遅れながら、現行フィットのインプレッションです♪
レンタカーですが、1.3リッター・4WDのグレード「G」です。
大半のユーザーは、2駆のCVTを選択していると思いますが、
この4駆、「5速オートマ」なんですね。
まず、走りの面から。
走り
L13A型 水冷直列4気筒SOHC16バルブ
馬力 100ps/6000rpm 最大トルク 13.0kg/4800rpm
車両重量 1140kg 全長×全幅×全高 3900×1695×1550mm
レッドゾーンは6500回転から。
エンジンの鳴り方は、「官能」とまでは言い切れない状態でしたが、普通です。
回したいと思わせるまではいきませんでしたが、回したくないとは思わせる事は
ない、ホンダエンジンの長所があります。
このメーターを見ると、トールボーイだったころのホンダ・シティのメーターの
ようで、ちょっと懐かしかったです。 センターにデジタルメーターだったら、
もっとメーターを見る事が楽しめたのではと思います。
フィットの4WDは、
車両重量が1140kgに対して、最大出力は100馬力の1.3リッターエンジン。
このグレードを購入する方は、少なくともビンビンの走り好きという訳では
ないと思います。 たぶん1.5RSになると思いますが。。
正直、フツーに乗る分には、「何ら問題ない」クルマです。
かなりエンジンを回して、左右に振ってみましたが、横方向の剛性も取れている
感じですので、女性が乗るにしても不安感が出る事も無いでしょう。
まぁ、もっとパワーが欲しいとは言いたい所ですが、
そうなれば1.5リッターを選びましょう。 私的にはパワー不足です。
おそらく、車重が2駆と4駆では100キロ近く違うので、
この差が大きいと思われます。
滑ったら4駆になる「リアルタイム4WD」ですけど、
通常オートマチックのロスと、車重が大きく響いているようです。
走りを楽しみたいのなら、CVTの方が間違いなくオススメです。
エンジンをぶん回すと、5速変速オートマですので、変速ショックはわずかに
出ますが、通常ではよほど意識しないと気になりません。
5速だからと言って、普通のオートマとなにも変わりません。
ただ、4WDのためか、停止時状態からのアクセル踏み込み時に関して、
「アクセルを踏み込んだ時に、エンジンの反応がワンテンポ遅れる」
ような習性がありました。 ただこれは、ホンダ側の狙いだと思われます。
トランクションコントロールが効いているような感じ、
2速発進しているの? という出足になります。
良い意味で、グンッという出だしにならないので、乗っている側からすれば、
スムーズに発進する感じになる事で、「上手に運転している」と思われる
かもしれません。
逆に、何らかの理由で「急発進」しなくてはならない時には、
なめらかな発進になるので、人によっては「かったるく」感じるかも知れません。
雪国などで、4WDが必要としない限り2駆になると思いますし、ミッションは
2駆はCVTのみです。 4駆は全車5速オートマです。
女性にはあまりミッションの事は関係ない話かも知れませんが、
燃費に関する事を考えれば、CVTの方がいいかもしれませんね。
個人的には通常オートマの方が好きなんですけど・・。
燃費は、カタログ上でも2駆と4駆ではリッターあたり3~4キロの差がある
ようなので、4駆じゃなきゃと言う方以外は、2駆のCVTでしょう。
4駆でも「4駆ならではのクセ」というものも出ませんでしたし、
通常運転では、いい足回りをしていました。
程よい堅さもありますし、足回りは「さすがホンダ」だなと思わせてくれます。
インテリア
スッと座ってみると、なんとなく「現行シビック」に乗っている感覚が
ありました。
走ってみても、座ってみても、「あー、売れている理由が分かるな」と
思わせてくれます。 値段も150万以下ですので、納得できます。
ただ、Aピラーが結構迫っているため、上方向の圧迫感があります。
余裕があれば、スカイルーフを付けたいところです。
サイドには「三角窓」もあり、横方向の視界は良かったです。
現在、ウチが乗っている「初代スパシオ」と比べると、視界面では劣ります。
運転のしやすさという面でも劣っており、初代スパシオは、かなり考えられて
造られていた事が痛感できます。
最大の原因が、インパネ回りの高さが「高い」んです。
慣れれば気にならないですけど、「視界の下半分からの圧迫感がある」
よりは、ない方に越した事はありません。
ヒトの視覚効果を上げたいなら、胸の高さにあるものを、出来る限り
乗員に近づけずに、遠ざけたデザインにした方がいいと思います。
新型ライフでも感じていたのですが、このカップホルダーが個人的には絶妙。
ジュースを取るには少し遠いのですが、「引き出し式ホルダー」より
感覚的に良い気がします。
ナビ付きでしたが、使いやすい位置ですので合格点でしょう。
なにより、ホンダのお約束であるハザードスイッチの「スイッチ丸ごと赤」という
こだわりは、フィットでも健在。 これは大事です。
ただ、エアコンのスイッチと、空調のダイヤルは、隣り合っている方が
良い気がしました。
助手席側ですが、最近めっきり減ってきたなぁと感じていたのですが、
ドアトリムの辺りまで、「フサフサの材質」が延びてきています。
これ、高級感を感じるには良い事だと思うのですが、最近は雨が当たる場所
だからか、コストダウンのためか、めっきり減りました。
最近のクルマは、このドアの辺りの材質が「安っぽい」のが目立ちます。
ある意味、「一番ヒトが触る場所の辺り」なので、ここの材質は落とさない
方が良いと思っているのですが・・。
後部座席は、狭くはないですが、広いとは言いにくい感じ。
リクライニングの傾斜角もないのも残念。
不満レベルではないですけど、
「現行ライフの方が、座って心地良い感覚」だったのは何故でしょう・・。
軽自動車で「ライフ」などと比べると、ここが違いますね。
荷室が広い。 これに尽きますね。 しこたま広いとは言いづらいですけど、
安全面も含めて、軽自動車との違いが大きく出るポイントでしょう。
最後に、ダッシュボード回りは、こんな感じ♪
昔で言えば、コンパクトカーの「カローラ」になっている感じがあります。
コンパクトカーの基準は、フィットなのかなと感じます。
昔、セダンの王道が「カローラ」であり「サニー」だったように、
コンパクトカーの基準が、フィットが2代目になった事で完成した感があります。
私はあまりヒトと同じものに乗らない性格のヒトなので、
フィットを買う事はないと思いますが、レンタカーなどでは指名する事は
あると思います。
あの値段の安さも魅力の一つですね。
値段のランクが上がった日産キューブが、どこまで応戦できるか。
運転の楽しさという感じでは、フィットの方が完全に上という事は、
新型フィットを乗って実感できました。