2008年09月07日
軽自動車満足度で、2008年度ナンバーワンに輝いたタント。
昨年はムーブが獲得しているため、2年連続でダイハツ獲得している。
正直、個人的にも軽自動車市場でのダイハツの力は凄いと感じる。
スバルの軽自動車の撤退で、我が愛車のサンバーがどうなるのか、
ダイハツのハイゼットに吸収されるのかどうか分からないが、
時期サンバーの動向次第で、個人的にはダイハツを心底認めることになる
のか、今から興味深い。
さて、現行型タントは、スズキのパレットが登場する前までは独占市場だったが、
この超ハイトワゴン2台は、今真っ盛りの旬な軽自動車となっている。
個人的には、パレットと比べれば、タントに分があると思っている。
☆エクステリア
標準タントとカスタムの2種類存在するが、若者向けのカスタムと、
それ以外の標準車として位置づけできる。
カスタムを中心に見てみると、ワルをイメージしたような、エクステリア。
一方パレットでは、抑えたデザイン。 外観は、どうしても人それぞれの
好みや主観があるので評価しにくいが、人が見る外観の高級感は、
タントに分がある。 パレットは、前面は良いと思うのだが、
リア周りのデザインが残念と感じる。丸みを帯びさせるデザインになって
いるが、それが原因だと思う。 それと真後ろから見ると、ホンダのバモスと
勘違いするようなデザイン。 マイナーでは、これを改善して欲しい。
☆ インテリア
タントやパレットの最大の魅力は、後部座席につきる。
タントは、260㎜ロングスライドを装備し、ひざ周りに約400㎜の余裕を
稼いでいる。 これは、165㎜スライド、ひざ周り約350㎜のパレットを
余裕でしのいでいる。 これは、3ナンバーミニバンの2列目より広い
計算になる。
シートの出来も、パレットより上。 厚さも、最近発売したムーブ・コンテに
次ぐ出来映え。 ただ、コンテとの差は結構あると思って頂きたい。
コンテのシートは、軽自動車枠を超えている。
左右非対称ドアを用いているタントは、助手席側がスライドドア、運転席側が
普通のドアの形状。 パレットは、グレードにより両側スライドドアである。
タントのスライドドアは、もう一つ特徴がある。
CMでもおなじみの、助手席ピラーが無いために、助手席とスライドドアを
開け放つと、広大な面積の出入り口が登場する。
Bピラーをドアに内蔵した、通称「ミラクルオープンドア」と呼ばれるモノ。
これを頻繁に使用するかと言えば、あまり重宝しないかもしれないが、
荷物の積み卸しなど、活用次第では非常に使える装備だと思う。
スズキ・パレットは、この装備だけでもタントに敵わない点の一つだ。
しかしこのスライドドアは、サンバーやバモスのハコ型のスライドドアと違い、
単独でスライドドアを開けると、開口幅が狭い。 パレットも同様。
しかし、天井が高いためにあまり不自由を感じないが、荷物の積み卸しも含めて、
ミラクルオープンドアを持つタントは、パレットより使い勝ってが良いと
いうことになると思う。
装備はホントに充実している。 HIDはもちろん、カスタムではMOMO
ステアリング、照明付き両席ミラー、キーフリー、後部座席の重宝する物入れ
である、イルミ付きオーバーヘットコンソール、パワースライドドア、
イージークローザーなど。
オプションでは、グローブボックスランプ、サイドエアバックなどが沢山あるが、
ぜひ装着したいのが、チルトステアリング、シートリフター、ツインリアヒーター
だと個人的に思う。
時にツインリアヒーターは、この広さがあるために、後部座席のことを考え
ぜひ装備したい。 ちなみに、メーカーオプションとなっているので、
後付けが出来ない可能性があるので、ディーラーに確認して欲しい。
若者向けに、結構な数の室内、外観のブルーLED系のイルミネーションの
オプションも存在する。 好きな人にはたまらないと思う。
運転席の座り感だが、特に違和感を感じない。 上が広すぎるとさえ感じる。
落ち着かない人もいるかも知れない。 なにせ、サンバーやバモスなどより、
