へ連結されています。
この南部道路は、東京方面とは関係なく「横方向」に走る有料道路で、
その先には、縦で走る「仙台東部道路」と繋がっています。
「仙台南部道路」は、どっちが上りだと思いますか?
たいていの人が、東北自動車道方面が「上り」、仙台空港方面が「下り」と言うようです。
しかしですね、逆なんです(^_^;) 東北道方面は「下り」なんです(^_^;)
南部道路の歴史は長く、1981年に「仙台南有料道路」として、
現在の山田IC付近と、長町仮出入口の、現在の国道4号仙台バイパスとの立体交差付近で
開通しています。 現在は接続されていない間で開通しているんですね。
だた、この段階では「未完成道路」としての位置づけだったようです。
その後の1994年に「少し完成」しています。 *当時は山田ICの呼び名ではありません。
1994年に、現在の「仙台若林JCT」と、山田IC間で開通しています。
その時に、長町仮出入口を廃止して、今泉IC、長町ICを新設して、
さらに「仙台南部道路」に改称して、さらに「仙台東部道路」と連結しました。
ここなんですが、この仙台南部道路の「起点」は、「今泉IC」なんだそうです。
終点が「山田IC」のようで、東北自動車道の連結を目指して造られていたと言える道路ですね。
イメージの東北自動車道連結は、2001年に完成しています。
どちらかといえば、起点の今泉ICよりも、東北道に連結させたいがために、
「終点」が重要だったと思える道路が「仙台南部道路」の気がします(^_^;)
こういう経緯なのか、今泉ICが起点としたために、
仙台南部道路では、東北道方面が「下り」で、今泉IC方面が「上り」なんです。
ちなみに一般道で、岩手の「一関」から、宮城の「白石市」を縦で結ぶ「国道457号線」が
ありますが、あの道路も実は 「上り線と下り線がイメージと逆の道路」なんです。
国道4号線の脇を、やや平行して走る国道457号線なんですけど、
この道路の起点は、「岩手県一関市」なんです。 終点は「宮城県白石市」です。
イメージなら、東京に近い白石市方面が「上り線」と言いたいところですけど、
国道457号線は、「白石市方面が下り線」なんですね♪
全国の道路が東京方面はすべて「上り線でいいじゃん!!」と言いたいですけど、
縦断する道路なら良いですが、東京方面とは関係ない「横方向の道路」が、メンドーなんでしょう。
とはいえ、あまり意識して「上り下り」とは感じていないですが、
「道路交通情報」がやっかいなんでしょうねぇ(^_^;)
言いますからねぇ、「上り線」とか「下り線」とか・・。
まぁ「上り線・東京方面」とか付け足してくれてますけど、
付け足しは昔は言ってくれてなかったと思うんですよね。。
昔のドライブで、彼女や友人に「 ここ 上りだっけ? 」って発言が出ていましたモン(^_^;)
いいんじゃない?
上り下りの文言、廃止しても(^_^;)
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Posted at
2009/11/16 19:19:54
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