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Takahide Sumidaのブログ一覧

2010年12月31日 イイね!

ユーノス・ロードスター > 1年10ヶ月 最終回「人馬一体・ボクも幸せになれた」

ユーノス・ロードスター > 1年10ヶ月 最終回「人馬一体・ボクも幸せになれた」初代1995年式 1800cc Sスペシャル
93700km+3600km=97300km

最終回.「人馬一体・ボクも幸せになれた」




━━★ ちょっとしか乗らなかったが・・・

 結論から記すと、ユーノス・ロードスターはもう手元に無い。クルマが壊れたからとか、飽きたということではなく、私の健康面の理由により、惜しむべくして別れる事にした。
所有期間は1年10ヶ月、その間の走行距離は3600キロ程度と少なかったのだが、このクルマのコンセプト「人馬一体」「誰もが、幸せになる」を享受できたのは言うまでもない。最終回は散々語られてきたウンチクやレポートを交え、個人的な想いも含めて総括としたい。


━━★ 20年越しの想い

  ユーノス・ロードスターと私の出会いは割とタイムリーだった。シカゴ・ショーにデビューし日本国内で発売となった1989年、カーグラフィックTVでロードスターが紹介されたのを見たのが最初だった。雨のサイクルスポーツセンターを走るミアータMX-5と、松任谷正隆氏・田辺憲一氏・松本葉氏がロードスターを評価よりも先に日本製ライトウェイトスポーツ(以下LWS)の誕生をとても歓迎されていたのが印象的で、免許も無い原付バイクで走り回っていた高校生のボクでさえ、このクルマの魅力が伝わってきたものだった。

 1989年は日本車のヴィンテージ・イヤーだったのはご承知のとおり。1991年頃から私たちの世代は免許を取り始めて、中古車や新車を買い始めた。直ぐにロードスターを買った人はいなかったけれど、皆が就職して社会人になって数年経った90年代中頃から後半は、私の周りにロードスターを買った人が増え始めた。

女性はオートマチックのVスペシャルを乗ってたし、20世紀を超えてもNB、2代目ロードスターが好きで乗っている知り合いも何人かいた。ところが3代目NC型になった2005年以降は、旧型を含めてロードスターを購入した人にお目にかかっていない。世相と時の流れを感じる。今思えば、初代ユーノス・ロードスターの時代は華があった。どんな人にも受け入れられて、二人しか乗れない、荷物が積めないといったネガティブな要素は二の次だった。今はミーティングのクルマ談義で、私のロードスターを見つけると「前乗っていたよ!」「私は予約に行ったんだ」といった先輩オーナー達の会話が繰り広げられる。

 皆が乗っていたのに私は買わなかった。勿論、ロードスターには好印象を抱いていたし、クルマの運転が好きなので欲しいには欲しかった。しかし、荷物を積んで遠くに出かける楽しみや、買い物を楽しめるクルマ、ステーションワゴンやハッチバックにプライオリティがあった。だからどうしてもファーストカーには成り得なかったのである。


━━★ スポーツカーって

 スポーツカーって定義は本当に難しい。個人の定義づけだったら話は早い。F1とか競技専用車は話が突飛だけれど、公道を走れて買えるクルマに絞ったとしてもピンキリだから、今回はライトウェイトスポーツカーカテゴリーで話したいと思う。

 オープン2シーターで私の感性にスマッシュヒットしたのはアルファロメオのスパイダー・デュエット。映画「卒業」でダスティン・ホフマンが駆ったのを憶えている。他にフィアット850スパイダーも好みで、もうお気づきだろうが、低いフォルムに前後オーバーハングの長い、ドライバーの腰から下がクルマ、みたいな、子供が絵を描くような分かりやすいシルエットで、速さや強さを誇示しない、ほのぼのとドライブするようなオープンスポーツが好きだ。


━━★  ロードスターのフォロワー達

 長い間LWSの冬の時代から、89年にマツダがロードスターを登場させるや、忽ち世界で歓迎されると、これはイケると踏んだヨーロッパメーカーから続々と対抗馬を出してきた。

復活MGからはF、ポルシェ・ボクスター、BMW・Z3、メルセデスはSLK、アウディ・TTロードスター、フィアット・バルケッタ、ロータスはエリーゼを登場させた。日本からもスズキやダイハツがオープン2シーターをモーターショーに登場させるや、結局発売には漕ぎ着けなかった。後にトヨタMR2の後継としてMR-Sを登場させたが、いかんせんスタイルが不評だった。

