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Takahide Sumidaのブログ一覧

2015年05月07日 イイね!

スズキ・スイフト XS (USED1年)+1年7ヶ月(1700km)+19651km=21351km 【最終回】おかわりまでしたスイフト、ごちそうさまでした

スズキ・スイフト XS (USED1年)+1年7ヶ月(1700km)+19651km=21351km 【最終回】おかわりまでしたスイフト、ごちそうさまでした”重大発表”といえば、番組が終わるのが典型だが、前回のレポートに記した通り、マツダCX-3へ乗り換えのために今回が最終回という事になった。最後のレポートはこれまでを振り返り、いざ手放す事になった時の心中を明らかにしよう。







後ろ髪引かれる思い

 自宅を出てから駐車場に置かれているスイフトを見て、キーロックを解除してドアを開けて乗り込み、身辺整理をすれば、シートベルトを装着し、エンジンスタートのボタンを押す。キュキュボーンと国産コンパクトとしては上品な音と共にエンジンに火が入る。この一連の動作は他のどんなクルマに乗ってもする儀式で、クルマとの挨拶というか、そんなところである。

 シフトレバーをDに入れてブレーキペダルを離し、スロットルを丁寧に踏み込んでいくと、「よく出来てるなぁ」といつも感心させられる。スイフトはとにかく無駄がない。スゥーっとした感じだ。スイフトはフォーマルなクルマで、襟のシャツにジャケットの容姿で、というドレスコードがプレートに書いてあるんじゃないかって位の、マジメというか、地味というか、実直というか、素直というか、突飛な特徴を持たないクルマなのである。こうして漠然としたキーワードを並べてみると、何だかVWゴルフの評価記事のようだが、私はゴルフより100万円以上安くてこの出来なら、ゴルフやポロはとりあえず置いといて、スイフトを通過してほしいと思っている。トランクだけは目をつぶってほしいが…リアの開口部があれではしょうがないと思ってはいたが、リアのデザインテーマが似ているパトリック・ルケモンのルノー・メガーヌのリア周りも見てみたら、スズキはまだ発展途上なんだなと思った次第。そう、スイフトが仕事のアシとなってからはトランクにずっと悩まされていた。奥の方に積まれた荷物を取り出すのに、手前からえっさほいさと外へ出してからまた戻す、という始末。フィットのドンガラなら、荷物は全部平積みで済んだろうに、スイフトのトランクだけは辛酸をなめ続けた。



まだ言うか! CVT(駆動系)について言っておきたい


 一方、駆動系の副変速機付きジャトコCVT7のセッティングは一長一短で、筆者のCVT嫌いを露呈させるものだった。先のページでも記した、回転が上下する問題はCVT本体だけを特定出来るものではないので責任を押し付ける事は出来ないが、駆動系という括りでこうした症状が改善出来なかったのは悔やまれる。肝心のCVTという機構をもってクルマを前進させる性能で言えば、確かに伝達ロスはないが、エンジンから来るエネルギーを持て余し気味で、ガーガーと回転だけ先に上昇して後から車速がついてくる感覚は、私が16歳から乗ってきたスクーターの時代から違和感を禁じ得ないもので、何とも気持ちが悪い。おまけに惰性で赤信号まで到達しようとすると、引っ張られるようなエンジンブレーキがかかるので、惰性で停止位置まで辿り着けないなんて事はしょっちゅうだ。如何にも「ベルト感」な駆動は、ちょっと好みではない。ネガティブな話から入ってしまったが、ポジティブ面では間違いなくスムーズであること。私のようにじわーり、じわーりとアクセルを1mm単位で踏む輩にとっては、エコランするのに相性がいい。もしくはアクセルワークがラフでぶっきらぼうな人にはCVTは有効ではないか。燃費はカタログ数値にも今どきはマニュアルよりもCVTの方が勝っている。実際にRSのマニュアルを乗ったとき、効率の上でCVTに負けたと思ったから、リセールバリューも考えてCVT仕様に決めたという事を思い出した。

 ジャトコCVT7の話が出たついでに他の車種に搭載されているベストを挙げておこう。ズバリ、キューブがベストでその次にノート。キューブはあのスタイルながら、スイフトより200キロも重くなっているのにも関わらず、あくまでメーター読みだがスイフトより燃費がよかったのがその理由で、ノートにしても3気筒でありながら車体をシームレスにグイグイ引っ張る加速感とやはり低燃費であったことを挙げよう。



魅惑の新グレード「STYLE」


 スイフト スタイルをご存知だろうか。ディーラーキャンペーンでも限定車でもなく、マイナーチェンジを機にカタログラインナップされた特別仕様車で、ツートーンカラー、切削加工アルミホイール、専用グリル、インテリアはパイピングを施したシート等の設定で一気に垢抜けたスタイルになった。スズキ史上最も厚化粧した1台である。コスメティックの効果は一番特徴の出るツートーンのボディカラーにDJEエンジン+エネチャージの組み合わせとなると、FFで163万円にもなり、燃費と見た目をよくする引き換えにムムムな価格設定。これ、2011年暮れに買ったXLアイドリングストップの時に出ていたら間違いなく買っていた。





 実は私のXSも、ルーフとミラーを黒に塗ってみようか…と結構真剣に考えていた事があった。それもそのはず、ミニからインスパイアされたもの。Photoshopで天井部分を塗ってみてムフフな気分に酔いしれていたら、先にメーカーに出されてしまった。特に気に入ったのは黄色と黒、青と白の組み合わせ。前者はラテンの雰囲気だし、後者はブリティッシュな雰囲気が出ている。黒白は…好みだが某お役所的なイメージにならないだろうか。そのままミニパトに流用できそうである。
結局ルーフの塗装は、買取りに致命傷になりそうだったので、やめた、というへなちょこな判断をしたのだった。



最終燃費

 多くの人が気にしているコンパクトカーの燃費だが、スイフトに限って言えば「いい燃費を叩き出すには我慢を強いられる」ものだろう。私のスイフトはDJEエンジンが登場する前期型で、JC08モードで20.6km/Lである。高速道路を法定速度ちょうど、空いた郊外型の道路と酷く渋滞はしない都市部の走行を33パーセントくらいのざっくりした割合で常に燃費を心がけて走った結果はオンボード読みで17キロ〜18キロ台を示し、給油時の誤差を修正しない単純な満タン計測では、だいたいいつもオンボードの2キロ落ちだった。ガラケーの頃から使っている燃費管理アプリケーション、「e燃費」のユーザー平均が16キロ台だから、投稿するユーザーもけっこう意識して同じような実績を積み上げている。一度、意識的に我慢もせず高速道路も追い越し車線を多用し、目的地まで急ぐという忙しない走行を続けたところ、高速燃費は一気に下がり、オンボードで13km/Lから15km/Lを示す事も。小排気量で余裕の無いパワーだから高負荷で回し続けた結果だと言えよう。確かに高速道路のハイスピード領域では、追い越し車線に自分より高性能なクルマにはついていけず、後ろからつつかれるわで、ああ、1.2のフツーのエンジンだったなぁと車線を譲る事もしばしあった。

