環境に良い悪いと、昨年から「再熱」しているような気配が見える
「ディーゼル車」。
ヨーロッパの方では、半分近くのクルマがディーゼル車という現実。
日本ではディーゼルに規制がかかり、
当時から色々な議論がされてきました。
ちょっとここでは「環境」という点は置いておきまして、
「走り」の面を見ていきたいと思います。
「ディーゼル」と聞くと、 あまりディーゼルのことを知らない方は、
「うるさい」「環境に悪い」「走らない」・・
長所といえば、「燃料代が安い」という、この1点しか出てこないのではと
思います。
プロボ/サクに積まれる「コモンレールディーゼル」は、
アイドリングこそ「ディーゼル音」が発生しますが、
走り出してしまえば、ディーゼルという感覚は、まずありません。
どちらかといえば、ガソリン車の、昔のいすゞ車や、
昔わたしが乗っていた初代RVR(4G63)の方が、
よっぽどディーゼルっぽい感じがします。
このプロボ/サクに積まれる小型・コモンレールディーゼルは、
1.4リッター「1ND-TV型」。
直噴ディーゼルの「ターボ車」です。
72馬力/4000回転、最大トルク 17kg・m/2800回転です。
このディーゼル、 低速トルクは結構スカスカです。
2速発進などは不得意の部類に入り、
1速から2速などのギアチェンジも、「少し引っ張ってから」ギアチェンジを
しないと、トルクバンドから外すことが分かります。
ただ、
気になる点は「この部分だけ」といっても良いでしょう。
1.5リッタークラスで、ここまで速く、運転しやすいクルマは、
ないのではないか?
と感じています。
シグナルスタートの出足、20キロ付近までは、
他のクルマに置いて行かれますが、
2速でトルクバンドに乗せられれば、
他のクルマはあっという間に「バックミラーに映る状態」に
なってしまいます。
ターボ域に入った瞬間からは、
今や懐かしい「軽いドッカンターボ」のような感覚も持ち合わせています。
100キロまでは、信じられないかも知れませんが、
「かなりあっという間」に到達できます。
5速マニュアルも、高速道路に乗らなければ
「4速までで、ことが足りる」という状態です。
「2.3.4」を常用する形になるのではと思います。
ターボの恩恵もあって、中速域からは「かなりのトルクの厚み」が
ありますので、
トラックに乗ったことがある方は「その感覚」が分かると思いますが、
そんな状態です。
「1.5クラスのスポーツカー」と言っても、
間違いではないのではと思います。
フィーリングこそ「官能的」とは言いづらいです・・。
官能的なディーゼル用のマフラーなどが
あれば、少しはマシになるんでしょうけど・・・。
でも同乗者から「うるさい」というクレームは出ませんし、
「ディーゼルに乗っている」感覚も、同乗者にはないそうです。
それより、
「3000円分のガソリン(ディーゼル)入れて、
600キロ近くも走って、うらやましいね」
って言われることの方が多いです。
ただ、エンジンは良いのですが、
問題は「足回り」です。
「バン」といっても、サスは「柔らかめ」で、
ロールが多め。
さらにバン用のタイヤでは、完全にグリップ不足です。
でも見方によっては、「だから面白い」とも言えます。
「シャーシが、エンジンに負けている」
という言葉がありますが、
イメージではそんな感じです。
プロボ/サクは「前輪駆動」なので、
アンダーが思い切り出てきますが、
これが「後輪駆動」なら、
ホントに面白いクルマになるんじゃないかとさえ感じます。
タイヤがグリップしないので、
簡単にドリフトマシンとなるんじゃないかと思います。
余計なものが付いていない「バン」なので、
「だからこそ単純で楽しい」という、
わたしの見解です。
「道具のように使えて、気軽で楽しい」
「故障知らず」
そして「常にリッター20越えしてくれる、財布に優しいクルマ」
です。
次のスポーツの目指す道は、
このディーゼルではないでしょうか♪
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Posted at
2011/01/05 19:10:54