この中でフィアット・バルケッタだけは格別で、これほどハートにズキンとくるクルマも滅多に無い。バルケッタが手元にあったなら、スポーツ走行なんてどうでもいい。カフェでエスプレッソを飲みながらバルケッタを鑑賞できたら素敵だと思っていた。

MGFも好きだった。MGBの印象が強い復活MGは古典路線からポップで明るかった。デリケートながら逸品と言われるKユニットは買うなら最初で最後の気がした。パープルのMGFを買ったら、ポールスミスを着てブリティッシュロックをオーディオにセットするつもりだった。

スポーツカーの金字塔、ポルシェ・ボクスターはやはり出費を覚悟するもので2003年に購入を検討したけれど頓挫。今思えば勢い任せで買った方がよかった。

 輸入車が沢山売れた90年代後半はそれもよかっただろう。異文化体験をさせてくれる輸入車もよかったが、当時のクルマが今、市場に残っているのはほんの僅かでしかない。輸入車は悲しいかな日本で長く価値が続かないので、短命に終わる環境なのだ。そこにきてマツダが世界に誇るロードスターは、大してカネもかからず手軽に楽しめる。そのサイクルが続いているところがまたすばらしい。それに気づいた私は、MPVの買い取り価格とずる換えできる範疇で、ロードスターを探したのだった。


━━★ じゃぁ、ロードスター乗りましょかね

 ネットで個体の良さそうなSスペシャルを見つけ、一宮市の中古車屋へ買うつもりで見に行く。ガレージの奥には店主の所有車であろうN360とライフが!いいカンジの店である。お目当てのロードスターは洗車されており、オープンにした状態でお出迎えの姿勢だった。指二本を引っ掛けるドアノブを引くと「バクッ」とドアが開く。背中を丸めて室内に体をおさめ、エンジンをスタートさせる。好きになれないファミリアのエンジン音は変わらず、オープンゆえの遮音の殆ど無いコクピットは記憶を呼び覚ます。「懐かしいじゃないか」ユーノスは所有こそしなかったものの、借りたり乗せてもらったりはよくあった。カタログ写真どおりに手が加えられていない目の前の個体はシンプルゆえにヘタりや寂れた感じはなく、当時の輝きを放っているように見えた。

車検や登録を済ませて自分のクルマになると、遠慮なしで運転できるわけだが、走り回ったりデートに使ったりするわけではなかった。実用には三菱アイがあったので、乗らないと月ぎめ駐車場にカバーをかけたまま、月に一度位、バッテリー維持のためにアイドリングをするのがやっとの事で、走り出すとすればイベントやミーティングに連れ出すことくらいだった。私の歳で、このご時世ならまぁ合点がいくかもしれない。

 今の若い人を助手席に乗せたら、もういいから降ろしてくれといわれるかもしれない。何故ならユーノス・ロードスターは現代のクルマからはかけ離れている。ウルサイ、狭い、乗り心地が悪い、3拍子である。男女問わず、せっかくのプライベート空間をわざわざ台無しにすることはないとオープンにはしないはず。昔、フィアット500にワカゾーを乗せたときは「面白い「」「カワイイ!」と言ってくれたが、まだまだ中途半端に古いクルマなのである。

 よその人がどうこうしようがいい。どっちみち自分のために購入したクルマなのだから、大人になって子供の頃のホビーを買いあさるように、ユーノス・ロードスターも同じことなのである。



━━★ 1995年式、走行距離92000キロ、1800Sスペシャルのインプレッション。

  2008年になって乗っても走って楽しいクルマだ。サイズ、パワー、レスポンス、乗り心地、実用性も不満が無い。厳しくジャッジするなら現行型NCの方がよいのだが、何せユーノスはヴィンテージカーだ。エアバッグもESPも、ABSすらない。リトラクタブルヘッドライトなんてもうお目にかかれない。

 大事なのはこういうクルマの選択肢がなくなっている事だ。ドイツ勢は車格が上がり、ロータス・エリーゼは玄人志向だ。MR-SやS2000も終わった。現実的にはNCロードスターしかないのだが、少量生産のツケもあって300万円近い。可能性があるのは中国合弁に入ったMGだが期待は出来ない。