 DJE+エネチャージ付き車を除けば、旧型からヴィッツ・フィットに対し劣勢だったスイフトの燃費は多くの人がもっと燃費に期待していたのではないだろうか。ネットの書き込みを見ていると燃費は少し不満があることが散見される。私としてもスイフトは車重1000キロというライバル達に対してかなり軽いアドバンテージがあることから、尚の事頑張ってほしかった。



最後の最後でパンク



 いつ何処でパンクしたのか分からないままずっと走っていた。左リアタイヤのパンクに気づいたのは自宅を出発してから30キロ程離れた知立市の営業先で気づいた。目的地まで東名高速を80キロのペースで走り、目視でペシャンコになっているのを確認するまで気づかないというのは、クルマに関するウンチクをピーチクパーチク騒いでいる自分の感覚を疑うものだった。今思えば確信犯的にペシャンコな状態なのに、近くのスタンドでエアを充填させて翌日まで様子を見る、という判断も愚かだった。

 翌日、駐車場のスイフトを見ると昨日と同じくペシャンコになっており、近所のタイヤ館へ駆け込むと、結局ペシャンコになったまま走行を続けた挙げ句、サイドウォールが地面に設置していて既に傷だらけで摩耗しているのでこのタイヤは使えない、いやもう走ってはいけない、とさえ言われた。ちょっと私も冷静さを欠けていて、少し考えれば分かったものだった。タイヤ屋に来ているのだから、さぁ店内にタイヤがありますよいらっしゃい的な流れになるのだが、下取り車として決まっているので、適当な中古でいい、と私情を伝えると、タイヤ館に場所だけ貸してとお願いして自分でテンパータイヤに交換した。本来なら相談を持ちかけておいて銭落さず場所かせだぁ?べらんめい!を飛ばさせるところだが、貧乏性の私はテンパータイヤに交換する工賃2000円をケチったのである。





愛車遍歴の中でのスイフトの立ち位置

 免許を取って23年間、ハッチバックのクルマを多く所有してきた。スタリオンのファストバックから始まり軽自動車からスポーツカー、セダン、ワゴン、ミニバンまでとボディ形状からエンジンの気筒数、駆動レイアウト、結構いろんなものに乗ってきたなぁと振り返る。なかでもスズキ車は初で、スイフトは初めて自分から欲しいと触手を伸ばしたクルマである。体調不良による事故という公私共に苦く辛い時期もあって、暫くクルマから遠ざかっていた。

 ビートを手にした事も手伝い何かフツーのクルマは無いものかと探してもスイフトほどあの価格であの内容の実用車はなかったことから、もう一度同型のスイフトを乗ろうと探し始め、2台目だから新車でなくてもよいという感覚で、走行が極力少ない、いわゆる「試乗車上がり」か、そちらの事情を汲み取った「登録済み未使用車」を探し、本当は前回悩んだパールホワイトが良かったが、それよりも登録後1年を経って走行1800キロのXSグレードを本体価格95万円という大バーゲンで買ってきた。

1台目のXLアイドリングストップは一ヶ月で1800キロ走行の後、事故で廃車、2台目は1年経過した1700キロの中古車で1年6ヶ月乗った。1台目は強い理由があるがしっかりと愛車遍歴に名を連ねさせて頂く。戒めも含めて忘れない為である。ボッコボコになってしまった1台目は今頃発展途上国でセカンドライフを送っているだろう。正直、1台目は殆ど覚えていない。時が寒かった事だけだ。楽しい思い出も何も無い。と言えば2台目のXSも同じで、オーナーである私が歳をとり、生活も大人しくなって日常同じ生活を繰り返している。若い時のように仲間内でレジャーに使ったり、独身だから家族で何処かへ出掛けたりもない。

 であるからスイフトでの思い出はそんなにないのだ。昔は一人でも思い立ったら夜中でもクルマをかっ飛ばして街なり湾岸なり山なり当ても無く出たものだったが、すっかりそんな事はなくなった。これはクルマのせいなのか?私が落ちついてしまったからなのだろうか?両方だと思う。1台目と2台目スイフトの間には、ホンダ・ビートが手元にあった。当時、深夜に友人を横に乗せてかっ飛ばした時はサイコーに楽しかった。あれは深夜の閉園した遊園地でジェットコースターをジャックしたかのような気持ちよさだった。

 一番の遠出は名古屋から東京往復の一回だけで、後は箱根、兵庫と飛騨、木曽のスノーリゾートくらい。番外として北海道で乗ったスイフトのレンタカーで3日間2400キロにも及ぶグランドツーリングがスイフトとの最も印象深い思い出となるだろう。ラスト半年は毎日の営業車となって、スイフトが働く相棒となってから一日平均で50キロは刻んだ。もうこのクラスのレンタカーで何年間もとっかえひっかえ国産コンパクトを使ってきたが、スイフトだけは楽しさと安楽ささえもあり、佇まいも設えもフォーマルであり、かといって過度にビジネスライクでもないスイフトが一番。ただし荷物の事を差し引けばの話だ。これ、ワゴンがあったら相当いいのに。

 ここまでダラダラと書いてきて、漠然とした表現が多かった。その最たるものがスイフトにはやはりソウルが足りないということではないだろうか。スゴく出来がよくて不満もそれほど無いのに、ずっと乗り続けていたいと感じないのである。ここでいうソウル「魂」とは思い入れの事で、それはメーカーから商品に込めて発するソウル、商品が実生活に溶け込んでのソウル、この双方の絡みで成立すると思っているが、私は前者の方でやられてしまうタチではあるが、スズキからはマツダのように開発に至るサクセスストーリーはあまり表に出さない。

 アルトだけはモデルチェンジの度にネジ一本一グラム削りました…的な苦労話が伝わってくるが、スイフトはワールドワイドなレンジを担うだけに淡泊でしかるべきなのかもしれない。旧車を除けば愛車編歴史上最も所有年数、距離が少ないだけに思い入れも少なかった、浅かったからかもしれない。ではスイフトを誰にでも奨められるか?といえば答えはイエス。新型デミオが明らかにスイフト越えしたが、それでも2位はキープしている。今中古車市場を見渡しても、この価格なら上等といえるタマがごろごろ出てきた。よく出来たコンパクトカーをお探しなら、スイフトがオススメ。この先年月が経ってもそうそう見劣りはしないだろうから、中古車で安く乗ってほしい、と思っている。




いつも最後の写真はここで撮影。ご苦労様でした


<2015年5月7日>
Posted at 2015/05/09 02:05:15 | コメント(0) | トラックバック(0) | スズキ・スイフト XS (ZC72S) | クルマ
2015年04月05日 イイね!

