えー、リリースでは、今月25日に発売となっている「アクシス トリート」という125ccスクーター。
今日、所用で嫁とバイクで出かける予定だったのですが、
今、手元に、2人乗りできるバイクがない(^_^;)
CD90がオークションで落札して頂いたためです。
そして急遽、仙台の「早坂サイクル」さんで、
「レンタルバイク」 をやっていまして、
そこで125ccクラスを借りようと思い、借りたバイクが、「アクシス トリート」でした。
確か・・バイク雑誌で、ヤマハから22万の格安バイクが発売されるって見たけど・・コレか?
と思っていたら、「アクシス トリート」でした。 走行距離が、1キロって・・(^_^;)
ド新車をレンタルして走ってきました♪
では、恒例のインプレッションです。
デザインなどは、上記愛車紹介の・フォトギャラリーに掲載しておきます。
とはいえ、フロントデザインは、いかにも「ヤマハ」という感じです。
それ以外でも、メーターやウインカースイッチなどのハンドル回りも 「ヤマハです!」と言われる
デザイン。
受け入れやすいですが、新鮮味もない、というデザインです。
リア周りには個性も見られますが、「フツー」という言葉がよく似合います。
現状では、カラーも
「白・黒・銀」 というベーシックな3色のみ になっているために、
フツー感が全開で、無差別に置かれているバイクの駐輪場では、
この新型アクシスは見つけにくいかも知れません。
ライディングポジションは、735㎜のシート高になっており、足つき性は良い方です。
女性にはやや高めでしょうか。
シート自体も、「長さ」「サイズ」共に大柄で、「固柔らか」というシートクッションになっています。
通勤程度の距離では、シートで疲れが出る事はないと思います。
この段階までは、「普段の足」「乗り潰す」という使い方に限定すれば、
22万という車両価格、バイク店等価格はもう少し安くなりますけど、合格点だと思います。
この金額で、短所は挙げたくない気もしますが、走り以外の点で、気になる点は見えました。
それは、タンデム時です。 今日、ウチの嫁さんを乗せて往復50キロ走破しての感想です。
新型アクシス トリートのタンデムステップは、可倒式ではなく、フロア一体ステップになっています。
その影響で、足の置き場が
「横方向に狭い」ため、踏ん張りが効きにくいです。
特に、ライダーの腰に手を回すスタイルを取る場合、特にそう思えるようです。
リアキャリア兼タンデムバーが装着されていますが、そちらを持ってタンデムする場合は、
逆に足の重心が浮いてしまいがちになり、余計不安定になるようです。
これは、タンデムして走らないと分からない部分と思いますが、
嫁曰く、変に踏ん張っていた事と、足の内側がボディにぶつかり、「足が痛い、足が痛い」と
降りてから言っておりました。
さらに、ステップの高さの関係上、「タンデムする人が、ヒールや高さのある靴を履いている場合」は、
乗りづらさと言うよりも、足が疲れて仕方がないそうです。
私も確認しましたが、タンデムステップの位置が高め過ぎる位置にあるのは確かです。
タンデムする人は、この高さも含めて「踏ん張りが効きづらい」と感じるでしょう。
この点から、タンデムする方、特に女性はスニーカー等で乗ってもらうのが無難のようです。
他には、メーター周りの点で、「ウインカーを左右独立ランプ」にして欲しいという事。
原付のような左右一体ランプでは、どっちが点滅しているのかが分かりづらいんです。
この新型では、またがっている時に、ヘッドライトやウインカーレンズは見えませんので、
この気遣いが欲しい気がします。
そして夜間時のハイビームのランプです。
個人的な差はあると思いますが、ハイビームのブルーランプが、「まぶしすぎる」んです。
結構気になるくらいの明るさなんで、視界を邪魔するくらいの明るさがあります。
もう少しだけ、ハイビームのブルーランプの光量を下げて頂きたいです。
それでは、走りに関してです。
インジェクションで、110Kgの車重に対して、8.1馬力。 最大トルクは0.91 kg。
この車重に対しては、やや馬力は控えめです。
その影響もあり、最高速は、
約85キロ付近です。
弱い下り坂で90キロまで確認できましたが、その辺りが限界点と思われます。
海外輸出の影響でしょうが、メーターが140キロなんていらない所まで刻まれていますが、
間違ってもそこまでは出ません。
出だしは、「ニブい」の一言です。 というより、明らかにそういうセッティングになっています。
ドン!とスロットルを吹かしても、ウイリーする加速というものはほど遠い、というまったり感が
あります。
20キロから70キロまでは、スムーズに加速するという感じです。
この速度域に関しては、全く問題はないと思います。
出だしがかったるいせいで、余計にそう思えてしまいがちですけど、
この速度域に関しては、ノーマル状態では、文句を言ってはいけないと思います。
70キロを超えたあたりから、急に伸びが悪くなり、70から80キロまでが中々加速して走らない
という状態があります。
気持ちいいのは、20キロから70キロと認識していると良いでしょう。
登坂は苦手な部分でしょう。
急な坂になると、失速とまではいきませんが、
加速は無理な状態です。 「失速しないで走れている」という状態になるでしょう。
加速感や伸びというモノに関しては、Vベルト方式の弱点とも言えるでしょう。
先日乗った、スーパーカブ110よりも、正直かったるい感じがするのは、
チェーン駆動とVベルトの違いも大きいでしょう。
チェーンの方が、明らかにダイレクト感が違います。
走りの安定感は、まったく問題ないでしょう。
初めて乗っても、すぐに慣れるというセッティングになっていましたし、
妙なクセもありません。
安定感は、タンデムしていても、良好でした。
後ろに乗っている事もあまり気にならず、タンデムしてクセが出るという事はありませんでした。
ブレーキは、フロントはディスク、リアはドラムです。
リアの効き具合は、さすがに少し弱い気がしました。
何度か追突しそうになってヒヤッとする事が数回あり、フロントブレーキをしっかりとかけるという
クセを付ける必要はあるかも知れません。
全体的に見ると、金額を含めると合格点といったところだと思いますが、
安定性が結構優れている事もあって、あのエンジンが惜しいと感じてしまいます。
しかし、このバイクは
「すぐ慣れる」という長所 は、少なからず持っています。
125ccスクータークラスの「スーパーカブ」的な要素は持っていると思います。
「何も求めない、最低限の125・スクーター・ベーシック」
というキャッチコピーが似合うと思います。
このバイクに乗ると、原付1種は、50ccまでじゃなく、125までにしていいんじゃないかなと
思いました。
今回のインプレッションは、ド新車の状態で行いましたので、
最高速や伸びなどは、エンジンの当たりがついた時に、改善するかも知れません。
それでも、3ケタが出る事はないと思います。
むかし発売されていた、ヤマハ「アプリオ」の125ccみたいなオーラを持っている気がしました。
ジョグではない気がするんですよね・・(^_^;)