
もう先月の事ですが、ミニに乗りはじめて3年が経ちました。
ミニが家に来てから私の生活は大きく変わり、色々と楽しい思い出もできました。
これからも大事に乗っていこうと思います!
思い返せば3年前、このミニを北海道の中古車屋さんに見に行った時にこのクルマにクーラーが付いていない事を知りましたが、インペリアルクラフトというお店でエアコンキットの取り付けを行っていると知った私は「ちょっとお高いけど、このキットを付ければクーラーが使えるんだからまぁいいか!」と安易に考えてミニを購入!
しかし、それはそんなに簡単な話ではなかったのです・・
私の購入したツインインジェクション(MPI)のミニにはエアコン用のアイドルアップ機能がなかった為、クーラーをONにするとコンプレッサーによってエンジンに負荷がかかり、瞬間的に回転数が大きく落ち込んでそのままエンストする事もしばしば・・
発進はもたつくし、高速道路走行中にエンストしかかって冷や汗をかいたり渋滞中に回転数が不安定になったりでだんだん嫌になり、せっかく大枚はたいて取り付けたクーラーでしたがいつしか使わなくなってしまいました・・
しかし、この猛暑で車内で熱中症になりかけた事もあり、いい加減この問題をなんとかしなければ!とあれこれ考えた末、コンプレッサーを制御してエンストしないようにする方法を思いついたのでした。
前置きが長過ぎましたが、コンプレッサー制御の為の装置を取り付けていきましょう。
作業にとりかかる前にまず材料を用意します。
そして、配線を剥いたり端子をつけたりしてスイッチやコネクター等を繋いでいきます。
(配線の詳細は整備手帳をご覧下さい)
『RPM2』と(写真だと逆さまに)書かれている小さな黒い箱のようなものが今回の肝、チェンジマン回転スイッチ(ウィンドウコンパレータ)です。
エンジンの回転数によって機器のスイッチをON/OFFするモノで、これをエアコンコンプレッサーの電磁クラッチに繋げて回転数の低い時にはコンプレッサーの負荷がエンジンにかからないようにし、エンストを防止しようという算段です!
この回転スイッチにはECUの回転パルスから信号を入力するタイプとイグニッションコイルのマイナスから信号を入力するタイプの2種類がありますので購入する際には間違えないようにしましょう!
私はタコメーターから信号を取るので回転パルスタイプにしました(これが後々、重要になってきます・・)。
タコメーターの配線から回転信号を取り出します。
ちょっと怖かったのですが配線を切断し、Y字平型分岐コネクターで分岐させました。
回転スイッチと4極リレーの電源はヒューズボックスのACC電源から取り出しました。
配線を全て接続したら動作テストをします。
回転スイッチの蓋を開けて、左下のロータリーディップスイッチでエンジンのパルス数やコンプレッサーON/OFFの回転数等を設定。
そしていよいよ、緊張の瞬間・・
イグニッションON!!
・・・
カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ・・
ぇえ~!?
なんでぇ~~!?!?
回転スイッチと4極リレーが激しくON/OFFを繰り返し、明らかに異常な動きをしています!
そのうちコネクター部分も熱をもちはじめたので怖くなってエンジンを切りました・・!
う~む・・一体、何が悪いんだ・・?
配線のやり方なのか、私の理屈が間違っているのか、機器の故障なのか・・?
いくら考えても答えはでませんので、藁にもすがる思いで回転スイッチを製作した『中央電子設計』さんに電話して聞いてみました。
担当の方は私の話を真剣に聞いてくれ、色々とアドバイスをくれました。
しかし、あれこれと試行錯誤して何度も電話でやりとりしましたが、結局原因はわからず、やむなくこの日は作業を中断しました・・
この計画は失敗だ・・
失意のどん底で迎えた翌日、『中央電子設計』さんから電話がありました。
「あれからローバーミニについて調べたのですが・・」
えっ!?わざわざ調べてくれたのですか・・?
「そちらの年代だと、タコメーターにはイグニッションコイルから信号がいってるみたいですね。イグニッションコイル用の回転スイッチを送りますので試してみて下さい。」との事!
ECUからじゃなかったのか・・!
そのさらに翌日、早速イグニッションコイル用のチェンジマンが届きました。なんと、お手紙付きです。
なるほど・・同時点火の場合は1パルス(2気筒)に設定するのか。
至れり尽くせりの神対応に感激しました!(泣)
写真上が新たに送っていただいたイグニッションコイル用。
早速、入れ替えて動作テストします。
今度こそ・・!
祈るような気持ちで・・イグニッションON!
・・・
お~!カチカチいわない!
問題解決です!
こ、これでようやく・・
クーラーが使える!
チェンジマンが正常に動いているようなので各種設定を行い、設置していきます。リレー等はエアコンコントロールパネル裏にまとめて、チェンジマン本体はETC本体が収まっている自作のトンネルの中に収納しました。
チェンジマンを使用してエンジンが低回転の時にコンプレッサーのクラッチを切るのですが、それだけだと駐停車時にクーラーが使えないので手動でチェンジマンをスルーできるスイッチをクーラーのダイヤルスイッチ横に設置しました。
相変わらず仕上げが下手くそで見た目がイマイチですね~・・
なんとか全て設置できたのでテストドライブに出かけましょう!
運転中はオートオフスイッチをONにします。
スイッチが赤く光り、低回転時と高回転時のみコンプレッサーのクラッチが自動で切れるようになります。
試しに発進、停止を乱暴に繰り返したりしてみましたが、回転数は一旦グッと落ちるものの、同時にカチッと音が鳴り(リレーが切り替わる音)コンプレッサーが切れる事で回転数が落ち過ぎず、エンストまではしませんでした!
アイドルコントロールバルブ(ACV)で対応しきれないところをチェンジマンがうまくサポートしてくれるおかげで、クーラーがついていてもそれを意識する事なく、普通に運転する事ができます!(詳しいインプレッションは整備手帳をご覧ください)
作戦は大成功!!
停車している時は一旦回転数が落ちてもACVによる回転数の復帰のみで持ちこたえられるので、駐車時や信号待ちではオートオフスイッチをオフにすればクーラーを使用する事ができます!これはイイ!狙い通りだ!
それにしてもやっぱりクーラーがあると快適ですね~!
これで苦痛だった夏のドライブも格段に楽しくなりそうです♪
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2019/08/15 23:36:15