スズキ・スイフト XS (USED1年)+1年6ヶ月(1700km)+18157km=19857km 原因不明の症状に苛まれる

スズキ・スイフト XS (USED1年)+1年6ヶ月(1700km)+18157km=19857km 原因不明の症状に苛まれる 真夏も辛いが真冬のクルマもヒーターが効き始めるまではツラい。実家のUP!に乗るとシートヒーターがあるのでその暖かさ、気持ちよさは格別。スイフトXSで2回目を迎える冬のレポートは昨シーズンも悩まされた原因不明のトラブル、荷室の使い勝手、スノードライビングについてレポートする。



冬支度はお早めに…

 前回のレポートから4ヶ月が経ち、2015年の冬も厳しい寒さだった。冬といえば先ずはスタッドレスタイヤへの履き替えから始まるのだが、毎年12月の二週目には交換しようと意を決してはいるものの、今回もタイミングを逃してしまい、12月18日には2005年以来となる積雪23センチを記録したという当日に、慌てて倉庫からスタッドレスを引っ張りだしてくる始末。午後近くには通行量の多い道路はべしゃ雪となっていたが、もうやらないわけにはいかなかったので、指先まで凍てつく中、一輪ずつジャッキアップをしながらスタッドレスに交換したのである。


回転が上下する症状が再び

 一年前のレポートでも記した、コールドスタート時によく起こる、アクセルオフ、惰性運転時にエンジン回転が上下し、それが駆動を伝わるものだからクルマの動きがギクシャクするという一件は暖かくなった春先に症状は出なくなったため、低温時に於けるECUの学習がなんらかマッピングされれば、自然治癒されていくだろうと思っていたのだ。ところが1年を経て冬も本番となった12月、寒い朝にスイフトを走り出せば一年前に苛まれていた、アクセルオフ時にエンジン回転が上下する現象が再び現れ、またかよと正直ガッカリさせられた。釈然としないのは、同じ現象を抱えているユーザーが見当たらなく、ネットでユーザーレビューの類いを探しても該当する事案が見つからないということ。しかも今回のスイフトの場合、中古で買ってきたものなので、新車で正規ディーラーで買ったものならクビを突っこんで症状の改善を要望できるものの、中古車販売店では保証の内容に沿った塩対応で、しかも一年前に一週間検査入院させたにも関わらず、そんなときに限って症状が現れないという事態だったのを思い出す。

メカには弱い筆者のシロート考えでも、CVTの潤滑油が寒さで固い状況だからなのか、吸気温度とのバランスなのか、ECUの制御がアンマッチなのか、原因がわからない。わかっているのは外気温が8度以下に顕著だということと、暖気が終わり暫く走行していたとしても、たまに症状が見え隠れするという事。走行に危険が伴うわけでもないので、街のモータースに駆け込む程でもなかったわけだが、これまで何百台とこのクラスのレンタカーに乗ってきたがこの手の症状に見舞われたのは我がスイフトだけだっただけに、なんとも悔しい思いである。



荷室はやはり困ったもの

 2014年の秋から営業のアシとして指名させたスイフト。カタログ等の冊子をはじめ、販促物を積みっぱなしになる事になったのだが当然、休日も勤務日も同じスイフトを使うので荷物をプライベートな時間にも共有したくない。常時後席のシートを倒してミニワゴンにする芸当はなんだかだらしないようで筆者の好みではないのだ。たとえ後席に人が乗らなくともキャビンとトランクは別空間としたい私はスイフトのトランクは非常に厳しいサイズだった。大中小の段ボール箱をテトリスのようにあーでもないこーでもないと積み込みをするわけだが、トノカバーを超えた高さから傾斜したリアガラスが迫るためA4サイズの段ボール箱はもう積む事が出来ず、非常にストレスが溜まるのだ。まぁ宅配業者のように個数も利用する回数も多くはないので、一度積んだものは利用する機会が無い限りは積みっぱなし。しかしいざとなるとトランクの奥の方の荷物にアクセスするために全部降ろさないといけない場合は参ってしまう。

こうした使い方を想定しながらもスイフトを気に入って購入したのだから容認するが、ギュ・ギュッと押し込んだ結果、荷室や荷物に傷がついたり箱もぺしゃんこになってしまったりと、困ったなぁと思ったのは正直なところである。何度も言うがそれでもプロボックス要らずのフィットに目も向けなかったのはスイフトが気に入っていたからなのだ。



今年も雪を踏みに御岳へ

 クルマの運転が好きな人にとっては雪道を走るのは好きなのか、得意なのか、嫌いなのか、苦手なのかどうか分からないが、少なくとも私は好きな部類に入る。今年もやってきたウインターシーズン。クルマで雪道を走破する目的とスノーボード、アフターの温泉と3つの楽しみのため、今年も開田高原マイアスキー場へ出掛けた。ご存知9月に御嶽山が噴火した事により、暫く御岳界隈の観光は絶望かと思われたが、近隣のおんたけ2240は警戒区域に被る為、2月も中旬になるまでは営業出来ず、開田高原のマイアはフツーに営業していた。私の住む名古屋市でも御岳登山はメジャーで、通うジムでも紅葉シーズンに御岳登山を予定していた方もみえて、あと一週間早かったら…と生々しい声もよく聞こえてきた。マイアスキー場からは御嶽山を一望出来、あの峰に未だ捜索を待ち救出されずに眠る被災者がいるかと思えば、今年は追悼の意を表して腕に喪章をつけて滑走する事にした。且つてこのスキー場で平日の誰もいない日に、視界5メートルはないかというブリザードに見舞われた中、ふかふかの魔法の絨毯かのようなパウダースノーにやられ、こりゃ最高とばかりにアドレナリン出っぱなしで滑走していたはいいが夢中になるあまりに安全に帰れるかとふと我に返ると思うと震えた覚えがあった。それだけに山に入れば安全に帰ろうと思ったのである。

