コールドスタート時のヘンな兆候
XLアイドリングストップでも、数多くのレンタカーを乗ってきても出なかった症状が出てきたので報告しよう。症状とは晩秋から初冬に入る11月下旬から顕著に現れたのが、コールドスタート後に、ノッキングのようなギクシャク感が出るのだ。具体的にはエンジンスタートから走り出し、減速時にアクセルペダルから足を離し、惰性で走行する際にエンジン回転が上下にバウンシングし、首が上下する程にクルマがギクシャクするというもの。こんなことはスイフトに限らず数多くのレンタカーで他のクルマにも乗ってきたが、我がスイフトが初体験である。
真っ先にCVTを疑い、丁度東京モーターショーの開催時期だったのでジャトコのブースに立寄って説明を聞いてきた。帰ってきた応えはCVTだけではなく、制御系も疑いの余地アリということで、冷寒時のエンジンマッピングとCVTの学習プログラムに相違がでているのかも…ということだった。いずれにしても点検を促されたが、成る程と感じた次第。
筆者としてはドライバーの走行パターンによる学習プログラムに起因するのではないかと勘ぐっているのだが果たしてどうだろう。この手の調べ物はSNS的なモノが参考になる時代、価格コムを開くと同じような案件が集まっていた。
水温が上がっていない状態、つまりコールドスタート時はアイドルアップされており、加速も回転ばかりが上がって車速が付いてきていない状態は筆者も認識済みである。惰性時のギクシャク感は一件投書があったが、同様にECUとの相違があるのでは?とアンサーがあり、ジャトコの見解と大体同じで解決策というのはどうやらなさそうだ。
症状はしょっちゅうというわけでもないが、かなりの確率で起こる。ただギクシャクしてくると、「これは困ったなぁ」と感じるレベル。このままでクルマが壊れる事はないだろうが、不快で直せるものなら直したい。あまり期待はできるものではないが、販売店のネクステージに預け、保証の範疇でどのような対応をされるかも興味があったため見てもらうことにした。
一週間の入院で帰ってきた対応は、予想通り「症状は確認出来なかった」というもの。ディーラー並みの面構えではあるが、失礼ながら対応レベルは中古車屋と感じた。ディーラーであればメーカーの看板を掲げている以上、FAQなど調べてくれるが、まぁ仕方がない。三菱アイでもそうだったが、ECUのアップデートが用意されているのであればディーラーに頼みの綱をつなぎたいところ。ところがそうこうしているうちに、春が訪れれば気温も上がると、このノッキングのような症状は影を潜め、とりあえずは自然治癒したのか、それとも学習プログラムがマッピングをアップデートしたのか、不明だがこのインシデントは来シーズンまで持ち越しになったのである。
ナビ・オーディオをカスタマイズ
筆者はクルマを買い換えるたびにナビ・オーディオをリフレッシュしている。ただ今回は前回のXLアイドリングストップから取り外したカロッツェリアの楽ナビを持ち込み、インストールすることになっている。というのも遡ること1年半前の事故で、廃車にするから外して手元に置いておかないと勿体無い。因みにETCとフロアマットも外して1年半もの間寝かせておいたのだ。思えばこの楽ナビも2011年のタイ洪水の影響でデッドストックになっていたものを掴んだモノだったのだ。
近所のイエローハットで見積もりを取るとこれがビックリ。配線キットなどは揃ってはいたものの、フルセグアンテナは窓ガラスに貼付けのため、取り外すわけにはいかず今回新調しなければならないのだが、フィルムアンテナだけで2万円超だった。これにETCユニットとの工賃を併せると4万5000円にもなってしまった。クルマでテレビなんぞどれだけ見るのか?という疑問もわいてきたが、わかったのはナビ・オーディオなどはクルマを変えるたびに引っ越さない方がよいということ。では社外品を残しておいて買取りにどれだけプラス査定されるのか分からないが、基本かけた金額に対する見返りはたいした事はないと思う。
前回の新規で取り付けた時は11万5000円だったことを考えると、クルマの買い替えの度にナビを新調するのも贅沢なものだと感じた次第。これは人それぞれ生活スタイルも違うので一概ではないのだが、筆者の場合最近はすっかりスマートフォンに依存しており、もっぱらAMラジオやポッドキャスティングが主になってきて、車中で音楽をかける事も少なくなってきた。というのも私も大人になったのか、ここにきて音漏れが気になるようになり、他人に迷惑をかけるのもそうだが、自分が何を聞いているのかが知られるのが小っ恥ずかしいのである。
ナビ是々非々論
スマートフォンという話が出たのでここで告白しようと思う。もうカーナビ・カーオーディオは買う事はないと思う。というのはカーナビはスマートフォン或はタブレットで賄えるどころか、カーナビメーカーのそれをも既に凌駕している。情報量・刷新の早さ・精度・連携・インターフェイスどれをとっても叶わないところまで来ていると思ったのだ。国内主力メーカーもよくわかっているようで、PNDはより手軽さであることや、サイバーナビや後席ディスプレイとの連携、大画面などよりシステマティックに振ってきている。レンタカーによく乗る私としては痛恨の極みで、目的地検索でもあいうえおの羅列を見た瞬間に億劫になってしまうし、駅に行きたい時に鉄道→私鉄→名古屋鉄道→路線→駅というプロセスはどうにもストレス。ローカル線の検索なんてとても骨の折れる作業なのだ。スマートフォンの方が早くしかも分かりやすいので、レンタカーでもナビを使う事はまずなくなった。
