平成13年8月、三菱自動車から登場した初代EKワゴン。
先日レポートした、代車で来ていた初代ムーブがありましたが、
実は最初に代車で来たのがこのEKワゴンでした。
急遽オートマの代車が必要になったということで、
このEKワゴンか持ってかれてしまい、初代ムーブが来ました。
ま、1日でもハル春は、しっかり味わって、近所のクルマの代車ですが、
ビシッと乗せて頂きました。
10年前に、三菱のリコール隠しが発覚し、三菱ふそうの問題ではありましたが、
「三菱自動車」丸ごとのイメージダウンとなり、
三菱離れが起きていた時に発売されたのが、このEKワゴンでした。
ハル春は、三菱自動車に変なイメージはありません。
初代RVRも乗っていましたしね、パジェロミニとかも好きですし、
初代ミニカトッポも好きです。
エンジン型式は、三菱の軽自動車・伝家の宝刀・「 3G83 」
直列3気筒SOHC12バルブで、50馬力。
車重は790キロ。
新規格の中では軽量の部類に入りますね。
パワーウエイトレシオは15.8kg/psです。
昨日の初代ムーブよりもだいぶ違いますね(^_^;)
「740キロ」のノーマル、55馬力で、
パワーウエイトレシオが「13.45kg/ps」でしたが、
初代でも、「EKスポーツ」というターボ版がありますが、
850キロで64馬力、ウエイトレシオが「13.28kg/ps」です。
初代ムーブと、EKスポーツのターボ版では、
ほぼ同じ数値ですね(^_^;)
この初代ムーブと比べると「酷」というものですが、
ノーマルの「初代・EKワゴン」、
インプレッションしてみましょう♪
(乗り心地・エクステリア・インテリア)
「個性」という意味では、あまりパッとしない感じがあるEKワゴンの
外見とインテリアですが、結構奥が深いんですね。
個性があると、「飽きやすい」というリスクもあるので、
長い間使用するという目線で見ると、EKワゴンは「あり」と思います。
インテリアでは、ベンチシート、センターメーター、ドアのカップホルダー/ゴミ箱、
など、「いいな♪」という装備が満載されており、
このジャンルでは「後発」で発売されていることもあって、
結構考えられているな、という印象を持ちます。
「可もなく不可もなく」という言葉が合うような気もするんですが、
長く乗っていると、不満を見つけることが難しくなってくるインテリアだったり
します。
「ここを短所とするのは、求めすぎじゃない?」という気分になってくるんですね。
ただ1点だけ気になったのが、空調よりもオーディオが下の位置にあり、
ナビなどを付けると「下過ぎる」という事です。
ただ、街乗りベースのEKワゴンで、ナビは入らないか・・?
と考えると、このままでいいのか・・。
そんな風に思えてくるんですね。
個人的な考えでは、空調ダクトよりオーディオは上にあるべきだ!
と思っているので、私は目に付きます。
ドアに装着するカップホルダーも、満載状態のジュースを置いたままで、
ドアを閉めてしまうと「バシャーッ!」とこぼれるという話も聞きますので、
短所にもなる気もするんですけど、
普段乗っていると「この位置はベスト」だなと思います。
ドアの開け閉めだけは、注意すれば良いこと。
そう思っておけば良いのでしょう。
モノの見方ひとつですね♪
(走り)
790キロで50馬力。
先日の初代ムーブに乗る前に、EKワゴンについて感じたことですので、
ここから書くことは、ムーブと比べてないということは、
あらかじめ記載しておきます。
昨日と同じ書き方になりますが「乗っていて面白い♪」です。
これはですね、「足回り」関係が、良い方向のセッティングになっている
ということです。
かなりクイックに回ることが出来て、
狙ったラインに簡単に乗せることができます。
私が乗っているサンバーやプロボックスで比べても、
EKワゴンの足回りの方が、「面白い」です。
かなり派手にステアリングを切ってみても、
「ほー!」と思います。
大げさではないですけど、「あー、これは楽しいな」と
素直に思えてきます。
運転していて「楽しいな」と感じさせることが出来るのは
「大切なこと」です。
ただ・・
一方、走りに関して言えば、「パワーをくれ!」と感じてしまいます。
3速ATということもありましたけど、
急な登り坂では、やはりきついなぁと思います。
これはいくら急な坂でも「キックダウンで1速に落ちにくい」という
状態もあり、2速で頑張るセッティングにしてあるんですね。
これは良いことなんですけど、
でも登らない訳ですね(^_^;)
2速と3速で、常に頑張るセッティングです。
三菱さんは、3速オートマでは結構多いですよね。
普通に乗っていると、30キロ近くで、もう3速に入る・・
その後のスピード域は、すべて3速で頑張りまーす!
というセッティングがほとんどだったりします。
それと、ちょっと気になったのが、「アクセルの踏み込む開度・深さが、短いのでは?」
と感じたんです。
ちょっと踏んだだけでベタ踏みの状態になり、
「え?もう底まで踏んでいるの?」「浅くないかい?」と思いました。
エンジンパワーに関しては、どうしても残念・・という感じではあるんですが、
「フィーリング」は、合格です♪
なんの不満もありません。
そういった意味では、パワーを除けば、すべて「良いんじゃない♪」って
ことなんですね。
この「3G81」型のエンジンは、三菱の軽自動車の大半に積まれています。
EKはもちろん、ミニカ・トッポシリーズ、ブラボー、ミニキャブに至るまで。
比較的、このエンジンは「騒音でうるさい」という弱点もありますが、
フィーリングがクセになれば、ハマるのではないでしょうか。
三菱の「アイ i 」に積まれた、「3B20型」が、
この3G81型の後継となりますが、ミッドシップにするための専用設計ですので、
事実上は、現行のEKワゴンにも積まれる「3G81型」が、
現役エンジンということですね♪
このジャンルの軽自動車では、
私は購入しないまでも「EKワゴン」は選択枠に入れるでしょう。
嫁に買うというものであれば、間違いなく候補に入れます。
三菱で痛い思いをした人は、絶対三菱には乗らないという方も多いでしょうが、
噂だけ聞いて、「食わず嫌い」になっている方も多いでしょう。
でも、「心を無」にして乗ってみて下さい。
決して悪いクルマじゃありませんし、良いクルマですよ♪