いきなり!CX-3と別れることになった。
次のクルマはナンと、アクセラスポーツである。
特定のメーカーにこだわってこなかった愛車遍歴史上、初の「リピーター」である。
アクセラについては新スレッドにするから、今回は
なぜ、CX-3からアクセラスポーツに成ったのかをレポートする。
*** 遡れば鬱積するものがあった
CX-3が気に入らないわけがないのだが、自分の都合上のことで、新車4ヶ月でバックに失敗し板金塗装、ルーフのヘコみ、フロントバンパーの擦り傷、2度のリアバンパー交換、その交換したリアバンパーがパネル側と色が合わなくなってきたこともあり、鬱積していたことは事実。極めつけはここでレポートしたとおり、新車から4ヶ月目にはバックに失敗し柱にぶつけてリアの板金修理も経験している。
これによりクルマの性能が落ちたということはないのだが、(それでも気になって補強パーツを入れたりしたけれど)
遺恨を残しつつのCX-3ライフだった。
おまけに2018年初頭から、ハンドルを切るとサスペンション周りからゴロゴロと音がでる現象があり、3度の入院でようやく解消したというのもあった。
車検を迎えるにあたり、エクステリアもイッキに直したいなあとタイミングを図ってきたが、この機会に電卓を弾けば、誘惑か困惑か、色々な展開になってしまった。これを説明しよう。
*** 心動いた下取り価格
サスペンションからの異音の件でディーラーで茶をすすり、何気に車検の見積りを依頼したことがきっかけ。ついでに下取り価格もお願い、その程度だったのだが、いつもの営業Sが鼻息荒くツカツカとやってきて「CX-3が間もなくマイナーチェンジします」
「マイチェン前の在庫処分と3月登録と、繁忙期の下取り車の高リセールで追金が〇〇万円・・・詳しくは見積書を郵送する、とのことだった。
*** 二度もCX-3を買う意義は十分にあった
一つはカラーリング。やはりソウルレッドがいいし,
少し興味を持った私は、次回は2.0ガソリンモデルがいいかなと思っていた。何故ならCX-3はガソリンモデルがとても良かったのを試乗して知っていたからだ。
後日、ズッシリと重い郵便物が届き、カタログに見積書が入っていた。総支払額はディーゼルのXDプロアクティブで1,228,000円。その隣に赤ペンで「追金85万円までは目指せます。」と書いてあった。なんだこれ、エラい下がっているではないか…。
そして一枚の「未来予想図」のような、下取り価格の推移予想図が入っていて、これが驚愕。CX-3は全然下落していない。2018年2月時点で、車検切れ間もなくの総額270万円だったCX-3 XDツーリングが60%しか落ちてなく、165万円で売れる。むしろ、初回車検を迎え、タマ数がでるこの2018年2月~3月をピークに、グラフは下降していく。
予想外のこの「未来予想図」を見てしまった私は、誘惑へのスパイラルに陥っていくのである・・・
*** イタリアの小娘に浮気
160万円ほどの原資を握るのなら、何もCX-3、同じクルマでなくとも、、という下心が湧き、愛車探しの旅へ(Web徘徊だが)出た。その旅は二日間の睡眠不足になるほど遠く、絶対に欲しいと思っていたシトロエン・C4カクタスに、フィアット500・ツインエアに着地。名古屋の方ならご存知、輸入車ブランドを多く扱う、ホワイトハウスの門を叩くことに。
ここで一つ注釈を。160万円程握ったとしても、次のクルマへの追い金は100万円も出せない。いや、ズル替えできるなら一番と考えている。
ここで見つけてしまったのは2014年型フィアット500・ツインエア・ラウンジで、走行15000キロ。車両164万円。諸経費を入れれば184万円となる。
実はツインエア、即ち2気筒の振動と音にはめっぽうヤラれていて、というのも昔、旧型のチンクに乗っていたから、「思い出再生装置」になってしまったのだ。それに可愛らしいスタイリングに改めて惚れ直している最中。チンクとのおしゃれ計画をしていたら、夜が明けてしまった。11年ぶりのイタリア車に乗るんだ、となんと成約してしまったのだ。ただし、マツダを展開していないホワイトハウスだから、下取り額は140万円となった。これで追い金は44万円となる。
*** 裏切ったのはどっちだ?
目が覚めても見えるのはトリコロールカラーのフィルタリングがかかった視界。T海マツダへなんと説明すればよいのか。「マツダへ戻ってくるのは2万パーセントない」までいうてしまった私を後に戒めてやりたい。