 肝心のスイフトの話だがブリヂストンのブリザックREVO3を履いた雪道の印象は当然、無理は出来ないものの誰もいない道で滑らせてカウンターを当ててみても、よくこんな路面状況でクルマを走らせられるなぁと感心させられるほどドライバーのコントロール下にある。
地元の人よりも速いペースでコーナーにさしかかり、コーナー中盤で滑り出しても一瞬はキモを冷やすがこのままいってしまう感じはなく、アンダー方向で収束しようとするので事なきを得る。メーターを見れば瞬間的にESPが介入しているのが確認出来、できればスイッチのオン・オフでこうした補助装置によりどれだけ恩恵を受けているのかを知っておくのも大切だと思う。当然、一般道では危険なので施設に迷惑のかからない範疇で駐車場で定常旋回、ダブルレーンチェンジを試している。そういえば10年前、同じ駐車場でアルファ145をスタックさせて、ランクル70に引っ張りだしてもらった事をここで告白しよう。あの時のランクルもまだ現役で働いている事を確認した。



スイフトと別れることに

 さて突然の悲報?だがスイフトと別れる事になった。これまでの愛車遍歴からすると随分と速いが、特別な理由による。出し惜しみしてもしょうがないがマツダCX-3に乗り換える事にしたのがその理由。これを書いている時は既にCX-3を注文し納車を待っている状態。スイフトのドライバーズシートを降りるのは正直寂しい気持ちにかられているのは事実であり、残りの2週間、丁度桜吹雪から新緑が出る頃。カウントダウンが始まったスイフトとの残りの時間を大切にしなければ。そいうことで次回は最終回。曰く付きで乗ってきたスイフトの総括を認める事にする。

<2015年4月5日>
Posted at 2015/05/09 02:51:34 | コメント(0) | トラックバック(0) | スズキ・スイフト XS (ZC72S) | クルマ
2014年12月09日 イイね!

スズキ・スイフト XS (USED1年)+1年2ヶ月(1700km+12157km)=13857km スイフトが働く相棒に

スズキ・スイフト XS (USED1年)+1年2ヶ月(1700km+12157km)=13857km スイフトが働く相棒に 2014年10月5日が経過した時点でスイフトXSに乗り始めてから1年の歳月が経った。その間は自身の体調も良くスイフトも健康体を維持しており、これ無事名馬といったところだ。今回は環境の変化によるコンパクトカー考察と、何かしらのネガティブ要因も発信しようと思うのでお付き合いいただければと思う。



スイフトが仕事の相棒に


 これまでレンタカーが業務における移動手段だったが、11月より私用車持込みとしたために一気に距離が伸びることになる。勿論ガソリン代や手当は支給されるものの、リスク管理は自分の責に於いて運行しなければならない。これについては後述するつもりだがカーライフに於いてはそれなりに楽しみもある。いや、夢があるといっていい。夢と言っても筆者は低所得層の内に入るので、陳腐なものだ。まぁ夢を見る分にはタダなので、遠目に見るもよし、共感していただくもよしだと思うので宜しくお願いします。


 実はスイフトを選んだ理由の一つに、業務使用もあるかもしれないと視野に入れていたのだ。レンタカーではマーチ・ヴィッツ・フィット・デミオなどの国産コンパクトが出てくる事が多く、その使い勝手の良さや燃費のよさも重々承知している。スイフトを所有しているからと、わがままを言ってなるべくなら、スイフト抜きで、とレンタカー会社にオーダーしていたのだ。だからこそ比較記事も書かせていただいた。

 筆者は現在流通業界を相手にセールスをしている。いわゆるクルマを使ったルートセールス的な輩、と考えていただいていい。実際に商品を運ぶ事はないが、販促物や什器といった類いの荷物を載せる事が多く、本来ならプロボックスのような商用バンを使うのが一番望ましい。会社も以前はプロボックスをリースしていたが、リース料が高いらしく、ヴィッツとフィットに変わり、私らの職位ではレンタカーか私用車持ち込み制度がある。

 スイフトである程度荷物を積むオーナーなら誰もが感じるのは、トランクの使い勝手の悪さじゃないだろうか。深さや容量は確保されているものの、開口部の狭さや仕切り板となるラゲッジボードを支える出っ張りが邪魔になったり、ラゲッジシェルフがグラついて外れるなど、ストレスを感じる事もしばしば。話が脱線するが、スイフトは損をしていると思う。というのはレンタカーの店員ですら、トランクに仕切りがあるのを知らなかったし、2013年の東京モーターショーでは、スイフトのトランクの狭さに(無論ラゲッジボードで閉じられた状態を見て)女子が思わず閉口していたのを見た。

とはいっても、プライベートでは仕切りの下は傘を入れておくくらいで全く使わなかったし、食料品を買い込んでトランクに積む時はラゲッジボードを閉じた状態の方が開口部と同じ高さで腰の位置でもあるため、これでちょうど良かったのだ。これはリアミッドシップでトランク床面が高かった三菱アイでもそうだった。

 スイフトを擁護するなら、何度か述べたようにリアの剛性確保の為にあのカタチになっているわけであって、この美点は逆にトランク重視のフィットと比べても違いは明らか。フットワーク重視のスイフトか、ユーティリティ重視のフィットか、どちらかなのである。筆者が業務使用を想定してもスイフトを選んでいるのだから、不満が募る程でもないのだが、実際に使ってみると「ああ、やっぱりな」とストレスを感じるのは禁じ得ない。葛藤が始まったが「重箱の隅をついても何も出ないフィット」が購入の対象とはならなかったので、スイフトの割り切り方にこれはこれで共感を得たからいいのである。


これから距離が伸びるゾ


 これを書いている時点で走行距離は13000キロを超えた。秋のモータースポーツイベント行脚も手伝ってグングン距離が伸びる。勿論メンテナンスは怠らず、定期点検を受ければ交換部品どころか調整すらドラマが起きないのも昨今の自動車事情で、強いて言えばエンジンオイル交換をしたくらい。いや、そういえばあった。リコールが来ていたのを。メーカーからに直接DMが入り、既に一回目にスイフトXLを買ったスズキのディーラーでフロントストラットのダストカバーを無償交換してもらっている。

タイヤなど消耗品もまだまだ気にしなくていい範疇だ。月500キロくらいの走行距離だったが、今後は月1500キロくらいになりそうである。実はワタクシは、こうしたクルマの使い方は結構好きで、その為のクルマ選びというのも楽しい。さてどんなクルマがベストチョイスか?冒頭で記したことなのだが、ページを改めて認めていくつもりだ。



<2014年12月9日>
Posted at 2015/05/09 02:50:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | スズキ・スイフト XS (ZC72S) | クルマ
2014年10月26日 イイね!