スマートフォンはご存知小さなPCと成っているので、何にでも発展出来るのはご存知の通り。私が必要とするのは視界を遮らずガッシリとダッシュボードに固定出来るマウントと、電源の確保、もちろん端末本体だけでは音が悪いのでBluetoothとiPod対応、AUXの付いた適当な1DINサイズのレシーバーがあればそれでよい。考えてみればスマートフォンのカメラも上手くドライブレコーダーになれるし、カメラがあるという事はオンボードでナビも可能。気づいた人はもうやっているだろうし、ニーズのムーブメントも益々加速すると思う。産業構造の転換の時期が来ているのかもしれない。
これは20年前から大体予測してきた事で、クルマに一つのコンピューターがあり、ECUからAV、ナビ、オンボードカメラ、セキュリ ティ、各種センサーまで全てを制御するというもの。これに通信が乗っかるので全てがオープンソースとなる。極めつけは自動運転だ。Googleは全てを凌駕するに違いない、と筆者は思っている。
スピーカー交換とデッドニング
上の記事を書いたところで恐縮致すところだが、スピーカー交換と簡易なデッドニングを施した。
XLアイドリングストップの頃から感じた事は、特に純正スピーカーでも音が悪いということ。ニュース・時事ネタ・バラエティーを主なオカズとしている私にとっては、カーオーディオの音質を追求するには至らない、と感じてはいたものの、楽ナビにDVDは付いているし、たまの長距離ドライブには良い音、良い画質は欲しい、ということで今回もトレードインスピーカーで交換する事にした。
わかってはいたのだが、スピーカー交換するだけではパフォーマンスの向上もそこそこ。やはりしっかりとした「箱」にしないとしっかり鳴らせない事は昔から承知していたのだが、この機会にドアのデッドニングを試した。いまや量販店にDIYキットで売られているのだが、ドアの内張も剥がして元通りにする自信も全くなく、おまけにブチルゴムを剥がしたりしないといけないので厄介だ。ここは勿論ショップの手に委ねることにした。オーディオを得意とする専門店も散見されたが、それほど凝った内容にする気もなく、そうでなくとも専門店の工賃は結構値が張る。あれやこれやとネットで調べていると、エーモンのデッドニングの部材を揃えたキットがあり、スピーカーマウントとそれを量販店で施行してもらう事にした。工賃込みでレシートなど無くしてしまったのでうる覚えなのだが、エーモンのキットが7000円くらい、工賃込みで4万円くらいをイエローハットに支払ったと思う。乱暴な言い方を承知でいうが、デッドニングに必要な部材はほぼタダのようなもので、キットに7000円は随分高いと思う。これにスピーカーがカロッツェリアの17センチ2個とアルミのマウントで2万円くらい、音の改善でザックリだが6万円ほどかかった。何年乗るか分からないスイフトだが、昔は当たり前にかけてたナビ・オーディオへのコストも、最近は価値観が変わったのか高く感じるのは正直なところ。
いやそれより、初めてデッドニングした感想だが、第一印象では「期待ほどでもなかった」ということだった。オーディオというのはほとんどまやかしだと私は思っていて、いくら高いスピーカーケーブルを買っても、アンプを買い替えても、期待値を上回るケースは少ないと思っていて、ヘッドフォンを買い替えた時にグレードアップしたのにも関わらず ? となる気持ちに近いだろうか。アーティストが意図した通りのピュアなスタジオサウンドを聴きたい私としてはイコライザーで補正していくうちに耳が慣れてくるもので、収まりどころは見つかった。ただ指摘し忘れたままだったが、施行したイエローハットは標準で付いているドアミラー付近のツイーターをカットしていない事があり、最近のオイル交換時にカットしてもらったところ、今まで標準のツイーターで聞かされてたシャリシャリ感が消えて、随分と聞きやすくなった。イコライザーもフラットにしたとことで、まずまず私の好みの音になった気がする。つまりはマテリアルのチョイスに間違いはなかったということか!と自画自賛するのも、オーディオは自我の強いものなんだなぁと思ったのだ。
半年点検
さて我がスイフトも無事に半年の歳月が流れ、ネクステージより半年点検の案内が届いた。コールセンターに委託しているこの販売店の対応もイマドキだなぁと感じるが新鮮ではある。点検は店舗ではなく近所の整備工場を利用し、オイル・エレメント交換は依頼せず、近所のイエローハットで交換。銘柄はノーブランドでただ粘度は0W-20Wを選択。このスイフトの新車から現在までのオイル交換歴がわからないので、一度も変えていない事を念頭にした。今時1万キロ無交換なんて話もよく聞くが、精神衛生上よろしくなくこれでも遅くなった方だ。今後は0W-20Wの粘度で燃費に貢献するものなのかを見ていきたい。
<2014年6月24日>