えー、ご近所の
ワゴンRが車検に出たため、
代車がきました。 「ミニカトッポ タウンビー」です。
さっそくインプレをしたいと思います♪
最初に結論を言いますと、「 いい! 」です。
全長×全幅×全高 3295×1395×1695mm
内長×室内幅×室内高 1625×1210×1460mm
直列4気筒SOHC16バルブ 車両重量 720kg
最高出力 55ps/7000rpm 最大トルク 6.1kg・m/5000rpm
です。
今の軽自動車と比べると、ハッキリ言って「軽い」です。
4気筒なんですよねぇ、実は♪
★ エクステリア
代車で来た「タウンビー」は、当時のクラシックブームに乗っかった、
ミニカトッポのグレードの一部。
「でめきん顔」??のため、好き嫌いがハッキリ出るが当時のノーマルは、コレ。
平成5年9月~平成10年10月まで、タウンビーを除いて販売された。
営業車などで、トトロの「ネコバス」にカスタムされたりしている。
メッキを多様されているが、メッキ部分以外でフェンダーなどが「錆びやすい」
弱点もあるようだ。
★ インテリア
最近発表された新型よりも「広く」感じる。
旧規格のために、サイズ的には狭いはずが広く感じるのは、
「外板」が薄いせいである。 ドアが薄いという事は、側面衝突も含めて、
「新規格より事故に弱い」ということになる。
それに引き替えで手に入れているのが「広さ」だ。
天井が高いミニカトッポ最大の利点は、
「一度味わうとクセになる心地よさ」。
ダイハツ「タント」に比べて、「ちょうど良い高さ」だと思う。
新型は、このミニカトッポやトッポBJと比べると、
当時の雰囲気は、ほとんどない。
昔のイメージを持っていくと、がっかりするかも知れない。
この時期のミニカトッポは、独特の雰囲気が存在したため、
「心地よい広さ」と「内装の作り方」の合わせ技1本だったと言える
かも知れない。
ミニカトッポは、広い年齢層でファンがいるという。
新型が発売される前、生産中止状態にあったが、復活の要望が高かったという。
理由は、上記の長所に尽きると思う。
くわえて、使いやすいし、当時で他にはないパッケージだったからであろう。
今はタントなどがあるから、昔程の長所は薄れたかも知れないが・・。
レザー調シート、チェック調の内装に含めクラシックにまとめられている。
ハンドルもウッド調にしてもらいたい・・。ちなみに代車はエアバック装着車。
天井にはボックスもあり、オプションで天井ネットもある。
業務用にも、もってこいだと思う。
女の子に、ぜひ乗ってもらいたい。
デザイン以外でも、理由があるからである。
★ 走り
特筆すべきは、走りだった。 代車は9万キロ越えしているのを考慮する。
55馬力だが、軽さも影響して良い走りだ。
軽自動車レベルだが、コンパクトカーと比べれば力不足だが、
今の軽自動車よりは、走りは良く感じる。 登坂はキツイが・・。
アクセルレスポンスも、かなり良い方だ。
静かさも、当時のワゴンRよりも上だった。
たぶん、4気筒のせいもあると思う。
言い方を変えれば、耳障りじゃない音質を奏でるのである。
ハンドリングも、全高に反して、低重心が効いているため、クイックに曲がる。
というよりも「素直」なのだ。
ハンドルを切った後の揺れ返しも、許容範囲だ。
あくまで軽自動車レベルでの話だが、当時のワゴンRよりも上に感じる。
峠を攻めるような「走りの良さ」ではないが、エンジンフィーリングも
予想以上に良い。 回したくなるエンジンだ。
驚いたのが3速ATの出来の良さ。 メンテされているせいもあるだろうが、
この時代の軽自動車のオートマは「1速から2速の変速ショックが大きい」
のだが、このミニカトッポは「ショックがない」のだ。
一瞬、CVTかと思った程だ。
2~3速には適度にあるのだが、それでも小さい方だ。
スズキの当時のオートマより上。
そして、「運転がしやすい」。 グラススペースが大きいせいだ。
これが、安い軽自動車として女の子に勧めたい理由の一つだ。
ツボにはまれば良いだろう。
運転しやすい車は、探すとあんまりないのだ。
カングー
というルノーの車があるが、軽自動車のカングーと言う感じ。
レベルはカングーの方が遙かに上だが・・。
リアシートは、旧規格からみれば広い。 今でも通用する広さだ。
天井も高いせいで圧迫感を感じる事もない。
写真で見て分かるだろうが、1+2ドアである。
道路側に子供が飛び出すのも防げるし、ボディ剛性も上がる。
私は、このレイアウトはいいと思う。 運転席側から出入りできないので
不便さを感じる事も多いが、ボディがしっかりするので気に入っている。
以前乗っていたRVRも同じレイアウトだったが、個人的にこの時代に出ていた
三菱車は作りがしっかりしている気がする。
弱点という弱点は、あまり短時間では感じなかったが、
使い勝手の面で、オーディオが1DINであるということ。
今の時代では・・・というところだ。
それと、運転席・助手席とも、下までウインドウが下がらないのだ。
窓を全開しても、下まで窓が下がらないので、肘を置くと痛い。
一瞬壊れているのかと思ったが、運転席・助手席の両方だった。
後はバックランプが暗すぎる。 おかげでバック時の後方視界が悪い。
デザイン上の関係か、運転席側に1灯しかなく、それが原因。
ナビのバックモニターを付けるなら、役に立たなくなる可能性が高い。
夜間のバック時もモニターが確認できるのは、バックランプのおかげで、
このミニカの明るさでは、見えにくいはずだ。
ただこれには理由があり、当時の三菱が押していたバックランプの反射で
距離が分かるという機能を持っていたせいだ。 当時のRVRもその一つ。
バックして、バックランプの反射光がボディに隠れたら、
「ボディと壁などの距離が50センチに迫った」という意味を持つ。
この時期の一部三菱車が採用していた機能である。
走りの面で、ブレーキが弱い気がした。
踏む力を強くしないと止まらない面もあり、これはメンテナンスで良くなる
かもしれないが、現状で感じたのはブレーキに弱点があった。
この個体だけかも知れないが、試乗して確かめてもらいたい。
結構、試乗して好感触だったミニカトッポ。
案外、車検に出てるワゴンRよりも良かった事が意外だった。
個人的にはツボに入った。