スズキ・スイフト XS (USED1年)+12ヶ月(1700km+9352km)=11052km CG FESTA2014と箱根のワインディングを快走する

スズキ・スイフト XS (USED1年)+12ヶ月(1700km+9352km)=11052km CG FESTA2014と箱根のワインディングを快走する








 筆者はもうかれこれ20年近く、所有車を箱根のワインディングに連れていけばかっ飛ばして遊んだり景色を堪能したりしている。しかしスイフトについては北海道の千歳からレンタカーで2400キロにも及ぶグランドツーリングを経験済み、十分な走り込みをしているため今回はいいかな、と思ったが、そもそも御殿場へカーグラフィックのイベント、「CG FESTA2014」へ出掛ける事が目的。日帰りのつもりだったが休暇をずらし翌日に箱根登山鉄道の「乗り鉄」と「撮り鉄」もしたくなり、勿論温泉にもつかってのんびり名古屋へ帰宅という贅沢なプランを決行、宿や食事は単独という事もあり贅沢はしなかったが、クルマを思い切り走らせる事やじっくりガマンを強いられる撮り鉄は一人でしかなかなか出来ないもの。今回はCG FESTA2014とスイフトのワインディングロードインプレッションを認めてみよう。

 過去のアーカイブでも書いているが、筆者はCG関連のイベントによく出向く。カーグラフィックの運営に紆余曲折あったのは承知だが依然として権威やクオリティが保たれているのは喜ばしい限り。雑誌が主体のイベントというのはまだ珍しく商売っ気もなければクルマ好きにとっては趣味的要素が強い内容で開催していただく事には本当に感謝している。

 今回はオフィシャルのイベントに行くのは5年ぶりかになるだろうか、今回はムゼオ御殿場が会場。過去にはとしまえん、伊豆のサイクルスポーツセンターなどがあった。特にサイクルスポーツセンターはスケールがデカく正に動くイベントだったがムゼオ御殿場は業界のロケにも使われるだけあり当然景観のよい場所で、キャパシティもちょうどよくCG向き。中部からのアクセスもよいので出来れば毎回ここで開催してほしいと思っている。ここで詳しくは割愛するがテーマは「ファン・トゥ・ドライブは進化する」ということで先頃お披露目された新型ロードスターの話から始まりラ・フェラーリやマクラーレンP1、BMWi8といった珠玉のスーパースポーツ達にジャパンプレミア?とも言えた国内最初のデリバリーのアルファ4Cに出会えた事、CGTV30周年での田辺氏・松任谷氏トークショー、コペンの開発リーダー藤下修チーフエンジニアの裏話、インポーターの方々のフレッシュな話題などトークショーに来た方だけの特権でSNS投稿禁止的な裏話が出るのが面白い。カーグラフィックのスタッフは加藤社長を始め気軽に話せる環境になっているので、距離感がなくこうしたインタラクティブなイベントは大事にしたいと思っている。



マツダターンパイクと芦ノ湖スカイラインを疾走

 四年ぶりにターンパイクを走った印象を記そう。
日本でも屈指のハイスピードドライビングなターンパイク、こういうところで普段乗っているクルマを走らせれば潜在的な能力が垣間見ることができ、スイフトについても同様だった。

 三島方面から芦ノ湖スカイラインに入り中速のブラインドコーナーが続く。ここではアップダウンが激しくトラクションが要求されるのだが、10年前に走ったアルファ145から思い起こせばクルマは進化したなと感じる次第。コーナリングにしてもブレーキングにしてもサスペンションがフルストロークする領域まで攻めてみたがクルマがバウンシングする事無く安定しており安心感が全然違う。アルファロメオの時は体を傾けたくなる程ロール感やダイブ感があり、それを官能的とも表現できるのだがアルファ145とスイフトでは設計に20年の差分があるだけに当然といえば当然だろう。


楽しいパドリング

 こういうところで俄然威力を発揮するのがパドルシフト。CVTの仮想7段ミッションだがこれが面白い。シフトをMレンジに切り換えれば限界の速度域までポジションを維持してくれるし、逆に「急を要するとき」はシフトをMレンジに切り換える事無く、パドルさえ弾けばアップ・ダウンともにある程度まではドライバーの意思どおりポジションを守り、もういいかな、というところでDポジションに復旧してくれる。速度に合わせて7→6→5→4→3→2→1とプーリーの位置が変わるだけなので当然ショックのない安定した姿勢でブレーキングが出来る。よくあるドライバーの意に反してDモードに戻る事はなく、減速後のコーナー脱出加速も2→3→4→5→6→7と好きなように引っ張る事も出来れば任意のポジショニングをとる事が出来てとっても楽しい。ただ欲を言わせてもらえばレスポンスが鈍いのは否めない。構造上滑り続けている感がつきまとうのはしょうがないのも承知している。よく言えばトルクの断絶が無くスムージーだと言えるし、手のひら返せば電光石火感がない。何に対して訴えているかと言えばVWのDSGがそれで、CVTを擁護するならマニュアルモード付きのCVTはデュアルクラッチのMTに比べれば仕掛けも扱いもイージーだからバリュー感が高い。これならスイフトスポーツやRSグレードでも十分楽しめると思った。

 続いてマツダがネーミングライツを持つことになったマツダターンパイクに入る。ここは600馬力級のスーパーカーがまだ対応できるほどワインディングでスリリングな高速コーナリングが楽しめる。さすがに1.2リッタークラスのコンパクトでは上り坂で苦戦するが高回転域のパワーデリバリーが上手く5000から7000回転付近でも息つき感や苦しさがあまり感じられない。むしろスズキとしては意外にも高回転域でのサウンドはシャープでいい音とさえ思った。

ここではそれこそ120でも回るコーナーが続くがスイフトもドイツ車程ではないにせよオンザレール感覚でスッとアプローチしそのままの姿勢で綺麗に脱出する事が出来る。おそらく旧型との違いはリアの接地性でZC32S型の運動性能で一番光る点だと思う。考えてみれば150万円以下のクラスでここまで出来ていれば上出来で、スイフトは200万円台の欧州コンパクトハッチと同等の性能だと思っている。


