パナソニックから現在発売されているGシリーズといわれる3機種、
G1、GH1、そしてGF1。 上記写真はGF1。
そして、オリンパスPEN「E-P1」、そして先日発売された「E-P2」。
いずれもミラーレスを採用した「マイクロフォーサーズ」という規格のカメラ。
フランジバックを短縮させた事での、一眼ではあるが、一眼レフではないカメラである。
コンパクトデジカメの上、デジタル一眼レフカメラの下に位置するカメラで、
最大の特徴は、小型化のカメラで「レンズ交換が可能」ということ。
この規格ならではの、最大の特徴で、「持ち運びが楽」という点も、最大の長所といっても良い。
こういった事もあって、大ヒットのカメラとして爆進中である。
一眼レフは、ご存じの通り大型のため、持ち運びが不便で、手軽には持ち運べない。
その結果、大きなイベントなどじゃないと持って歩かないという方も多いはずである。
カメラを所有した事、どのように使うかは、人それぞれ。
綺麗に写したい、持ち運びが楽、デザインが好き、所有するだけで満足、レンズ交換が楽しい
など、様々。
オリンパスのPENなどは、往年のデザインで登場しているため、
あのデザインでホの字になっている方も多く、 カメラ所有の楽しみのひとつでもある所有欲、
酒でも飲みながら、カメラを触ったり写したり眺めたり、
そして、レンズを交換しての楽しみが、このマイクロフォーサーズにはあるのだ。
「レンズ交換」が可能という利点の中で、昔のフィルム時代のレンズなどが、
マウントを装着する事でほとんどのレンズが装着出来るのだ。
ライカのレンズなどもそのひとつ。
ここで私が紹介するのが、スイス製のアンジェニューというレンズと、アリフレックス・レンズ。
下記が、アリフレックス レンズ。
このレンズは、「シネレンズ」と呼ばれるレンズ。
シネレンズとは、フィルムムービーカメラ用のレンズで、
写真にも写っている16mmシネカメラ用のレンズ。
ちなみに、映っているゼンマイ式の16㎜フィルムカメラは、
BELL&HOWELL の 70 MODEL DR というカメラ。
3点レンズ式で、アンジェニューの 0.95/25mm、1:1.8/10mm、1:2.5/75mmなどが普通に付く。
アリフレックスのフィルムカメラも、現在でも映画用で使用される名機のカメラだが、
16㎜用のシネレンズ。
映像会社であるために、所有しているレンズを引っ張り出してきたが、現在は現役を引退している。
このシネレンズは、これまでは16ミリフィルムカメラや一部フィルムカメラじゃないと装着できず、
現役を引退した昨今では、高級なレンズなのだが「使用用途が無かった」のだ。
残存本数も少なく、希少価値もでそうもんだが、使用用途がないため1万円以下の投げ売りの
状態だったが、
実はある理由で、今年から急激に高騰しているのだ。
現在では10万近くの値が付いたりしている。
その理由というのが、このマイクロフォーサーズカメラの登場である。
このカメラに「マウントアダプター」、その中の「Cマウント」を装着すると、
シネレンズが装着できるのである。
写り方は、好みにもよるが一級品と言える。
レンズによっては四隅がケラれはするが、デジカメではトリミングも出来るので、問題はないし、
ケラレる感じもまた良い。
何より、PENやGF1などに装着した時のデザインと言ったら、これまた酒がすすむ。
「装着できる」ということ、それが何よりの幸せだったりするのだ。
これまでCマウントレンズは再利用がほぼ出来ず、
昨年にルミックスG1登場以前は二束三文で売られていた現状。
昨今の急騰で乗り遅れた人も多いようだ。
Cマウントレンズを使用したくてPENなどを買う人も多いと聞く。
シネレンズは、Fが0.95など、大口径レンズ各社から登場しているのだが、
実はムービーである16㎜等のフィルムカメラは、暗いところでも撮影しなくてはならないため、
大口径レンズは、当時の写真カメラの比ではないほど、このF値クラスのレンズは多かったのだ。
アンジェニューの 0.95/25mmなどは、今は10万を超えると聞くが、
0.95じゃなくても、1.1や1.4などは、シネレンズでは「普通」なのだ。
しかし、写真となれば0.95なんて必要なかったりするため少ないが、
これがマイクロフォーサーズで装着できるとなれば、話は別という事態が起こったのであろう。
さらにCマウントを介して装着されたデザインといったら、格別となれば高値にはなるだろう。
が、しかし所有している私が言うのは何だが、10万は高すぎである。
せめて5万だろう・・。
アンジェニューのレンズなどは、もう使用用途がないかなぁと思っていたところに、
マイクロフォーサーズのカメラを知った時は、さすがに私も 「お!レンズが使えるか!?」
と思ってしまった。 機材倉庫に眠っていたのだが・・。
オリンパスPENとパナソニックのGF1、どっちがいい? と聞かれると少し困るのだが、
基本性能となれば、GF1の方が上。 コンデジから上がった人からも使いやすい。
ただPENに関しては、なんと言っても、あの「デザイン」に尽きる。
しかし、GF1と比べればフォーカスが合うのが遅かったり(GF1が早すぎるとも言える)、
慣れれば良いが、使いやすさもGF1の方が良かったりする。
PENにはない、ストロボまで付いている。
先日発売されたPENのE-P2は、1と比べると、基本性能はほとんど変わらないが、
色と電子ビューファインダーが装着できるようになった事が大きい。
しかも、GF1と比べると格段に綺麗。 100万画素を越えているのが大きい。
最初から付ければいいのにと思ったが・・。
追尾オートフォーカスも、新たに加わった。
どちらかといえば、玄人好みなのがオリンパスPENといったところ。
フォーカスが合うのは相変わらず遅かったが、ジオラマなどの撮影機能は、美味しい機能のひとつ。
もしPENが欲しいと思ったのなら、
カメラに慣れていない人ほど、GF1を触らない方が良いかも知れない。
一点買いで良いのではないか。
あのデザインを買うだけでも価値がある気がする。
上記のシネレンズも、オリンパスの方が明らかに似合っていたりする。
どれだけ自分が満足できるかに尽きる。
カメラ機能を重視する人ならば、パナソニックに行ったほうが良い。
PENでは、不満が出るだろう。
PENシリーズは、マニア好みと行って良いかも知れない。
まぁ、私もその1人だが・・。
特に、マウントを付けて、オールドレンズなどで遊びたい人は、
ボディー内手ブレ補正のPENの方が良いのではないかと思う。
パナソニックは、ボディ内ではない。
しかし、こういったレンズが装着できる事で、カメラ遊びの楽しみが倍増しているのは確かで、
デジタルで素晴らしいものを作ったなと思う。
私は年末にカメラを買おうかと思っているが、久しぶりにこのレンズを使ってみようと思う。
散歩しながら、写真を撮る。
昔のフィルムと違って、何枚撮っても、金がかかる訳じゃない。
首からカメラを下げて、町並みや風景を撮って、散歩するのはどうでしょうか?
カメラって、楽しいんですよ♪