ハハッ!なんてことはない、たったの一晩でイタリアの小娘を捨て、マツダに回帰することを決めのだ。 理由は「実利」をとった次第。
*** 追金40万円以上入れて、4年落ちのイタリア中古車にするか、新車のCX-3にするか?
しかも前回悩みに悩んだ末、セラミックメタリックを選び、早々に飽き飽きしていたので、2台目はソウルレッドにしたかった。
翻って、惜しみながらもフィアット500はもう断っていいのだが、注文書も印鑑証明も入れてない。よく促される一時金50,000円はホワイトハウスに支払っていたが、広告の再掲載と、商談の機会損失の分をお支払いしますと言ったら、1万円だけ支払うことになった。3日間、チンクとムンムンの妄想をさせていただいた代償としよう。
*** さぁ大商談会
そしてT海マツダとの大商談会となる。狙うはCX-3のガソリンモデル、ソウルレッドクリスタルプレミアムの組み合わせ。2万パーセントをひっくり返した意気揚々の営業Sに、2Lのガソリンモデルの見積りを請求したら、追金63万円までさがった!さらに含みをもたせてあって、車両本体はもうさげられないので、下取り価格からもっと値引きが可能とのこと。中古車は利益率が大きいと聞いていたが、新車を売るためにここから削っていくのだ。「CX-5の中古車にしようかな」と舌を滑らせたとき、「やめときましょう」と営業Sからあっさり言われてことを思い出した。
*** アクセラがテーブルに登場
まてよ・・アクセラって手もあるなと思いついたのがこの時点。アクセラはまったくノーマークだったが、調べてみると、CX-3の不満を解消するクルマに成り得ると思い、同じくガソリンモデル15SのLパッケージとプロアクティブの見積りを請求。
これには営業Sも意外だったようで、CX-3買い替えパターンは一件あったが、、モデル末期のアクセラは例がないとのこと。
出てきた。ほら、ガソリンで最上級の15SのLパッケージでさえ、65万円までさがった。15Sのプロアクティブは55万円。ただこちらはCX-3と同じ内容の運転支援系の装備にするにはオプションになってしまう。それにこちらは16インチ。アクセラのプロポーションを引き立てるには18インチホイールにしたかった。それらをオプションで付けていくと、軽くLパッケージに追いつき、Lパッケージにアップグレードしたほうがオトク感があるというもの。
こうして、CX-3とアクセラをほぼ同じ金額に並べることができた。
*** 土曜日の昼下がり。汗ばむ決意と決断
2度目だがカッコいいCX-3をとるか?走りの質の良いアクセラをとるか?
つい数日前までフィアットに恋していた私は何処へ行ったのやら。
共に共通するのは、「そんなに長くは乗らない」という事。
個別に懸念することもある。アクセラはモデル末期で、リセールバリューは新型車の人気に左右される。ただモデル末期の熟成度は高い。
CX-3は2リッターのガソリンエンジンが解せない。同じ車重のアクセラが1.5リッターに対し、CX-3は全体的なサイズはアクセラより小さいデミオクラスに属する。
燃費もアクセラより劣りそうだ。これについて営業Sに聞いてみると、
「ディーゼルと対比させるため」とガテンのいかない答えが。
アメリカ市場投入のためではないかと、あたしは考えるのだけれども。
目下の悩みは、CX-3は2台目ということで、なんだかワクワクしない。
アクセラは、間もなく新型の発表で、反響次第では現行型が陳腐化するのが心配。
逆に期待し、スカイアクティブXの展開とコンセプトカーをよく再現されていたなら、また買い替えを検討できる。
両車でそれぞれ事情が異なり、悩みのタネはつきない。
*** 5分前までCX-3で決めていた
贅沢な悩みだと思うが、新車は好きな仕様でいつでも決めることができる。
ただ中古車の場合は、、引き合いが多ければ自分の気に入った車種がタッチの差で
手に入らないなんてことはザラだ。
上記を踏まえた上で、CX-3をなんとか50万円台まで下げようとして営業Sが引っ込んで
出てくると、「アクセラスポーツ15Sプロアクティブ、ソウルレッド、360°ビュー・モニター、スマート・ブレーキ・サポート&レーダー・クルーズ・コントロール、TV &DVDが付いた展示車があります!!」と速いツカツカ音でやってきて、いつもより鼻息荒く、気になるお値段は
「店長決済で40万円」最初の商談から下取りの追金95万円から、40万円に下がった。50万円台なら支払いも楽だと粘って商談してきたが、営業Sも最後のカードを切ったか、展示車を出してきた。未登録なら問題はない、これで即決となった。
と、ここまでがCX-3買い替え顛末記である。アクセラについては新規にスレッドを立て、また不定期にレポートするつもりだ。
前後になってしまうが、次回は最終回パート2、「CX-3の3年、3万5千キロ総括」と題してしたためていく予定である。
2018年5月3日