ベスト燃費

 勿論燃費計測も怠らなかった。名古屋の自宅から東名→新東名で御殿場を経由し、沼津と三島の市街地を経由して芦ノ湖からターンパイクを思い切り走らせ、箱根湯本からもういちど箱根越えをし御殿場から東名を燃費走行して帰宅し満タン法で出た燃費は23キロで、カタログ値と同等の結果を出してみせた。メーター内の表示は"サバ読み"だと思っていたが、フルタンクから欠タンまでJC08モードどおりに走らせればそれほどの誤差は出ないのでは、と感じた。オンボード燃費がモード燃費のロジックだとすれば、ユーザー視点ではないので、"サバ読み"感が出ないよう、ユーザーの実際の使い方に即した結果を表示してほしい。


撮り鉄も楽しみの一つ。アーカイブでもお分かりのように、とにかく雨天に見舞われる。

<2014年10月26日>
Posted at 2015/05/09 10:55:59 | コメント(0) | トラックバック(0) | スズキ・スイフト XS (ZC72S) | クルマ
2014年08月21日 イイね!

スズキ・スイフト XS (USED1年)+10ヶ月(1700km+7532km)=9232km  スイフトとライバル達をナナメ眼鏡的比較 

スズキ・スイフト XS (USED1年)+10ヶ月(1700km+7532km)=9232km  スイフトとライバル達をナナメ眼鏡的比較 スイフトとライバル達を比較してみよう

 筆者は日頃から業務に於いてスイフトと同クラスのレンタカーを乗っている恩恵を受けて、比較ができる。そこで今回は雑誌の比較記事と同じように、筆者のナナメ眼鏡視点で比較インプレッションしようと思う。よかったらお付き合い願いたい。







 毎日のようにとっかえひっかえ違う車種に乗り、時折自分が所有しているスイフトが出てくる事もあれば、軽自動車からミニバンまで幅広い車種に乗る。ただコンパクトカーでも輸入車についてはレンタカー屋さん自体、保有する事も稀でクラス違いのため殆ど乗っておらず、ミニを経験したくらい。輸入車の同カテゴリーでスイフトクラスに入るのはVW・UP!、BMW・ミニ、VW・ポロ、フォード・フィエスタくらいだろうか。しかしいずれも150万円以下もしくはそこそこで収まるクルマはなく、UP!を除けば軒並み200万円台の前半から後半と幅広い。この中で随一UP!が被ってくるが、日本車勢の中でのドイツ車というのは特徴が違いすぎるし、ただ私の父親がUP!に乗っていて私も度々借りる事もあれば価格帯も近い為、今回UP!については参考扱いで触れようと思う。さらに軽自動車からも一台、MRワゴン/モコも特別に推挙した。



魅力の衰えないスイフト

 これを書いているのが2014年8月、現行ZC72S型スイフトが2010年9月の登場から既に4年が経過し、2013年暮れにはフィットがモデルチェンジし、2014年夏にはヴィッツがマイナーチェンジ、間もなく新型デミオを待ち受けている状況。結論から言ってしまうと、最新の新型フィットに乗ってもまだスイフトの方が好みだし実力があると思った。

今回、燃費が向上したDJEエンジングレードとスイフトスポーツについては比較対象から外しており、レンタカー側も廉価グレードを対象としている。比較対象とした車種は以下のとおり。

ホンダ・フィット (2007年10月〜2013年9月 GE9/GK3型)

マツダ・デミオ (2007年7月〜 DE3FS型)

日産・マーチ (2010年7月〜 K13型)

トヨタ・オーリス (2006年10月〜2012年8月 E15型)

トヨタ・ヴィッツ (2010年12月〜NCP131型)

日産・キューブ (2008年8月〜Z12型)

日産・ノート (2012年9月〜 E12型)

スズキ・MRワゴン(日産モコ) (2011年1月〜MF33S型)

VW・UP! (2012年10月〜AACHY型)



フィット(除HV)とスイフト(以下、除DJE)

 先ずは最大のライバルであるフィットをぶつけてみよう。
 新型、旧型ともに大きな違いがなかったので、一括りにして記そうと思う。フィットを一言で言えば「重箱の隅をつついても何も出ない」ほど全体に纏まりがあり万人に受けるクルマだ。スイフトとの違いはボディスタイルの違いでオーソドックスなスイフトのハッチバックスタイルに対してフィットは如何にもミニバンスタイル。これが今のモダンなデザインだなと誰もが思うだろう。初代から最新型に至るアイデンティティで、センタータンクレイアウトの恩恵で荷室は驚く程で商用バンとしても使えそうなくらい。ミニバンルックスよろしく、Aピラーも遠いところにあり視界はパノラミックだ。

 インテリアはホンダらしく立体的で遊び心に溢れており、それでも実用的に纏まっている。スイフトに比べると質感・スイッチ類の節度感は劣るが、スイッチ類に関してはひとつひとつ大きく作ってあり、誰でも迷う事がない。

因みに新型フィットのインパネはこうした立体的な構造は影を潜めた。以前はどのホンダもゴテゴテしすぎではないか?と思っていたのだが、新型の造形はこれはこれで面白みがなくなってしまったな、と思う。メーカーには申し訳ないがユーザーは実に勝手な意見を出す。

 走りに関しては少しガサガサしたノイズのエンジン音に感じ、使いやすいのは勿論の事、CVTのセッティングもいい。燃費は2代目/3代目共に明らかにフィットの方が勝り、フィットを積極的に選ぶ理由としては、人も荷物もしょっちゅう乗せるとか、キャラクター、ホンダが好き、或は無駄の無い、合理的なクルマが好きな人にはスイフトよりフィットをお勧めする。


デミオとスイフト

 2007年の登場から7年の歳月が経って、ロングライフモデルとなった現行デミオだが、このところのマツダは例のスカイアクティブテクノロジーを展開し、次期デミオは相当期待がかかっている。筆者も次期愛車候補のナンバーワン候補なのだ。そんな状況のモデル末期デミオとの比較だが、さすがに古さは否めず、乗ると一昔前のコンパクトハッチを色濃く感じる。だがこのデミオ、マツダらしいスポーティな走りが楽しめる点ではスイフトを上回るのがデミオなのだ。

 タイヤサイズからもそうだが、一回り小さいクルマに乗っている感じがして、クルマの挙動がサイズに比例している。スイフトよりどちらかと言えばヴィッツやマーチに近い。インテリアは落ちついた印象を与え、それに気楽に走れる感じがして、走り出せば軽快の一言。曲がるのも楽しさを演出されているようで、FFのロードスターではないかというくらい。