機密性はびっくりするほど低い。幌を下げて窓を閉めていても、バイクの2ストオイルの臭いが車内に入ってくる。エンジンをかけていなくても室内に乗り込んだときに、外の音がよく聞こえるので、窓が開けっ放しじゃないかと勘違いするほど。 

 走りはさすがにスポーツカー専用設計だけの事はある。思えば新型エランは競争の舞台にも立てなかった。流用部品も多く、割り切りも絶妙だったと思う。特に私のSスペシャルは吹け上がりが軽く、駆動系とのレスポンスに優れていた。シリーズ2になって1600CC時代を取り戻していると思う。とにかく走りが気持ちよい。クルマとの一体感はスポーツセダンやハッチでは味わえない。ボディは軽くて軽快。無理なく能動的に動くアスリートの脚、前後ダブルウィシュボーンにパワープラントフレーム、制約の多い中で基本的ディメンションが良かったのがこのクルマの名誉だと思う。

 イマドキ驚くのは回転数の高さ。100キロ巡航、5速で4000回転近く回っている。軽自動車並みだ。おかげで長距離クルージングは常に鼻息荒い。今1800CCといえばメルセデスEクラス・ワゴンを引っ張る排気量である。

 ユーノスの新車を乗ったことがないので、ヤレは図れないのだけれども、現代のクルマからすればヘナヘナブルブルだ。
しかし腰から下は、腐ってもビルシュタインだった。路面追従性は勿論のこと、パワースライドの姿勢変化への対応も思ったようになるのである。まだ、基本の「キ」から始められるクルマなのだ。ただ、速度域がそんなに高くない条件での話だ。今となっては山道でデミオにも先を譲らなければいけないかもしれない。



大人二人の小旅行もまだいけるかもしれない。NAユーノスのトランクはスペアタイヤが鎮座しており、デコボコしているからスーツケースではなく、ボストンバッグを推奨する。



以上が私の簡単なインプレッションだ。冒頭で記したように、せっかくロードスターを所有したのに、クルマを楽しむ状態ではなかったから申し訳なく思っている。また元気になったら、もう一台のアイがあるうちに所有してみるかもしれない。やはり初代NAユーノスにこだわろうか、NAがまだ市場にゴロゴロしていること事態凄いことだと思うし、いい巡りあわせならNBでもNCでも構わない。


━━★ しあわせ運ぶロードスター

 因みに、この95年式Sスペシャルはオークション代行の買取屋さんに数万円で買い取ってもらい、数ヵ月後に陸運局で現在登録状況紹介を申請したところ、横浜の業者さんに移ったところで輸出抹消中だった。正直、エコカー補助金に差し出せば25万円のインセンティブが入る。スイフトなんてどうだろう?と思ったりもしたが、このクルマのヒストリーを考えるとそれもどうかと思っていた。このヴィンテージカーが海外へ渡るのだ。スクラップにされる運命かもしれないが、クルマ需要のあるところに行って欲しい、と親心が働いてしまうものである。

 国境を越えてこのクルマ、楽しい!と思ってくれたら、とても嬉しいではないか。





2010/12/31
2009年12月04日 イイね!

ユーノス・ロードスター > 1年「40km/hでもスポーツカー」

ユーノス・ロードスター > 1年「40km/hでもスポーツカー」初代1995年式 1800cc Sスペシャル
93700km+977km=94677km

Vol3.「40km/hでもスポーツカー」








━━★ まだ乗ってるよ!

 レポート期間が1年半も空いてしまったが、まだロードスターと暮らしている。乗り出してから1年と8ヶ月、距離はまだ5000キロ程しか走っていないがその間も深刻なトラブルには見舞われず、機関は絶好調。ただひとつ、左ドアのパワーウィンドのベルトが切れてウィンドが動かなくなり、これの交換にマツダのディーラーで工賃を含む1万5千円程度支払った。
インターネットで調べてみると、パワーウィンドが壊れることはよくあるトラブルのようだった。

そしてこれは自業自得なのだが、自動洗車機で電動アンテナを折ってしまった。というのは洗車中はキーをオフにしておくかラジオを聴くためACくらいの位置にしておくことが多いのだが、勿論アンテナが伸びたままでは洗車できないのでキーを完全にOFFにして待つ。仕上げの水滴を吹き飛ばす段階でうっかりキーをACにしてしまい、カーステレオのラジオがウィ~ンと伸びていった暁にはエアーのノズルに当たってポッキリ折れてしまった!