遙かに頭上空間があるのだ・・。
ハザードスイッチが、スイッチ全体を赤くしているのは好感が持てる。
場所的な面も含めて、見やすいし押しやすい位置にある。
小物入れも、数多く存在する。 センターメーターのため、運転席前にも
物入れがある。
インテリア関係の短所では、一番に言いたいのはセンターメーターだ。
センターにあるのは好みもあるので好き嫌いがあって当たり前だが、
それ以前の問題で、「遠くて見にくい」のである。
しかも、トリップメーターやガソリンメーター系が、一番遠い助手席側に
あるのはどうしたものか。 あれは意味が分からない。
ムーブのセンターメーターは見にくいことはないし、トリップ系も運転席側
にある。 なぜあのメーターを、ダイハツはOKを出したのかが分からない。
もう一つ残念なのは、助手席で足が伸ばせないことだ。
デザイン上、しょうがないと思うが、グローブボックス下に余裕があまり無い
ために、足をビーンと伸ばそうとすると、ぶつかってしまうのだ。
個人的に嫌う、タイヤの張り出しは大丈夫で、中央オフセットもない。
座るスタイルに窮屈感はないので、心配はないが、足を伸ばすクセのある
助手席に座る乗客には、ストレスになる可能性はある。
あとは、後部座席が広すぎて、前に座っていると後ろの声が聞こえづらいという
弱点? もある。 これは、仕方がないですね・・。
軽自動車は、幅、全長の規定があるために、全体的な広さでは普通車には
どうしても敵わない。 特に、いくら広いといえど、横幅はどうしても
コンパクトカーには負けている。 大差ではないが・・。
その点で注意したいのが、いくらタントもパレットも広いといえど、
後部座席を最大まで下げると、リアガラスに極端に近づく。
そうすると、明らかに追突された時の後部座席の死亡率が高まることになる。
こればかりは、いくらシートベルトを後席装着しても、直接追突された車に
後部座席の人に直撃すれば、ひとかたまりもない。
特にこのことは、チャイルドシートを装着して、シートを最後まで下げている
家族の方は注意して頂きたい。 3ナンバーミニバンの、セカンドシートに
チャイルドシートを装着しているのとは天と地の差がある。
ミニバンには3列シートも空間もあり保護力があるが、タントにはない。
ボディ鉄板も軽自動車は薄いのである。
この点だけは認識していた方がよいと思う。
☆ 走り
950キロ近くの重量があるために、走りは800キロ台の他の軽自動車と違い、
「重厚感」は避けられない。
カスタムターボは、ターボの力でストレスはあまり感じないが、
ノーマルはさすがに感じる。 58馬力でも力不足。
それ以上に、ワゴンRやムーブでは味わったことのないものを感じるのは、
高速道路などの「横風」の弱さである。
あの面積があるので仕方がないが、ドライバーは軽くハンドルを取られる。
搭乗者でも、風の強い日は小刻みな揺れを明らかに感じることになる。
サンバーなどのハコ型よりはマシだが、それでもムーブ等に比べれば、
明らかに弱い。
あの全高を持つために、コーナーに入った時の「ユラッ」とくる不安定感も
どうしても感じてしまう。
この点だけは覚悟して頂きたい。
広さによって、犠牲にしなければならないものは、必ず存在するのだ。
タントやパレットは、 縦方向の走りは良いが、横方向には弱い。
それを差し引いても、タントは非常に魅力がある。
仮に、先日書いたムーブ・コンテとタント、どっちを買う? と言われると
本気で悩むかもしれない。
そういう悩み方をするとで、他メーカーの車が蚊帳の外になってしまうため、
先日登場のムーブ・コンテは、非常にダイハツの車販売では貴重なポジション
になっているのだと感じる。
さて、ライフとワゴンRは、どうチェンジしてくるか楽しみだ。
Posted at 2008/09/07 02:47:54 |
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