 デザインも当時のマツダのコンセプト、「流」デザインを組んでおり、確かに躍動感を感じ、いつ見てもナイスなスタイリングだ。

 落ちついたスイフトのキャラクターとは対照的に、明るく、軽快なデミオ。乗り心地も悪くはない。実を言うとデミオは買ってもいいと思っていたくらい、好きなクルマだったのだが、当時の趣向の違いで落ち着きの点ではフォーマルなスイフトが凌いでいた為、候補から外した。今デミオを買うならディーラーが設定している「特別仕様車」なら99万円で買える。これはコンパクトのベストバリューと言えるのではないか。



マーチとスイフト

 問題だらけのマーチ、このクルマを買う理由はどこにあるのか、スイフトに勝っているとすれば燃費だけという、厳しい評価を下さねばならないクルマなのである。

 スイフトと同じようにグローバルに展開するマーチなのだが、タイ生産ということを除外してもこの出来は酷い。とにかくチープにも程があるだろうといいたい。確かに、クルマを単なる移動の手段、道具としてだけならそれなりによく出来ていると思う。3代目の愛らしいスタイルは完全に無視し、キャラクターは与えず効率だけを追求している。何もかもがチープでスイフトとの比較にもならない。筆者がレンタカーでこれが出てくると、その日の一日が憂鬱になるほどだ。因みに何十回とマーチに乗っているが、その内の2台はリアから異音が聞こえてきたのでクオリティにも疑問を持っている。

 そんなマーチだが価格が安いわけでもなく、110万円から150万円程の設定もタイ生産を考えれば高すぎる。筆者は99万円なら軽より余裕がありますよ?と奨めてみる。それでも借りに貰ったら、売ってヴィッツの中古を買うだろう。筆者が警鐘を鳴らすのはマーチの問題は日産全体の車種に然り、これについては別の機会に述べようと思う。


オーリスとスイフト

 スイフトに比べれば価格も車各もオーバーなので、直接比較には少々厳しい面があるのだが、実際乗ったら近いものがあったのでリストアップした。

 スタイリングはアクシオの日本のセダン臭がしない、欧州Bセグメントに属したもので、なかなか格好が良い。対する兄弟車のブレイドが何だかクラウンの仮面でも被せられたように日本車臭がしてくる。

 グローバルなアクシオ・ハッチバックとでも言ったらいいだろうか、乗ってみると大柄なアクシオに乗っていると思うくらい、酷似している。実際は1.8のアクシオと同じものなんだろう。各国で展開され、欧州仕様が分からないが、それをさしひいてもVWゴルフのようなものを期待したら一刀両断で裏切られる。サイズが大きい分、大味な乗り心地になり、これを余裕ととらえるか無駄ととらえるかだ。であればサイズも小さく、価格も圧倒的に安いスイフトでいいんじゃないか?と結論づけたクルマ。


ヴィッツとスイフト

 始めにいっておくと、3代目ヴィッツに好感を持っている人は少ない。それもそのはず、初代ヴィッツが日本のコンパクトカーを変える切っ掛けとなったくらい偉大な存在だからだ。CMを見れば分かるが3代目は男性路線に振ったお陰で、イカつい顔になってしまったところが好感を失った原因である。

 スタイリングの話から入ってしまったが、外見の先入観を無視すればなかなかいいクルマである。初代から続くチープさはむしろアイデンティティで、割きりの良さがむしろウリなのだが、3代目はそこが伝わってこないもどかしさがある。

 ではスイフトとの比較はどうか?サイズはスイフトより小さいクルマに乗っているという事がはっきり分かる。普段乗っているのは1リッターの方だがCVTとの相性がよくとにかく低回転からグイグイ引っ張っていく。この為かなりの低燃費かと思いきや、メーター内の平均燃費を見ると思ったより数値が延びず、もしかしたら"サバ読み"をせず、正確な燃費数値を捻出しているのでは、と思った。満タン法を試していないのでここでは回答を出せない事をお許し頂きたい。
 
 乗り心地もフラット、足腰のしっかり感もあるが、スイフトと比較すると格下に感じた。
意外と長距離でも疲れにくく、"これ一台で万能に使える感"が強い。

 この機会に触れておきたいがスイフトが劣るのは前方視界で、スイフトはオーソドックスなスタイリングにプライオリティを置いた結果、Aピラーがキャビン寄りの為、三角窓がなく、ドアミラーとの干渉もあり死角がある。最近のコンパクトの多くが採用しているのはAピラーを前進させ三角窓をつけて尚且つドアミラーはドアマウントとすることで視界確保に有利に働いている。ヴィッツはこの点でも高評価、運転がとにかくイージーなのが印象。


キューブとスイフト

 異色に感じるキューブだが、同サイズ、同価格帯という事でスイフトとぶつけてみた。
 2代目キューブが出た時は誰もがその得意なデザイン・パッケージングに驚いたものだ。フェミニンなそのルックスは意外に老若男女受け入れられているようで、人と違うものに乗ってみたい感があるのだろう。実際にオーソドックスなスイフトとは対照的で、エクステリアもインテリアもクルマとは思えない。まるでフランフランのようなモダーンな雑貨ショップのような遊びを入れており、これまでのクルマとは一線を画す新しい雰囲気だ。それは走りを楽しむものとは程遠く、何もそれが悪いわけではなくキチンと実用的なのだから大丈夫。

 走りは重量が増えたボディに対してパワー不足を感じ、スポーティではない。部屋ごと移動している感覚があってあまり速く走ろうとは思わないクルマなのだ。結論を言えばキューブは化学反応的にイーネ!と思わなければ触手の延びないクルマ。怖いのはキューブの魅力に覚めてしまうのが早いのでは?と慎重にならざるを得ない。同じ5ドアハッチのスイフトとは一線を画す。


ノートとスイフト

 三代目フィットよりも早く、2012年9月に登場したノートも、新型フィットを迎えて魅力が衰えてしまった。個人的には随所に日産のトレンドデザインが入っておりスタイリングは好感が持てる。だがインテリアの質感次第でクルマの印象を大きく変えてしまう事を改めて思わせるのがノートだ。