当時は電動で伸びるアンテナが多かった。今となっては無駄な機械仕掛けにしか思えない。それにしても壊れたアンテナを外して手に取ると結構重く、1kgはある。それにしてもパーツのコスト、重量に神経を尖らせていた筈のマツダはトランクリッド式にしなかったのだろう?チャンネルが豊富なアメリカからの要望だったのではないだろうか。いっそのこと固定タイプにして軽量化してみようとしたが、加工も必要で結構面倒くさい。いや、電動アンテナなんてギミックを味わうのもこの先ないだろう。やはりオリジナルを堪能するのであれば同じものでないと。直ぐにヤフーオークションでリビルドが見つかったので3000円ほどで落札。トランクのカーペットをめくって差し替えるだけの作業、10分程度。ディーラーに持ち込んだらいくら請求されるやら。


━━★ アクティブな?幌

 私がオーナーになってからのせいではないが、幌の「折り目」がとうとう裂けてしまった。折り返してたたまれるので、一番ストレスのかかる部位であるからいつかこうなるのは仕方がない。ということは、前オーナー2人は、かなり積極的にオープンにしていたに違いない。イラストレーターで月刊「NAVI」でお馴染みだった渡辺和博氏曰く、「オープンカーの儀式」を弛まなかったのである。その反面、チカゴロ当たり前となった電動トップのクルマはわんさか走っているが、ここぞ!という日和のいい日にボタンひとつ押せないでいるのは、「どうかしたのか?」と聞いてみたくなる。

それはそうと、トップを交換する気はさらさらなく、DIY修理を試みる。こういうとき、インターネットの書き込みが参考にできる。カービューの「みんから」から探した結果、やはりゴム接着剤を使って埋める作業が無難なようで、近所のホームセンターに書き込みと同じものを入手、作業にかかった。

固まった状態を見るとあまり見栄えはよくないが、雨漏りしないだけマシ、開閉も問題はなく、これはこれで幌の延命を果たしたことになる。にっちもさっちもいかないようになったら、その時は潔くハードトップでクーペに変身させる気だ。


━━★  お洒落は足元から

 購入時に履かされていたホイールを交換した。勿論、新品を買うわけではなく、ショップやヤフーオークションで時間をかけてじっくり探していたのだ。銘柄は結構悩んだ。純正のBBSをはじめとして、1.6リッター時代の純正ミニライト風もいいし、1.8の純正でもいい。実は、純正ながら相当軽いとの評判がネットで目立つ。RSワタナベも憧れたが、さすがに古く、ロードスターでも世代が違うようだ。いわゆるドレスアップ系や競技系ブランドは趣向が違う。

結局ホイールは傷もそこそこない純正BBSをヤフーオークションで落札し、タイアは地元の太平タイヤセンターでヨコハマDNA ECOS という低転がり系をチョイス。届いたホイールを持ち込み、装着してもらうことに。

店内放送でピットに呼ばれると自分のクルマがガラリと雰囲気が変わったことに驚く。試着を終えた彼女がカーテンを開けた瞬間のようだった。スポーツカーはホイールが大事だと改めて感じた。

ピットマンによると、どうやらヤフオクで手に入れたBBSはライン装着ではなく、市販品だという。まさか純正のライン装着品がBBSの名を借りた代物だとしても「偽鍛造品」でないとは思うのだが、まぁそこは素人目には見た目同じなので構わない。



━━★ 1年経過

 殆どバッテリー維持装置となるべく、月に1回くらいアイドリングをしていただけのロードスターも、春を迎えてうずうずしてきたようで、桜の満開と共に恒例の愛車撮影に連れ出した。近所の裏通り、河川敷きを流しただけだが、「40キロでもスポーツカー」というマツダの主張は本当で、撮影ポイントを探しながらゆっくり流しているうちに桜の葉がオープンの車内を積もらせていた。数時間、とろとろと走りまわり、距離が20キロにも満たなくても、立派にグランドツーリングした感じがする。

2009/12/4
2008年06月12日 イイね!