 兄弟車のラティオに至るまで、マーチと共通部品が随所に見られ、質感が悪い事も合わせて希薄な印象を受ける。これでは上級グレードにしようとも思わない仕上がりなのだ。

 始めから厳しい事を書いているがいいところも結構ある。3気筒のエンジンながら、振動もノイズもすごく抑えられていて尚且つ燃費は相当いい。パワーもスイフトと比べて申し分無いのだ。CVTはマーチやスイフトと共通のジャトコ7で、こちらもマッチングがよく推進力を感じる。このクラスではまだ珍しいエマージェンシーブレーキを採用しているのも評価出来るし、結構いいところは多い。


MRワゴン/モコとスイフト

 一台だけ軽自動車の登場を願ったのは、MRワゴン/モコの出来があまりにもいいから。筆者は大体の軽は乗ってきた。ホットなところでは人気のN-ONE、ek/デイズに乗るとその出来の良さに驚けば、ブレイク中のハスラーだけはまだ乗れていないため、そこは勘案しないといけないが外見も含めていささか地味な存在になってきたMRワゴン/モコ、実を言うと感動的に出来がいい。

 筆頭に挙げられるのはインテリアの質感で、デザインと雰囲気を例えるならキューブと同じくフランフランの雑貨感がする。スイッチ類の節度感、文字の書体から照明までが上質な仕上がりでこれまでの軽とは一線を画す。騒音も実にしっかり抑えられており静か。この上質感はまるでスイフトのお株を貰ったかの様だ。

 走りもNAながらスーッを推進力を感じるもので、乗り心地もワゴンスタイルのボディが上手くバランスされたのか、無駄な揺れを伝えず、フラット感がある。とにかく走りも乗り心地もインテリアも上質感があり、ワゴンRが兄弟車とはにわかに信じ難いほど。

 今となってはハスラーの登場で影の薄い存在になってしまったが、これは軽のスイフトといっていい。何故スズキはいきなりここまで出来るのか?こうなると軽自動車のランニングコストを再考し、軽がいいじゃないかと思うようになってくる。


真打ち登場 VW UP!


 日本上陸時は149万円と、スイフトクラスには黒船来航と大げさな事を言われたUP!だが、スイフトと比べて一回り小さく、なによりドイツ車は成り立ちが日本車と全然違う。しかし価格面を考えると、度重なる値上げもあり、5ドアのUP!を選べば175万円からだし、特別グレードだと結局200万円オーバーなってきた。ご存知運転席から助手席のパワーウィンドスイッチが省かれていたり、後席ウインドも下がらずチルトアップするだけと、快適装備は最小限だが、エマージェンシーブレーキが標準装備だったりとなかなか抜け目無し。UP!については筆者が2回目のスイフト購入の前に、購入候補だったわけで途中、父親に勧めてみたらあっさり購入したため、私がスイフトに落ちついたという経緯がある。

 スイフトと比べるとUP!は「The・ドイツ車」で、堅牢の足腰、ガッシリしたボディ、疲れないシートなど皆まで言う必要がないくらい、正しいクルマだという事が断言出来る。

 ウィークポイントとしてはご存知ミッションで、ASGと言われるシングルクラッチの自動MTはDSGの電光石火に比べれば、確かに人間の変わりにやってもらってる感があり、それでもヘタな人よりよほど上手い。ただ人間がマニュアルシフトしなくなった分、トルクの断絶感が気になるようになり、これを良くないという人が多いのだ。筆者はそんなことないと思うのだが、確かにUP!のトランスミッションをCVTと組み合わせたなら、都会の込み合った道路上ではスムーズな駆動で推進力があると思う。クリープが無い点やヒルホールドが無いのは時にはシビアに感じるものだし、筆者がUP!に厳しくNGを出しているのはシフトゲートで、N→Dが横方向というのがいつまで経っても馴染めず、時には慌てる程で、日本の道路事情でASGが不利扱いになっているのは否めない。

 日本車勢と比べればかなり勝手が違うUP!なのだが、価格を勘案すればかなり魅力。ASGがちょっと…装備が退屈…という方はポロがあるのだが、同カテゴリーとは言え価格的にはサヨナラだ。それに輸入車はハイオクを要する事とか車検代・整備費用もプラス10パーセントは見積もっておかないといけない。

 たまにUP!を借りて乗ってみるとスイフトがかなりいいといっても足腰の強さ、さらにしなやかさはさすがにイーね!と思い、なかなか甲乙つけがたい。やはり輸入車はプラスアルファの価値が享受でき、プレミアムなお付き合いになると思った。


まとめ

 以上でザックリナナメ眼鏡視点で比較してみたが、殆ど同じようなクルマでも各車特徴があり、クルマを購入する時は自分の好きなカタチで、燃費が良くて、維持費が安ければ何でもいいと済ませてはいけない。それだけで選んでしまっては市場は「その程度のクルマ選び」で定着し、市場は萎縮する。

 確かに筆者は毎日のように違うクルマに乗っていると、正直同じに思えてならない。現代のクルマの何所に差分があるのだろう?デザインとパッケージングを除けば、何に乗っても大して違いが分からない。しかし絶対に買いたくないクルマや欲しくとも手の届かないクルマがある。欲しくないクルマはいわずもがな、マーチ。欲しいんだけどちょっと高いから躊躇するクルマはミニやフィエスタといった輸入車勢だ。

 面白くも何ともなく、単なる移動の手段としての前者ならコストが安く済むし、後者は趣向性が強い変わりにコストがかかってくる。資本主義の当たり前の構図だが、スイフトはその中でズバリいいセンいっており、スズキというメーカーに興味すらなかった私が二度も同じクルマを買わせたくらい、魅力がある。これらは現在の筆者の生活スタイルと深く因果関係があり、あまりお金はかけたくないけど、日本車なら輸入車に近いフィーリングがほしい、思っていたからスイフトがジャストミートだった。が時にはビートルが欲しくなったり、Mベンツの中古車なんてどうだろう?なんて浮気心が働くのも正直なところで、夢見る分にはタダだし楽しい。

 やはり私は「クルマは単なる移動手段」では選びたくない。服を着るのと同じ位、自分を表現するものでもあるし、分身である。だから子供がいる家庭で一家に一台をこなすのであればミニバンに転じるのも当然だし、趣味がアウトドアならSUVがいい。カテゴリーが変わっても確かに似たようなクルマばかり散見されるが、ライフスタイルに密に関係するアイテムとして、満足感の得られるクルマを世に出してほしいと切に願う。


2014年8月21日
Posted at 2015/05/09 11:07:32 | コメント(0) | トラックバック(0) | スズキ・スイフト XS (ZC72S) | クルマ

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