ユーノス・ロードスター > 2ヶ月 「PF Memorial Weekend」

ユーノス・ロードスター > 2ヶ月 「PF Memorial Weekend」初代1995年式 1800cc Sスペシャル
93700km+556km=94256km

Vol2.「PF Memorial Weekend」






Vol2.「PF Memorial Weekend」

━━★ ポール・フレールを偲んで遠征する 2008/06/12

 NA8Cロードスターの初遠征は、去る2月23日に惜しまれながら天に召されたポール・フレール氏追悼イベント、CGCLUB主催の「PF Memorial Weekend」へ連れ出す事にした。場所は恒例となってきた伊豆・修善寺のサイクルスポーツセンターである。 ポール・フレール氏は特にカーグラフィック読者ならいわずもがな、レーシングドライバーとしてル・マン優勝経験があるだけでなく、ジャーナリストとして91歳まで現役で活躍されたお方である。日本車への貢献度は高く、特にホンダやマツダのスポーツカー開発に大きく寄与され、忌憚のない意見がクルマ作りに投影されているからに他ならない。多くの著作やCGへの寄稿と共に、日本のモータリゼーションに深く貢献された方だ。

 そんな追悼イベントには「自動車の重鎮」が揃いも揃った。松任谷正隆さんは勿論の事、二玄社編集者、PF先生を日本に招聘し、公私共に親交の深かった“ジャックヤマグチ”こと山口京一さん、CGのボス、小林彰太郎さんや元マツダ広報の小早川隆治さん、NSXとS2000の生みの親の上原 繁さん、歴代RX-7とロードスターの開発者の貴島孝雄さんがゲストという事で、“パパ”に会えるのであればロードスターを連れて行かないわけにはいかなかったのである。今回はマツダをフィーチャーして書いているので、同模様はCGCLUBのWEBサイトを参照していただきたい。


↑トークショー2部の面々。左から松任谷正隆氏、自動車評論家の山口京一氏、元マツダ広報の小早川隆治氏、CGの小林彰太郎氏+河村昭氏



↑メモリアルを飾るPFブース。寄せ書きには
「Mr. PF was always a standard. And, in the future. 」と記帳させていただいた。
寄せ書きは奥様のスザンヌさんの下へ届けられる



↑マツダブース。奥には91年ルマン優勝車の787Bが見える


↑氏はチョコレートが大好きだったそうな


↑原稿や連絡は最後までメールではなくFAXと電話だったとというCGの河村談


↑貴島氏とのツーショット。 80歳でバイク(!)事故後、杖をつくようになったが
撮影になればこのようにジェントルな姿勢を崩さない。



↑としまえんのCGDAYにて小林さんと356でパレード。
PF先生はポルシェが似合う。


━━★ こんなんだっけ?ロードスターの高速巡航

 片道3時間程の伊豆修善寺は、ETCの早朝割引を適用するためにETCカードを3枚使って降りては乗ってと、セコい高速移動をする。しかも大雨、私のロードスターは屋根は幌、ABSもエアバッグもESPもついていない。何かあるとヤバい事になるぞと棄権を想像する。だがそれも自己責任で、スポーツカーだからということか。

 それにしてもロードスターは高速巡航が苦手のようだ。9万3千キロを走破したオープンボディは、いくらビルシュタインが標準装着されていようとも、ボディはヘナヘナ、ブルブルである。直進性が悪い、真っ直ぐ走らないというわけではないのだが、何分オープンボディゆえの音の進入とか、振動の伝わり方がセダンボディとは大きく異なり、はっきり言って辛く、疲れる。回転は時速100キロで5速だと3200回転くらい、1800CCシリーズ2でもこんなに低いギアだった?と改めて思う。今まで乗ってきたゴルフⅢやアルファ145だって相当低く、100キロで3000回転だったから、それ以上回っているとは…。

 アルファのツインスパークは「もっと吼えろ!」とやる気を増幅させるエンジン音だが、いかんせん高速巡航でのロードスターのエンジンはもっと回したいとは感じず、逆にスピード落とそうかなと不意に感じるほどだ。実際、名古屋から沼津インターまでの区間で燃費走行を心がけようとしたのが半分くらい、90キロから100キロくらいで巡航したのが丁度よいと感じ、逆にペースアップをしようと140キロ巡航を続けるのだが、これが正直辛く、無意識のうちにアクセルを戻してしまうのである。

 まぁ無理もない、新車当時のコンディションではないのだから。元々、時空を超えた魅力を見出さないと、クルマ生活の楽しみがなくなってしまう。私が手に入れたロードスターがオギャーと生れた頃に、MGミジェットに憧れていたように、丁度よい歳をとってきて、のんびり魚釣りを一日日が暮れるまで楽しむようなクルマなのだ。しゃかりきになって140キロ巡航がプアだ、疲れるなどと評価してはならない。


↑筆者が参考にしてきた著書。
イベント参加者には下のカードが配られた。
PFがルマンで優勝したフェラーリでパレードするショット。


2008/06/12

2008年05月20日 イイね!

ユーノス・ロードスター (USED) > 1ヶ月 星空のロマンス 

ユーノス・ロードスター (USED) > 1ヶ月 星空のロマンス 初代1995年式 1800cc Sスペシャル
93700km+70km=93770km







Vol1.星空のロマンス 2008/05/20

 ついに、ついに手に入れたぞー!念願のクルマ。ってフェラーリの事ではなく、ユーノス・ロードスター。何を今更。されど今更。チッチッチ、今だからこそロードスターなのである。

もうご存知のように、散々語りつくされているので、クルマの性能とか、感想とか評価は敢えて割愛し、必要最低限のレポートになると思う。それよりも自分のモノにしたことないというのに、懐かしさばかり漂わせるこのクルマ。それもそのはず、この初代ユーノス・ロードスターが発売されたのが1989年9月の事、私が手にしたロードスターは1995年式の中古車なのだから。

もはやデビューから数えれば20年という歳月のノスタルジーが詰まっている。そんなオーラをたっぷり浴びせていただきながら、初代ロードスターとの暮らしを文化的に語りたいと思う。



━━★ 星空のロマンス

 それは深夜の山中だった。マツダMPVで野山を駆け上り、スキー場の駐車場で満天の星空を眺めながら、独りで星にまつわるBGMを楽しんでいた時…「オープンカーなら、プラネタリウムだなぁ!」と気がついた。それはまるでクーペカブリオの電動トップボタンを押して、屋根が格納されれば頭上180度の世界を支配できそうで、両手を伸ばして自らを解き放つという、新型車のCMでも出来そうなシチュエーションだったのだ。そして次の日にはご覧のユーノス・ロードスターを中古車情報サイトでヒットさせていたのである。


↑久しぶりにコクピットに入ると、タイトなことに懐かしさを感じる。
必要なものが必要なだけ揃っていて、全てはクルマを走らせることに歓びを感じる為のもの。



↑サボらずにトップを開けて、日光を浴びよう!

━━★ クルマを巡って天使と子悪魔が

 元々、軽の三菱iが一台あれば十分事足りるし、ぶっちゃけクルマそのものも要らないと思っていた。アイは気に入っているので、まだ手放したくない。となると滅多に乗らないし税金が結構かかるMPVはもう御役御免、手放そうと思っていたのだ。

 そもそも2台持ちなんて贅沢なのだが、アイは自宅内のガレージにギリギリ納まっており、元来借りている月極駐車場にはMPVを置いている。アイを手放したら今納まっている自宅ガレージに普通車は納まらないため、月極駐車場はそうそう解約するわけには行かないのだ。そうなると、実用車でなくとももう一台持てる…なんて淡い考えが浮かぶではないか。独身だし、全ての決定権は自分にある。あれれ、既にネガを一つずつ潰しているではないか。パソコンの画面にモニターされているロードスターを見つめる私の斜め後方に、天使が現れる。

「実は、お前が一番好きなのは初代ロードスターの筈だ。そうだ、一番絵になるクルマだからな。いつだって、機会を伺ってきたじゃないか。それにもう、タマ数も少ない。予算的にも無理はないし、これが最後のチャンスだゾ」

 天使が消えた。実は小悪魔なのかもしれないが、MPVがいくらで売れようと、ロードスターを買うつもりだった。ずっと暗い気分が続いているので、コイツで気分を晴らしてみようと思った。あれこれ考えずに乗るのがこのクルマの本流のような気がしたからなのだ。   (つづく)

2008/05/20

プロフィール

「カーチェイスシーンで悪役が007を追い回すのにピッタリなハイパーSUV。 http://cvw.jp/b/266214/43924501/
何シテル?   04/21 00:50
メーカーや特定の車種にこだわりはなくクルマ好き。ただしメカは詳しくはなく、一般のお客さん以上セールスマン以下のレベル。技術的にはつたない文章で申し訳ない。
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